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ユリウスの魂が朝日と共に去った後部屋の窓のカーテンを広げ開け窓から太陽の光が部屋の中を照らしていた。
息子のカイトの俺は泣いていた目を手で拭い暫くユリウスの寝顔を見ていた。
俺がユリウスのベッドの上で座って居るとユリーナ母さんの体が動いている姿が分かり体を起こし始めていた。
「……旦那様?」
ユリーナ母さんは辺りを見回しそしてベッドの上に座る俺に気が付いた。
「…カイちゃん!?……旦那様は…」
「父様は逝ってしまったよ…母様……」
「!……あ…旦那様…」
ユリーナ母さんは寝床からそっと兄姉達が起きない様にベッドの上で眠るユリウスの側に来ると涙を流してユリウスの頬に手を当てもう会話をする事が出来ないのだと悲しんだ。
「……最後まで僕達の事を気にしていたよ」
「私はまだ旦那様と御話しが在りましたのに…いつも勝手な事ばかりをなさいます旦那様は嫌いです。快斗御兄様が可哀想ですわ…」
俺はユリーナ母さんが言っている事にドキッとして俺はユリーナ母さんの顔を見る事が出来ず顔が熱くなりこの場から逃げ出したい気分だった。
「……母様……その…」
俺は顔を上げる事が出来ず目の前で眠るユリウスを今すぐ叩き起こしたい気分だった。
「……カイちゃん、旦那様は快斗御兄様に何を御話しをなさいましたのか教えてくれますか!?」
「は……はい…」
ユリーナ母さんの目が笑って居ない気がして浮気がばれて今から説教が始まろうとしている感じだ…ユリーナ母さんに隠してもこれから先が見えない俺はユリウスが話をしていた事全部教える事にした。
「快斗御兄様を別荘に暫く生活をするようにとですか…」
「え、あ…それはもしかしての時で…何も無い時は普通に家族の側で生活が出来ます…はいっ……」
俺は3歳のカイトの姿で心臓バクバクに鳴りユリウスの顔を睨みそしてユリーナ母さんの質問に答えるだけだった。
「……分かりましたわ…快斗御兄様は何も心配する事はありませんわ、もしその可能性が御座いましたらお手伝い致しますので御心配なさらずに…私一人では無理かも知れませんので数名どなたか協力者が必要と思いますが…」
「…協力者ですか……分かりました。もし、その時期が来ましたらどなたかにお願いをしたいと思います……」
今の俺は動揺のせいで会話が快斗の大人の会話に成ってしまい、今の3歳の俺は精神が不安定の様に思えた。
ユリーナ母さんと俺は今後の事を話している時に部屋の扉を叩く音が聞こえメイドが声を出していた。
「御早う御座います奥様……御両親とスティーブン伯爵様が御見えで御座います……それにお城からも御見えですが……」
「えっ!?もうそんな時間に成ってしまっていたの?」
ユリーナ母さんと俺は慌てた状態で数名のメイド達に兄姉達を起こして貰い、ユリーナ母さんの両親とスティーブン伯爵そして城からの使いで数名の男性達を客室に待たせ、リン姉を除く兄姉達そしてユリーナ母さんの仕度で早朝からバタバタと慌ただしく城からでは棺がユリウスの部屋に運び込まれそしてユリウスの体は棺の中に入り、着替え等の仕度を終えた俺達はリン姉を屋敷に残し城からの馬車にユリウスの棺を乗せ俺達家族とユリーナ母さんの両親とスティーブン伯爵は各自の馬車に乗り城へと向かう事に成った。




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