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ユリウスの身仕度が終わり俺は兄姉達が廊下で待っている事を知り着替えが終わったと伝えると兄姉達は部屋に入り見た事も無い服を着ているユリウスに皆声をあげていた。
「父様、素敵凄く似合っている。このお洋服を着ている父様と一緒に歩きたかったな…」
アニー姉が涙目でニコッと笑い一緒に歩く願いを話し出していた
「ホントだ…父様凄く似合っているよ僕も父様と同じ服が欲しいな…」
「ジェーンもそう思った?僕も父様が着ている服が欲しく成ったよ…カイ僕達に同じ服を注文してくれる!?」
「えっ……何故僕に服の注文を話して来るの?にぃ…」
「カイトは3歳なのに服の注文が出来るのか!?僕も父様が着ている同じ服が良いな…カイト僕もお願いするよ」
「ショーン御兄様、カイちゃんは今は3歳の姿では在りませんわ
それにお洋服の注文をカイちゃんに頼んで大丈夫ですの?」
「僕は大丈夫では在りません…服の注文を僕に言われても何処で注文をすれば良いのかも知らないよ」
俺は突然ルカリオ兄達が服の注文を俺にお願いを言い始めた為戸惑った。
兄姉達の少し落ち着く姿を見てユリーナ母さんはホッとした表情を見せそして自分も一緒に話しに語ってきた。
「クスッ、カイちゃんが困っておりますわ。皆父様の着て居ますお洋服が欲しいのですか?」
「「「欲しい!」」」
と兄達が応えるとユリーナ母さんはユリウスが頼んでいた衣類の専門店に尋ねてみる事に成った。服が注文出来る事に羨ましそうにアニー姉が話し出して来た。
「良いな~っ、父様と同じ服を頼めて…」
「……アニーちゃんも欲しいの?父様と同じ服では在りませんが似た様なお洋服を女の子用に頼んで見ましょうか…エミリーちゃんも一緒どうかしら?」
「御母様も御一緒のお洋服でしたらわたくしもお願いしたいです」
「母様私もお洋服が欲しい」
姉達も黒の服の女性用に専門店に相談する事に成りいつもの家族の笑顔が戻っていた。
俺はそんな笑顔の家族を見て側で眠るユリウスに小声で日本語で話し掛けた。
『良かったな皆お前と同じ服が欲しいと言ってくれて』
ユリウスに黒の背広を着替え終えた時総隊長は闘技場から離れ屋敷に戻っていた。
「おい、ユリウス側に居るのか?!」
総隊長は歩きながらユリウスが側に居る確認をしていた。
「ここに居ますよ総隊長…」
「姿が見えないと不便だな、ユリウス歌でも歌え」
「……何故歌を歌わなくてはいけないのですか?総隊長、それに先ほどからもう何十回と総隊長に確認の声掛をしていますが…」
「姿が見えない為声を出して確認する他無いだろう、屋敷に着く間何でも良いから歌え!」
「ええっ!?本当に歌うのですか?…私は歌はちょっと……」
「何だ?お前でも苦手な事があったのか?そんな容姿なのにか」
「容姿は関係在りませんよ総隊長、歌は勘弁して下さいよ」
総隊長は笑いながら歩きユリウスは姿は見えないがため息を吐いていたと思う。
ユリウスは勇樹の時に歌が苦手な為ユリウスとして生まれ変わっても相変わらず歌は苦手のようだった。








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