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「エミリーに父様を監視と言われたけど父様は姿が見えないのにどう監視したら良いんだ?」
ショーン兄はエミリー姉に言われたユリウスの監視に悩んでいた。
「……ショーン兄様別に父様を監視しなくても良いと思うけど?」
ルカリオ兄がショーン兄の席を見てユリウスの監視は必要無いと言っていた。
「いや、エミリーは僕に父様を見張って居たのかを聞いて来る筈だよ…父様側に居るの?居たら返事して下さい」
「ふふっ、ショーン心配しなくても私はこの食事部屋からは出ないよ…酷いなエミリーも父様は女性の入浴に覗き見とか勝手にお風呂に入ったりしないよ」
「「「……」」」
ショーン兄達は今のユリウスなら覗き見放題ではと思わず兄達は思っていたようだ。
「カイ、お風呂はどうする?僕達と別々に入る?」
「えっ、あ…うん…」
俺は未だに兄達と一緒にお風呂は入った事が無い…
「…カイトは一緒に入った事が無いのかい?!」
「うん、カイトは僕達とは一緒に入る事無いんだ」
ユリウスは兄達と一緒にお風呂を入った事が無いと聞き1人でゆっくりと入る事が好きな快斗の事を知っているユリウスはクスッと声を出さずに笑う姿が見えた。
「カイトは広いお風呂で1人で入る事が好きみたいだね」
俺の事を良く知るユリウスがカイトは1人風呂が好き何だよと兄達に教えていた。
「父様カイが1人で入る時は僕達の側から放れないで下さいね」
「……」
「まさかルカリオ僕にカイトがお風呂に入っている時に父様を監視して欲しいとは言わないよね」
ショーン兄がエミリー姉と同じ事を言ってくるのではとルカリオ兄に確認していた。
「ハハハ、にぃ、父様が困った顔をしているよ」
俺は今のユリウスの表情等を兄達に教えてあげた。
「カイトは良いな…父様の姿が見えるから……」
ジェーン兄がボソッとユリウスの幽体が見える俺に羨ましいと声を掛けていた。
「ジェーン…」
ユリウスはジェーン兄を見て紅茶のカップを持ち呟く姿を見てユリウスはジェーン兄の側に行き頭を撫でていた。
「…ジェーン済まない私の姿が皆に見せる事が出来ない事が父様も辛い……」
ユリウスはギュッとジェーン兄の体を抱き締めていた。
今の自分は抱き締めてあげる事しかできないとユリウスはジェーン兄の体を抱き続けた。
「…父様……」
ジェーン兄は自分の体を抱き締めているユリウスの気配を感じそっとユリウスの腕に手を当てていた。
暫くした後姉達とユリーナ母さんがお風呂を済ませ食事部屋に入って来た。
「さっぱりしたかい!?」
ユリウスが部屋に入って来た姉達とユリーナ母さんに声を掛けていた。
「父様いた!」
「エミリー姉様父様いたよ」
「本当に居ましたわ御父様」
姉達がユリウスが部屋に居たことを話しをしていた
「私がどうしたのかな?」
クスッとユリーナ母さんが笑っていた。
「旦那様がお風呂場に来ているのではと、少しの物音がしましたら子供達が騒ぎまして旦那様がお風呂場に居ると言って居たのですよ」
「……女性陣は私の事を何だと思って居るのだ…」
ユリウスは、はぁ…とため息を吐きルカリオ兄達は風呂場へ向かい俺はメイド長に用事をすませた。






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