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俺がユリウスを連れて森の巣と呼ばれる場所に向かった頃散歩道にユリーナ母さんと護衛騎士のアノルドさんとユリウス父さんと昨年関係を持っていた貴婦人3人が立っていた。
「…何故、カイト様は森の巣へ行かれたのでしょうか…」
護衛騎士のアノルドさんは顔を真っ青になり何故ユリウス父さんと一緒に行ったのか分からず呟いていた。
「……わたくしの代わりにユリウス様に御話しをする為に向かわれたのだと思います」
「御話しをですか?!」
ユリーナ母さんは俺とユリウス父さんが前世が兄弟だという事を知っている為俺が胸ぐらを引っ張り連れて行く姿を見て思いそしてまだ側にいる貴婦人に話し掛けていた。
「まだ貴女には御聞きしたい事が御座いましたわ」
貴婦人は顔色が悪く震えている様にも見えユリーナ母さんは貴婦人に問いかけていた。
「ユリウス様がまだ別の方と御会いしていると御話しをしておりましたわね…どなたですの?その貴婦人の方は……」
ユリーナ母さんは貴婦人の側に近付き訪ねていた。
「…そ、それは…わたくしも人から御聞きした事で御座いますので…その方なのかは…」
「どなたですの?」
貴婦人は怒っていると思う顔を見せているユリーナ母さんに震え今でも会っている貴婦人の名前を教えた。
「……ル、ルィーズ・ホルン夫人です…」
「ルィーズ・ホルン……確か昨年伯爵であります御主人が御亡くなりになったと聞きました…そうですか……ルィーズ夫人ですの…」
ユリーナ母さんは何度か城で会った事が会った舞踏会に御披露目会などその時にルィーズ夫人と会い会話をした事を覚えていた。
自分が席を外し戻った時にユリウス父さんとベランダに出て2人でいる姿を何度も見た事があった…良く2人で寄り添う姿を見掛けユリウス父さんがルィーズ夫人に腰に手を回していた時がありその時はユリウス父さんを呼び驚いた2人が振り向いた時を思い出していた。舞踏会で帰ったその日は機嫌直しに何度もベッドの中で愛を囁かれた事を思い出していた。
その時から2人は会っていたのだとユリーナ母さんは思い何度もおかしいと思い当たる事が幾つも合った。その時におかしいと何故気づかなかったのかと自分に悔やんでいた。
「……騎士さまこちらの方をお帰りに成っても宜しいでしょうか?」
ユリーナ母さんはアノルドさんに貴婦人を帰す事を伝えていた。
「ですが、この事を王様に御知らせした方が宜しいかと…」
「王様!?」
貴婦人は驚き真っ青な顔で今にも倒れそうな感じを出していた。
「騎士様この事は王様には暫く伏せて頂きたいのです…元妻として夫婦の問題でも有りますので……」
ユリーナ母さんはアノルドさんに王様に知らせないで欲しいと頼み、アノルドさんも王様には話さないと約束をしてくれた。
「……今日この場での事は王様には御話は致しませんが、ブランシェ侯爵とは御会いしない事を御約束出来ますか?ブランシェ侯爵には結婚の御約束をされていますシルビア王女が居ますこの事がシルビア王女のお耳に入りますと貴女にも何が起こるのか分かりませんから…」
「はい、分かりました……奥様申し訳御座いません…失礼致します……」
貴婦人はユリウス父さんとは会わない約束をした後小走りで2人の元を去って行った。
「……御当主様…本当に宜しかったのですか?」
「…はい、貴婦人の方から御話しを御伺いする事も出来ましたのでわたくしは王様の元に戻りますいつまでも娘を王様に御預けする事が出来ませんので」
ユリーナ母さんはニコッと騎士のアノルドさんに微笑みアノルドさんも思い出した様に話していた
「!そうで御座いました、私達は御当主様とブランシェ侯爵御二人をお迎えに来たのでした…しかし、カイト様が……」
護衛騎士のアノルドさんが俺とユリウス父さんの事が気になる様で迎えに行けば良いのか迷って居たようだ。
「私は1人でも大丈夫です。…御二人を御迎えに行かれては?」
「……いえ、御当主様を御一人にするわけにはゆきません、御一緒に御戻り致します。カイト様にはブランシェ侯爵が着いておりますので」
「ふふふっ、有り難う御座います」
ユリーナ母さんは散歩道の隣の木々を見た後護衛騎士のアノルドさんと一緒にリン姉と王様が待っている馬車に向かっていた。








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