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馬車の中でリン姉が王様と一緒に降りると言った為王様は「仕方がないの…」と、呟きユリーナ母さんがリン姉を抱き上げようとした時王様がユリーナ母さんからリン姉を奪い抱き上げ馬車の外に出ることにした。
ユリウス父さんは馬車の近くで王様が降りてくるのを待ち馬車の扉が開きユリウス父さんは馬車から降りる王様に抱っこして貰っているリン姉の姿を見て驚いていた。
「……え?…リン!?」
「父様!!」
王様はリン姉を地面に降ろしリン姉はパタパタとユリウス父さんの側に駆け付けユリウス父さんに抱き着いていた
「父様!父様!リンだよ父様!」
「リン?!本当にリンなのかい…!?」
リン姉はユリウス父さんのお腹に顔を埋めグリグリと動かし嬉しさを体で表現して、ユリウス父さんは抱き着いて来たリン姉をギュッ…と抱き締めていた。
少し離れた場所で抱き合う親子の姿を見てシルビア王女との結婚の約束を断っていたのならこの親子は別れて生活をする事は無かったのでは…と、父親に会えた喜びを体いっぱいに表現するリン姉の姿を王様はみつめていた。
リン姉を暫く抱き締めていたユリウス父さんは懐かしい娘の甘い匂いで涙を流し夢ではないのだと…ユリウス父さんはリン姉と同じ目線に腰をおとしリン姉の顔にキスをして会えた事に喜びユリウス父さんは何故リン姉と一緒に王様が居るのか不思議に思い王様の方へ顔を向けた。
「……王様…何故リンと一緒に居るのですか?」
まだ涙目になっているユリウス父さんは王様の前だという事を忘れ少し離れて自分達を見ていた王様に訪ねていた。
「今日の朝に総隊長からブランシェ家に行くと話しを聞き私も城下町に用が合っての…私も一緒に総隊長に着いて行く事に成ったのだ…それでブランシェ侯爵の息子が総隊長に剣の稽古を習いたいと言っての、その間に城下町へ一緒に行って見るかと成り一緒に来たのだ、それで街に居たときブランシェ侯爵の姿を見掛けたからの…末の娘がお前に会いたいと言ってそれで騎士達にブランシェ侯爵を探して貰ったのだ」
「…そうだったのですか……」
ユリウス父さんはリン姉の顔を見て自分の顔を笑顔で見つめるリン姉に一緒に暮らしたい気持ちが胸の中で膨らみ始めていた。
「あのね、父様、母様とカイちゃんも一緒に来ているんだよ」
「え?!」
ユリウス父さんはリン姉が俺とユリーナ母さんが一緒に来ている事をユリウス父さんに話しをして、ユリウス父さんは驚いてまさかユリーナ母さんと俺が来ている事を思いもしていなかった。






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