兄たちが弟を可愛がりすぎです

（略）2号さんが優しい

俺（ウィル）は、今この護衛騎士（シェル王子2号）さんに体拭きをお願いするべきか、悩んでいるところだが、必ずしもシェル王子みたいに、ヤバイ人だとは、限らないし、……何かウィルの兄ちゃんヤバイ人確定になってしまっているな……。
俺（ウィル）が、黙りこんでいたので、2号さん（略しました）が話しかけた。
「殿下、御体をお拭きになりたいのですか？」
「え？」
「いえ、こちらに湯編み用が、御座いますので御聞きしたのですが……もし、わたくしで宜しければお手伝い致しますが、……」
「……迷惑ではないのですか？」
俺（ウィル）は、少し遠慮しながら言ってみた…
「大丈夫で御座います、殿下が宜しければ」
ニコッと、2号さんが笑って言った。
（いい人だな……この人）
「お、お願いしてもいいですか？」
「はい、お任せ下さい」
2号さんは、俺（ウィル）をベッドの端まで、動かしてくれた。
そういえば、俺（ウィル）のパジャマって、ワンピースみたいな感じだな……兄王子達もこれ着ているのかな？
と、考えごとしてたら2号さんが、脱がしてもいいですかと聞いたので、お願いして、俺（春人）は、初めてウィルの身体をみて、固まった……。
痩せ細って、あばら骨が少し見えている身体だった……足も腕も細くて俺は、涙がボロボロと溢れてどうすることもできなかった……
そんな、俺（ウィル）の姿を見て、2号さんが大きなバスタオルみたいなのを身体に掛けてくれて、俺（ウィル）が泣き止むまで抱き締めてくれた……
俺は心のなかでウィルの名前を何度も呼んだ。