転生してまで俺の後を追いかけるのは止めろ～父様と僕は兄弟でした～

ルィーズ夫人、ホルン伯爵との出会い

外では貴族達が朝早く騒ぎ城に行く準備をしている中…主が亡くなり未亡人となった女性と執事に使用人とメイド達、雇う人数は少ないが未亡人のルィーズ夫人には住みやすい屋敷だった。
ホルン伯爵はルィーズ夫人に自分が居なくなった時にルィーズ夫人が生活に困る事が無いようにホルン伯爵は屋敷と財産を全てルィーズ夫人の名義に書き換えていた。
ホルン伯爵…ロバート・ホルン伯爵は２７歳の若さで高熱の為亡くなりホルン伯爵の両親は健在の為別の屋敷で住んでいた。
ホルン家は資産家でロバート伯爵とルィーズ夫人が結婚をした時に今住んでいる屋敷を両親が二人の為に建てた屋敷だった。
ロバート伯爵とルィーズ夫人は貴族が通う学校で知り合った。
同じくロバート伯爵はユリウスと同じ学校に通い同年代で同級生でもあった。
ルィーズ夫人は伯爵家の三女として生まれユリウスとロバート伯爵と同じ学校に通っていた。
学生時代のルィーズ夫人は明るく友達がいて何処にでもいる女の子だった。ルィーズ夫人はその頃１１歳、ユリウスは１４歳すで
にユリウスはユリーナ母さんと結婚していた。
結婚はしていたが学校に通う事ができ、ユリウスが結婚している事は学生の皆には知らせては居なかった。
「ねぇ、ねぇ、女子のあの固まりの中に居るのはもしかしてユリウス先輩！？」
「うん、そうみたいね」
「な～に、その興味無い返事してルィーズ！」
「えっ？別に私ユリウス先輩の事好きでも無いから」
「ええっ！？信じらんない皆ユリウス先輩に夢中で彼女の座を皆狙っているのに～っ、私もそうだけど」
「もし、ユリウス先輩の彼女にでもなったら学校生活が地獄に変わりそうだもの」
「ええっ…まぁ女子達の白い目を見ることになると思うけど、それでもユリウス先輩の側に居たいと思わない！？」
「別に思わないけど…それにユリウス先輩って本当に彼女が居ないの？こんなに大勢の女子から毎日のように誘われて居るのにユリウス先輩誰とも付き合わないで真っ直ぐ帰宅してると聞いたわ」
学生時代のルィーズ夫人は毎日のように女子に囲まれているユリウスを見ていたがその頃のルィーズ夫人はユリウスに興味が無く好みの男性では無いともいえていた。
「真面目なユリウス先輩も良いじゃない、まぁ、ルィーズがユリウス先輩の事気にして居ないのも安心した。ライバルが一人減ったからね」
「…私一人減ってもあの人数では難しいかもよ」
「ひっど～いルィーズ」
クスクスと友達に笑い振り返り歩き出そうとした時ドン！と前に何かにぶっかり体がバランスを崩した。
「きゃっ！？」
「危ない！」
グラッと体が傾いた時に腕を掴み倒れそうになった体を一人の男子が支えてくれた。
「……あ…有り難う……御座います…」
「大丈夫かい？前を見ていないと危ないよ」
「ごめんなさい……」
ルィーズ夫人がぶっかった男子はロバート伯爵だった。
この出会いがきっかけになりルィーズ夫人とロバート伯爵は学生時代から付き合う事に成り、ルィーズ夫人が１５歳になり学校を卒業したのちロバート伯爵と結婚をした。
ロバート・ホルン伯爵１８歳、ルィーズ・ホルン１５歳
鳥の囀ずりが若い二人を祝福してくれるかのように鳥の鳴き声が響き渡っていた。