転生してまで俺の後を追いかけるのは止めろ～父様と僕は兄弟でした～

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「カイト…何を言って…」
ユリウスは俺がユリウスに体を貸すと言った事に驚いていた。
体を貸すと言う事は死んだ人間が生きている人間に憑依する事に成り運が悪ければそのまま死んだ人間が生きている人間の体を奪い取る事になり生死が逆転の立場に成る事もある。
俺と勇樹はテレビで見た事が在るためユリウスは俺が体に憑依しろと言っている事に気が付いたようだった。
「…カイ…父様に体を貸すってどういう事？」
ルカリオ兄は俺がユリウスに体を貸してあげると言う事に余り分かっては居ないようだった。
「僕の体の中に父様が入って僕の体を父様の意思で動き姿と声はそのまま黒髪の僕のままだけど中身は父様に成るんだ」
「えっ…じゃあカイは何処に居ることに成るの？父様にカイの体を貸してしまったらカイは父様の様に声だけに成ってしまうの…？」
ルカリオ兄は心配そうな顔を見せ俺に問いかけていた。
「大丈夫だよ、にぃ…僕には３歳の体を持っているんだ父様に黒髪の僕の体を貸して僕は３歳の体に移る事が出来るんだ。」
俺はカイトの体にそのまま精神を移す事を考えていた。
「あっ、でも３歳の僕に成ってもそのまま黒髪の僕の中に居ることに成るんだ簡単に話しをすると、黒髪の僕の体の中に父様と僕が一緒に居ると言う事に成るんだよ」
「……」
俺が説明をしている中皆俺の顔を見て分かって居ないような顔つきをしていた。
「…やっぱりカイって変な事を考えるよね」
「ええっ、何故変って決めるの？」
「僕よりうんと下なのに時々難しい事を話してくるカイトは…ルカリオが言ったように変なのか天才なのか分かんないよね…」
「御兄様も変に関しましては負けておりませんわ」
「ごめん、カイトもう一度説明してくれる？」
「えっ？えっ？父様がカイちゃんに成って、カイちゃんが父様に成るの？」
「カイちゃん凄い父様の真似が出来るの？！」
「クスクス…御兄様皆に説明をする事に困っておりますわね…御兄様の体の中に旦那様を……」
「クスッ…子供達に説明するのに戸惑って居るね…有難うカイト」
「はぁ……」
俺はため息を吐いた後ユリウスに聞いて見る事にした。
「父様、僕の体の中に入る事にどう思っている？」
「……有難うカイト…でも私がカイトの体の中に入る事が出来るのか…それに体が受け入れてくれるのかも分からないのだよ」
「考えるよりやって見ないと分かんないよ…僕は父様に僕が作ったバター醤油味チャーハンを食べて貰いたいんだ」
「カイト……」
俺は自分の席を立ちそしてユリウスが座っているテーブルの側に来たそして日本語でユリウスに話しをした。
『俺の体を使いお前に最後の俺が作ったご飯を食べて貰いたいんだ…お前が好きな食べ物で俺の作った味を覚えたまま旅立って欲しいんだ……勇樹…』
『……兄ちゃん…』
俺はユリウスに話し終えるとユリウスの座って居る席に座りユリウスの魂が俺の中に入り込む事が分かり俺はユリウスに体を預ける事に成功した。