捨てられた侯爵夫人の二度目の人生は皇帝の末の娘でした。

クロユキ

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家族④

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皇女ソフィアは寝返りを始めてからアルフォンス皇子とジェラルド皇子は一緒に寝転びゴロンゴロンと遊んでいた。
一回ゴロンと俯せになり、また一回ゴロンと仰向けになりと皇女ソフィアは喜んでいた。
(楽しい!赤ちゃんの体で寝転んで遊ぶなんて)
「きゃっ、きゃっ!」
(…やっぱり疲れるわ…ふぅ、でも楽しい…)
「ソフィー上手だね~っ」
笑顔を見せるアルフォンス皇子は、相変わらず妹の頬に寄せて触れてくる。
(兄弟愛だとは分かってはいるけれど、馴れないのもあるけれど…)
「あう~っ…」
「ねえ、ねえ、見て、見て!ジェラも寝転ぶの上手だよ」
絨毯の上をゴロゴロと寝転んで遊ぶジェラルド皇子は、相変わらず自由な皇子様だ…その様子をメイド達はクスクスと笑みを見せていた。
「あう!」
私はメイドに手を向けて一人のメイドを呼んだ。
「どうしましたか?皇女様」
「あう、あう、あう!」
(ごめんなさい…オムツを替えて欲しいの…恥ずかしいけれどこれだけはどうする事もできないから …はぁ、こんな時は意識がないほうが良かったと思うわ…)
皇女はお腹を両手で擦る仕草をした。
「!…アルフォンス皇子様皇女様のオムツを替えますので暫くお待ちください」
「うん」
最近メイド達に手を使い知らせるようにしていた。
最初はメイド達も分からず皇女は何を知らせているのか戸惑うメイドもいた。
「ソフィーオムツ替えるの?」
ジェラルド皇子がベビーベッドの側に来て覗いていた。
「ソフィーは自分で知らせて凄いな…」
(!!きゃーっ、二人ともこっちに来ないでーっ!)
「あぎゃ、あぎゃ、あぎゃ~~っ!」
「…ソフィー怒っているのかな?」
「え、どうして怒るの?」
「アルフォンス皇子様、ジェラルド皇子様こちらへ行きましょう」
メイドが慌てたように二人の皇子をベビーベッドの側から離れた。
(はぁ…こんな時は一人でいた方がいいけれど…毎日のように皇子様二人が遊びに来るから……でも、嬉しい…)
「オムツを替えているのか?最近は自分で知らせると聞いていたが偉いな~っ私の娘は」
オムツを替えている途中笑顔を見せる陛下に、皇女ソフィアと数名のメイド達は陛下を見て固まっていた。
「うぎゃ、ぎやや~~~っ!!」
(出てってーーー!!)
皇女が騒いだため父親の陛下は部屋を追い出されてしまった。







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