転生してまで俺の後を追いかけるのは止めろ～父様と僕は兄弟でした～

４２

王様付きの護衛騎士に連れられ俺達が待っ馬車に向かっているユリウス父さん達を待っている俺達は馬車の中で泣き止んだリン姉が俺が女性から貰ったクッキーを食べさっきまで泣いていたとは思えない笑顔でクッキーを食べているリン姉がいた。
「このクッキー美味しいね。ねぇカイちゃん！」
「えっ、あ…うん美味しいね全部リン姉様にあげるよ僕は食べたから」
「カイちゃん貰っていいの？」
リン姉はクッキー貰った事に喜びユリウス父さんの事を忘れたかのようにあれからユリウス父さんに会いたいと言わなくなった
ユリーナ母さんはリン姉が落ち着いた様子を見てホッと胸を撫で下ろし馬車の中で目の前に座って居る王様にお礼を言っていた。
「王様今日は有難う御座いました私達を城下町に御誘い下さいまして……私も子供達と一緒に買い物が出来まして、今度家族皆で城下町へ来ることが出来たらと思っております。」
ユリーナ母さんは隣でクッキーを食べているリン姉の頭を撫で買い物が出来た事に喜んでいた。
「何、私も街の様子を見に行きたいと思っていた所だ。私も久しぶりに楽しい外出が出来た息子の様なカイトと一緒に歩き回りとても楽しめたぞ」
王様の隣に座っている俺を見て頭を撫で下ろし笑顔で俺の顔を見て王様は話しをしていた。
「帰る前に会えたらと思い騎士達に探させては居るが…会えない時は済まぬ……今度城で子供達が来る事があれば会わせてあげよう」
「……王様御気遣いなく…御会い出来ても素直に喜べるのか分かりません…」
「……余計な事をしたようだな…私は……」
王様はユリーナ母さんがユリウス父さんと会うことに困っている姿を見てリン姉の泣く姿に耐えきれず少しの間会う事が出来ればと思い騎士に探す事を命じたがと、王様は騎士達がユリウス父さんを連れて来ることが出来ればと思い馬車の中で扉が開くのを待ち続けた。
俺もユリウスに会う事に戸惑いはある…何度も俺に念話での会話に俺に会いたいと言って来るユリウス…それに昨夜の念話では聞いては来なかったが俺が誰と一緒に居て誰と寝たのかはユリウスは気になっている筈だ…俺はチラッと隣で座り扉を見ている王様を俺は見上げていた。
俺はユリウスに王様の事を話して良いのか迷ってはいる。
このまま話さなくて良いのではと思っている

馬車の中で俺達がユリウス父さんを待って居るなかユリウス父さんは騎士２人に連れ出され街の中を歩いていた。
人々がすれ違うなかユリウス父さん達の姿を見て見惚れる女性達が何人もいた。騎士服を身に纏う姿は街中では目立っ為歩いている姿だけでも見てしまう程でユリウス父さんの容姿で見惚れる女性は勿論の事騎士２人とも中々の容姿をしていた。
ユリウス父さん達が歩いている姿を見掛けた女性達がユリウス父さん達に声を掛けていた。
「お城で仕えています騎士様達ですか？」
１人の女性が声を掛けそれに応えるかの様にユリウス父さんが話し出していた。
「ええ、そうです。貴女方はお買い物に来ているのですか？」
ユリウス父さんは女性達に向かいニコッと笑顔で応え女性達はキャア、キャア、と喜び合っている姿を驚いて見ていた騎士２人は女性達がユリウス父さんに近付き笑顔で会話を始めそれに慣れている様に見せるユリウス父さんに騎士２人は呆れて見ていたが自分達の方にも女性が来た為戸惑っていた。
「お疲れ様です。騎士様方あの～っ、彼女とか居るのですか？」
「え？…い、いきなりその質問ですか？」
騎士２人は突然の彼女の質問に慌てていた。
「ハハハ…君達彼等を困らせてはいけないよ」
「え～っ、普通に聞いただけですよ。そう言う騎士様は勿論彼女居るんでしょ！？」
ユリウス父さんに質問していた女性がユリウス父さんの腕を組み寄り添い女性の胸が当たって居る事が分かって居るユリウス父さんは女性を見下ろしニコッと微笑んだ。
「勿論居るよ、近い内に結婚する事になって居るんだ」
「ええっ、結婚するんですか～っ！？私がこんなに誘っているのに」
ユリウス父さんの腕を組み女性は胸をグイグイと押し当て誘っているように見えたがユリウス父さんは今騎士が後ろに居る為何も出来ない
「……有難う君の誘いを受ける事が出来なくて残念だ…また街で会う事が出来ればいいね…」
ユリウス父さんは腕を組んでいる女性に小声で話しそれを聞いた女性は顔を赤く染め腕を組んでいた手を離し女性も小声で下を向き話し出していた
「…毎日街を歩いていますので……」
ユリウス父さんと一緒にいた女性は他の友達が後ろにいる騎士２人に話しをして居る姿をみた後ユリウス父さんに話しをしていた
「す…すみません私達は急ぎますので、ユリウス隊長行きますよ」
１人の騎士が慌ててユリウス父さんに話し掛けた為ユリウス父さんは側にいた女性に手を振り女性もそれに応えるように手を振っていた。
「…ユリウスって名前何だ…」
女性は騎士２人と歩くユリウス父さんの後ろ姿を眺めていた。
「え？何々さっきの綺麗な顔の騎士様ともしかして脈ありな訳？」
「無いよ…そんな事…」
「あーっ、ずる～い、私も一緒に居れば良かった」
「…でも、さっきの騎士様結婚するみたい……」
「結婚！？…あ…見た感じ彼女居る感じだったもんね」
「結婚する人は諦めて、また良い人探そう」
「…そうだね」
ユリウス父さん達に声を掛けた女性達は１人の女性を除き街行く男性に声を掛けていた。
女性３人と別れたユリウス父さん達はユリウス父さんを除き騎士２人は疲れた顔をしていた。
「ユリウス隊長余り街中で女性と話さない方が宜しいかと思いますが…貴方はシルビア王女と結婚する方です。無闇に女性に声掛けは止めた方が宜しいかと思います」
「……」
騎士から女性の事で注意を受けていたユリウス父さんは黙って騎士達の話しを聞き流しそして１台の黒い馬車が見えていた。