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暫く俺とコップ売りのおばさんとお酒でダウンしている男性と一緒に話しをしていた。時々コップを買いにくるカップルが男性に向かって「お子さんですか?」と聞かれ「違う、違う」と首を振り誤解を解く事に必死になっている姿に思わず笑みを浮かべてしまった。
「おっ、笑ってくれたね…俺の事が怖いのかと少しショックを受けていたんだ」
「本当だねそんな真っ青な顔をカイトちゃんに見せたら怖がるのは当たり前だよ」
「名前「カイト」って言うんだね……何処かで聞いた事がある名前だね……」
「え?」
俺は名前を聞いた事があると言われジッと男性を見ていた。
「……そんなに顔を見られると恥ずかしいよ…名前の事が気に成ったのかい?」
俺は頷き男性は腰をおとし俺と同じ目線で話し掛けていた。
「う~ん…ごめんね、何処かで聞いたと思ったけど思い出せないんだ」
男性は俺に謝ると頭を撫でていた。
「それにしても遅いね…カイトちゃんのお父さんは水汲みに行っただけなのにね……」
おばさんが湧き水が出ている場所を見ていた。
水を飲む人が多い為ユリウスは見当たらなかった。
「あれ?本当におばさんの孫では無かったんだね」
「ホホホ、孫にしたいけどねカイトちゃんのお父さんが溺愛しているからねおばさんの入る場所が無いんだよ」
「へぇ~っ、分かる気もするかな…俺でも可愛がって手放さないと思うよ」
「ええっ?」
俺が驚いた声を出した為男性は笑い俺の顔をジッと見ていた。
「カイトちゃんが驚いて固まってしまったじゃないか、今体調が良かったらカイトちゃんのお父さんを探して暮れないかい?」
「…良いですよ話しをしていると少しは体調は良いです……おばさんこの子を預かりたいのですが良いですか?お父さんが直ぐ分かると思うので」
「ああ、私は構わないけどカイトちゃん良いかい?」
「はい」
「よし、おいで抱っこして上げるから」
「……うん」
俺はおばさんからバトンタッチ見たいな感じで男性に抱っこして貰った時にこの男性も服の上からでも分かる少し硬い胸に気付いた…(もしかして騎士なのか?)と俺の快斗と身長が余り変わらない男性を見上げていた。
「ハハ近くで見たら小さいねそれに軽いし…」
ユッサユッサ…と俺の体を揺さぶる様に男性は俺の体を抱っこしていた。
「うぇええ…?」
「ああ、ごめんね怖かったかい?可愛いからつい遊んでしまったよ」
ニコッと笑いその様子をコップ売りのおばさんが見て男性に言っていた。
「確かあんた彼女がいたね以前は良くこの場所にも連れて来ていたけど、彼女は元気なのかい?」
男性はおばさんが彼女の事を話したのを聞き暫くしておばさんに伝えていた。
「……彼女とは別れたんだ…別に好きな人が出来たみたいなんだ…」
「え?あんた達別れたのかい?あんたの友達は何も言わなかったよ」
「彼等には言っては居ないよ……落ち着いたら話す積もりだから」
「…済まないね、辛い事を聞いてしまって…あんたも結構顔が良いから直ぐに好い人が見つかるよ」
おばさんは椅子から立ち上がり男性の腕を叩いていた。
「あっ、そこのお嬢さん方この人今は彼女が居ないからあんた達の中の誰か彼女になっては暮れないかね」
「!?ち、ちょっとおばさん何言ってんだよ」
男性は顔を赤く染め慌てておばさんに言っていた。
3人の女性達はきゃあ、きゃあ、と喜ぶ姿が見え女性達も男性を気にしている感じがした。
「おばさん俺の事よりまだこの子のお父さんが戻らないんだろう?探しに行かないと…」
「ああ、そうだったねあんたがカイトちゃんを抱っこしていたから親子に間違いそうでね…カイトちゃんを置いて行っても良いんだよ?彼女を見付けたいのなら子持ちだと思われるよ」
「おばさん!」
「はい、はい、じゃあ済まないがお願いしても良いかい?」
「はいっ、分かりました行こうかカイトちゃん」
「……「ちゃん」は付けないで呼び捨てで良いですか?」
「え?ああ、分かったよ……カイト…で、良いの?!」
「はいっ……」
男性は俺を抱っこして名前を呼び捨てで言った為に少し照れているように見え俺は「クスッ」と笑うと男性も笑顔で笑ってくれた
歩き始めた時おばさんが思い出したように言っていた。
「カイトちゃんのお父さん黒の騎士服着ているから直ぐに分かるよ」
「え!?」
男性は歩き出した足を止めおばさんを見た後抱っこしている俺の方を見ていた。








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