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ブランシェ家の闘技場で総隊長とショーン兄とジェーン兄が一緒に居るなか屋敷の食事部屋では学校から帰って来たエミリー姉とアニー姉そしてルカリオ兄3人紅茶とお菓子を食べている所だった。
「エミリー姉様、今日学校でエミリー姉様を見掛けたよ…後ろから男子が5人程姉様の少し離れた距離で歩いていたのを見たけど…姉様が言っていた図書室まで付いて来る男子ってその人達なの?」
ルカリオ兄が紅茶を飲みながらエミリー姉に訪ねていた
「ルカリオ見ていたのですか?わたくしに気付いたのでしたら声を掛けてくれたら良かったのに、今日貴方が学校で見ました男子はまた別の人達ですわいい加減に離れて欲しいものですわ。
お友達と御話しも出来なくて困りますわ…ルカリオ明日暫くわたくしの側に居る事は出来ますの?貴方が居れば男子達が近付かないと思うの一緒に居てくれるかしら…」
「えっ?何で僕が…ショーン兄様が居るからショーン兄様に頼んだら?」
「ショーン御兄様は駄目ですわ周りに女子を連れて居ますショーン御兄様とわたくしが一緒に居る事に成りましたら女子の殺気を受けて仕舞いますわ」
はぁ…とため息を吐き紅茶を飲むエミリー姉が再度ルカリオ兄に頼んでいた。
「姉のわたくしを助けると思い明日1日一緒に過ごす事を頼みますわよ、ルカリオ!」
「……面倒くさいな…」
ルカリオ兄はエミリー姉から明日は一緒に居る事を約束されエミリー姉とは教室が違う為授業が終わる度にエミリー姉の教室に行く事になりお姉さんだからルカリオ兄は断れず渋々と引き受ける事に成った。
2人の会話を聞いていたアニー姉はエミリー姉が羨ましく思った
「いいな~っ、エミリー姉様は男子に囲まれて私なんてお話しをするぐらいで一緒に後ろに付いて来てくれたり、男子に囲まれる事何て無いんだもの」
「「……」」
ルカリオ兄とエミリー姉はアニー姉が羨ましい、男子に囲まれたいと言った事で2人とも唖然とした顔を見せていた。
「…わたくしも変われるものでしたらアニーに男子を譲りたい程ですわ」
「僕もエミリー姉の側に居るのをアニー姉に譲りたいよ、授業が終わる度にエミリー姉の教室に行くのが面倒くさいよ」
「あっ、それ良いかもルカリオの変わりに私がエミリー姉様に会いに行くなんてどう?」
「駄目に決まっておりますわアニーがわたくしの側にくれば益々男子が寄って来る事が目に見えますわ質問責めの嵐ですわ」
「ええ~っ、良い案だと思ったのに~っ」
「はあ…っ」
姉弟、食事部屋でワーワーと騒いでいるとクスクスと笑い声が聞こえ…「相変わらずだね」と前の席から声が聞こえた気がした3人はパッと前の席を見ていた。
3人が顔を向けた席はいつもユリウスが座っていた席だった。
「「「……」」」
「……さっき…父様の席から笑い声と話す声が聞こえたような気がしたけど……姉様達聞こえた?」
ルカリオ兄が誰も座って居ないユリウスの席をジッと見て姉達に話し掛けていた。
「…わたくしも気配の様なモノを感じましたわ…それにルカリオが言った事にわたくしも御父様が話し掛けていた様な気がしてましたが……」
「私も父様が話し掛けて来た感じがしたの父様私達の所に帰りたいのかも知れないよ」
アニー姉の言葉でルカリオ兄とエミリー姉はただ黙ったままでいたが、まだ自分達の側に居るような感じを受けいつもの席で紅茶を飲みながら自分達の会話を笑顔で見ている様な気がしていた。








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