303 / 347
151
しおりを挟む
ユリウスが俺の中から出た時に閉じていた瞼を開きユリウスがいつも座る席で兄姉達そしてユリーナ母さんの姿を見ていた。
子供達の会話に笑い声ユリウスは自分のこの席で毎日家族の様子を見て居たのだと思った。
ユリウスが今まで体の中に入っていた為少しふらつくが俺はユリウスの席を立ち自分の席に戻った。
その様子を見ていた兄姉達はユリウスの席を見た。
「…カイの席に座って……もしかしてカイに戻ったの?」
ルカリオ兄が俺が隣に座った為俺の顔をじっと見てきた。
「うん、そうだよにぃ…父様が僕の体が負担に成るからとさっき僕の体から出ていったんだ」
「!!」
ユリウスが俺の体から出たと言う事で皆辺りを見回してユリウスを探し始めていた。
「カイちゃんの中に父様はもう居ないの?」
「父様は隠れるのが天才だよ、姿が見えないから」
「ショーン御兄様御父様は始めから姿が見えませんでしたわ」
「父様、まだ側に居るよね!?」
「父様ベッドに戻ったのかな?リンも一緒に寝る」
ユリウスは幽体のまま自分の席にまだ座っている為兄姉達が自分を探して居る事にどれだけ自分が家族に愛されて居たのか胸が苦しくなり涙が出てくる思いで兄姉達をじっと見つめていた。
俺はユリウスがテーブルの自分の椅子に座っている事を兄姉達に教えてあげた。
「兄様達父様はまだ父様の椅子に座って居るよ」
俺がユリウスはまだ椅子に座って居ると話しをした時皆一斉にユリウスの席を見ていた。
「えっ…!?」
「あっ!父様の声が聞こえた」
「父様居なくなる時は声を出してよ、姿が見えないから探す事が大変だよ」
アニー姉とジェーン兄がユリウスの声を聞き声を出す様にと話し掛けていた。
「父様はずっと椅子に座って居たよ、声を出さなくても良いかなと思っただけで、皆をずーっと見ていただけなんだけど…皆父様の方を見ているから恥ずかしいな」
ユリウスは兄姉達に自分の顔が見えないがニコッと笑顔で笑い掛けていた。
コンコン!
「あの…奥様、お風呂の御時間に成りますが…」
メイドがお風呂の時間を知らせに来た。
「まぁ、もうそんな時間なの!?私達は先に入りましょうか」
ユリーナ母さんエミリー姉とアニー姉そしてリン姉にお風呂の時間を教えていた。
「旦那様私達は先にお風呂に入ります。」
「ああっ、行って来ると良い……ユリーナ子供達と一緒に入る様にしているんだね」
「……ええ、旦那様と喧嘩をしました日から子供達とお風呂に入る事が出来ました…旦那様との喧嘩が無ければ子供達と一緒にお風呂を入る事は在りませんでした。
……旦那様に感謝?をしましたわ…ふふふっ…」
「……そうか…」
「父様お風呂に行って来るね」
リン姉がユリウスの座る席まで来て見えないユリウスに話し掛けていた。
「ああっ、行っておいでリン」
ユリウスはリン姉の頭に手を当てお風呂に入る姉達に声を掛けた。
「エミリーもアニーもリンをお風呂に頼むよ」
「分かっておりますわ御父様」
「父様も一緒に来る?」
アニー姉がユリウスも一緒にと誘った為エミリー姉は驚き拒否をしていた。
「何を言って居るの?アニー、御父様は一緒に入る事は出来ませんわ」
「えっ、姿が見えないから一緒にどうかなと思ったけど…」
「ハハハ、嬉しいけど父様は一緒には行けないよ…さぁ、お風呂に行っておいで父様は待って居るから」
「「は~い」」
アニー姉とリン姉はユリウスにお風呂に行く返事をしてエミリー姉がユリウスに話し掛けていた
「……御父様覗き見だけはしないで下さい、今の御父様は姿が見えませんので…ショーン御兄様、御父様を見張って居てください、では、わたくし達は先に入ります。御兄様御願いしますわ」
「えっ、何故僕が父様の監視役に成るんだ?」
「……覗き見…監視……」
ユリウスはエミリー姉が大人の女性としてユリウスに接して来た事に嬉しいような寂しいようなそんな事を考えながらクスッと笑っていた。
子供達の会話に笑い声ユリウスは自分のこの席で毎日家族の様子を見て居たのだと思った。
ユリウスが今まで体の中に入っていた為少しふらつくが俺はユリウスの席を立ち自分の席に戻った。
その様子を見ていた兄姉達はユリウスの席を見た。
「…カイの席に座って……もしかしてカイに戻ったの?」
ルカリオ兄が俺が隣に座った為俺の顔をじっと見てきた。
「うん、そうだよにぃ…父様が僕の体が負担に成るからとさっき僕の体から出ていったんだ」
「!!」
ユリウスが俺の体から出たと言う事で皆辺りを見回してユリウスを探し始めていた。
「カイちゃんの中に父様はもう居ないの?」
「父様は隠れるのが天才だよ、姿が見えないから」
「ショーン御兄様御父様は始めから姿が見えませんでしたわ」
「父様、まだ側に居るよね!?」
「父様ベッドに戻ったのかな?リンも一緒に寝る」
ユリウスは幽体のまま自分の席にまだ座っている為兄姉達が自分を探して居る事にどれだけ自分が家族に愛されて居たのか胸が苦しくなり涙が出てくる思いで兄姉達をじっと見つめていた。
俺はユリウスがテーブルの自分の椅子に座っている事を兄姉達に教えてあげた。
「兄様達父様はまだ父様の椅子に座って居るよ」
俺がユリウスはまだ椅子に座って居ると話しをした時皆一斉にユリウスの席を見ていた。
「えっ…!?」
「あっ!父様の声が聞こえた」
「父様居なくなる時は声を出してよ、姿が見えないから探す事が大変だよ」
アニー姉とジェーン兄がユリウスの声を聞き声を出す様にと話し掛けていた。
「父様はずっと椅子に座って居たよ、声を出さなくても良いかなと思っただけで、皆をずーっと見ていただけなんだけど…皆父様の方を見ているから恥ずかしいな」
ユリウスは兄姉達に自分の顔が見えないがニコッと笑顔で笑い掛けていた。
コンコン!
「あの…奥様、お風呂の御時間に成りますが…」
メイドがお風呂の時間を知らせに来た。
「まぁ、もうそんな時間なの!?私達は先に入りましょうか」
ユリーナ母さんエミリー姉とアニー姉そしてリン姉にお風呂の時間を教えていた。
「旦那様私達は先にお風呂に入ります。」
「ああっ、行って来ると良い……ユリーナ子供達と一緒に入る様にしているんだね」
「……ええ、旦那様と喧嘩をしました日から子供達とお風呂に入る事が出来ました…旦那様との喧嘩が無ければ子供達と一緒にお風呂を入る事は在りませんでした。
……旦那様に感謝?をしましたわ…ふふふっ…」
「……そうか…」
「父様お風呂に行って来るね」
リン姉がユリウスの座る席まで来て見えないユリウスに話し掛けていた。
「ああっ、行っておいでリン」
ユリウスはリン姉の頭に手を当てお風呂に入る姉達に声を掛けた。
「エミリーもアニーもリンをお風呂に頼むよ」
「分かっておりますわ御父様」
「父様も一緒に来る?」
アニー姉がユリウスも一緒にと誘った為エミリー姉は驚き拒否をしていた。
「何を言って居るの?アニー、御父様は一緒に入る事は出来ませんわ」
「えっ、姿が見えないから一緒にどうかなと思ったけど…」
「ハハハ、嬉しいけど父様は一緒には行けないよ…さぁ、お風呂に行っておいで父様は待って居るから」
「「は~い」」
アニー姉とリン姉はユリウスにお風呂に行く返事をしてエミリー姉がユリウスに話し掛けていた
「……御父様覗き見だけはしないで下さい、今の御父様は姿が見えませんので…ショーン御兄様、御父様を見張って居てください、では、わたくし達は先に入ります。御兄様御願いしますわ」
「えっ、何故僕が父様の監視役に成るんだ?」
「……覗き見…監視……」
ユリウスはエミリー姉が大人の女性としてユリウスに接して来た事に嬉しいような寂しいようなそんな事を考えながらクスッと笑っていた。
10
お気に入りに追加
529
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
【完結】「奥さまは旦那さまに恋をしました」〜紫瞠柳(♂)。学生と奥さまやってます
天白
BL
誰もが想像できるような典型的な日本庭園。
広大なそれを見渡せるどこか古めかしいお座敷内で、僕は誰もが想像できないような命令を、ある日突然下された。
「は?」
「嫁に行って来い」
そうして嫁いだ先は高級マンションの最上階だった。
現役高校生の僕と旦那さまとの、ちょっぴり不思議で、ちょっぴり甘く、時々はちゃめちゃな新婚生活が今始まる!
……って、言ったら大袈裟かな?
※他サイト(フジョッシーさん、ムーンライトノベルズさん他)にて公開中。
私の事を調べないで!
さつき
BL
生徒会の副会長としての姿と
桜華の白龍としての姿をもつ
咲夜 バレないように過ごすが
転校生が来てから騒がしくなり
みんなが私の事を調べだして…
表紙イラストは みそかさんの「みそかのメーカー2」で作成してお借りしています↓
https://picrew.me/image_maker/625951
愛され末っ子
西条ネア
BL
本サイトでの感想欄は感想のみでお願いします。全ての感想に返答します。
リクエストはTwitter(@NeaSaijou)にて受付中です。また、小説のストーリーに関するアンケートもTwitterにて行います。
(お知らせは本編で行います。)
********
上園琉架(うえぞの るか)四男 理斗の双子の弟 虚弱 前髪は後々左に流し始めます。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い赤みたいなのアースアイ 後々髪の毛を肩口くらいまで伸ばしてゆるく結びます。アレルギー多め。その他の設定は各話で出てきます!
上園理斗(うえぞの りと)三男 琉架の双子の兄 琉架が心配 琉架第一&大好き 前髪は後々右に流します。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い緑みたいなアースアイ 髪型はずっと短いままです。 琉架の元気もお母さんのお腹の中で取っちゃった、、、
上園静矢 (うえぞの せいや)長男 普通にサラッとイケメン。なんでもできちゃうマン。でも弟(特に琉架)絡むと残念。弟達溺愛。深い青色の瞳。髪の毛の色はご想像にお任せします。
上園竜葵(うえぞの りゅうき)次男 ツンデレみたいな、考えと行動が一致しないマン。でも弟達大好きで奮闘して玉砕する。弟達傷つけられたら、、、 深い青色の瞳。兄貴(静矢)と一個差 ケンカ強い でも勉強できる。料理は壊滅的
上園理玖斗(うえぞの りくと)父 息子達大好き 藍羅(あいら・妻)も愛してる 家族傷つけるやつ許さんマジ 琉架の身体が弱すぎて心配 深い緑の瞳。普通にイケメン
上園藍羅(うえぞの あいら) 母 子供達、夫大好き 母は強し、の具現化版 美人さん 息子達(特に琉架)傷つけるやつ許さんマジ。
てか普通に上園家の皆さんは顔面偏差値馬鹿高いです。
(特に琉架)の部分は家族の中で順列ができているわけではなく、特に琉架になる場面が多いという意味です。
琉架の従者
遼(はる)琉架の10歳上
理斗の従者
蘭(らん)理斗の10歳上
その他の従者は後々出します。
虚弱体質な末っ子・琉架が家族からの寵愛、溺愛を受ける物語です。
前半、BL要素少なめです。
この作品は作者の前作と違い毎日更新(予定)です。
できないな、と悟ったらこの文は消します。
※琉架はある一定の時期から体の成長(精神も若干)がなくなる設定です。詳しくはその時に補足します。
皆様にとって最高の作品になりますように。
※作者の近況状況欄は要チェックです!
西条ネア
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる