転生してまで俺の後を追いかけるのは止めろ～父様と僕は兄弟でした～

２４

ユリウス父さんはルィーズ夫人と別れた道端で通りすがりの女性クラリスという名前の女性に声を掛けその場で関係を持ち明日また会う約束をしたユリウス父さんに笑顔が見えていた。
（…クラリスか…見た目は普通の街娘に見えるが、ブロンドの肩までの長さの髪の毛に目はパッチリとした茶色の瞳唇は厚みがありプルンとして口付けをした時は震えて可愛いと思った娘だ…まさかヤる事が出来るとは思わなかったが…フッ…初めてでは無いようだったな…今男は居ないと言っていた。このまま彼女と付き合う事が出来れば良いが……今、女と会って居る処を知られる訳には行かない…シルビアとの婚約まで我慢しろと言われても暫くは我慢は出来るが…だが、今までユリーナと毎日のようにヤっていた為体がそれに慣れ我慢が出来ない事がある……ルィーズともいつ会えるのか…私の事を受け入れてくれるのかが心配だ…ルィーズには幸せになって貰いたい伯爵に先立たれ独りで居る姿が見ていられなかった…私もユリーナと子供達がいた今の家庭を壊したくは無かった。だが、ルィーズが気になり月に１、２回会うだけでもと思い仕事の巡回見回りの時に会う約束をした。ユリーナには悪いと思ったがルィーズと会わずにはいられなかった……私がシルビアと結婚すればルィーズにユリーナともまた一緒に成りたい…妃として迎える事が出来る……クラリスはこれから付き合う事で考えるとしょう……）
ユリウス父さんは街の巡回を終えた後城に着き城内が騒いでいるのに気がついた。
何の騒ぎだ？と城内のメイド達に大臣までも大広間の近くをうろうろとする者も居れば立ち止まり耳を澄まして中の様子を見て居る者もいた。
何人かの大臣やメイド達はユリウス父さんを見掛けてはヒソヒソ話をする者がいた。
メイドも皆ユリウス父さんに夢中という訳ではなかった。
余りユリウス父さんを良く思わないメイドも何人かはいる…
ユリウス父さんは自分を見てヒソヒソと話しをしている事にまさか女と会っている事が張れたのではと冷や汗をかいていた。
「あ！ユリウス隊長戻って居たのですね」
今日一緒に街の巡回の見回りをしていた３人の内１人がユリウス父さんに気付き声を掛けていた。
騎士が普通に話しをしていた為女の事は知らないようだとホッと息を吐いていた。
「ああ、お疲れ様…ところでこの騒ぎは何だい？」
「え？ユリウス隊長の所のメイド達と使用人と聞いていますが？」
「え、あ……そうだったな…すっかり忘れていたよ」
「はあ…幸せ過ぎて隊長の所のメイド達を忘れるなんてシルビア様も愛されて羨ましいな～っ」
「…ハハハ……では、私はメイドと使用人達に挨拶でもしてくるよ…」
「はい、分かりました」
ユリウス父さんは大広間の廊下でうろうろとしている大臣にメイド達が居るなかで大広間の扉の前に来た時１人の大臣が話し出していた。
「ふぅ、良くあれ程のメイドに使用人達を雇っていたものだブランシェ侯爵は余程女好きのようですな、それに奥方と子供までも別れシルビア王女と結婚など出来たものですな…」
１人の大臣がユリウス父さんの近くで愚痴を言い始めていた
「御言葉ですが、わたくしを慕って来ましたメイド達と使用人達です。王様の御許しを得てお城でメイド達を雇って下さる事になったのです。それにわたくしの妻でしたユリーナ・ブランシェは暫くわたくしの元を離れておりますが、時が来ましたらシルビア様と結婚した後に妻に迎えるつもりで御座います。わたくしは別れたとは申してはおりません…ブランシェ家のメイド達が待っておりますのでわたくしはこれで失礼致します。」
ユリウス父さんは大臣に話し終えると大広間の部屋に入って行った。
「く……若造が…」
大臣は悔しそうな顔でその場を去って行った。
ユリウス父さんと大臣の話しを聞いていた城内のメイド達が話し出していた。
「ユリウス様奥様と別れたのでは無かったの？私はそう聞いたけど？」
「でも、さっきの話だと今奥様と別れているけどまた一緒になると言って居たわよ…シルビア様が許すかしら？」
メイド達が騒いでいるなか、ブランシェ家から来たメイドと使用人そして、王妃様に挨拶をしていた。
「王妃様、この度はわたくしのブランシェ家のメイド並び使用人を雇って頂き有難う御座います…ユリーナ当主に替わりお詫び申し上げます」
「わたくしは王様の代理でこの場を立って居るだけです。
王様の替わりにブランシェ家の皆様を雇える事を感謝しておりますわ」
王妃様の言葉でメイドと使用人達は皆頭を下げていた。
「王妃様ブランシェ家のメイド長の姿を見ませんが…確か一緒に来ていると思いましたが…」
「ブランシェ家のメイド長でしたらわたくしと城内のメイド長に御挨拶をしました後ブランシェ家に御戻りましたわ」
「……そうですか…長年共にブランシェ家を支えてくれた方でしたからお会いしたいと思っておりましたが…」
ユリウス父さんはメイド長と最後はブランシェ家を出た時挨拶程度だった為色々と有った事を思い出し母のようで姉のような人だったと思い出していた。
「ブランシェ侯爵の御戻りを待って貰いたいと思いましたが王様がいらっしゃいますので直ぐに御戻りに成りましたのよ」
「王様ですか？王様はブランシェ家にいらっしゃるのですか？」
「ええ、御用がありましたので伺っておりますわ」
「……そうですか…」
ユリウス父さんは以前カイトが王様が快斗に会いたがっていると聞いた事を思い出し王様は快斗に会いにブランシェ家に行ったのだろうか、今日カイトの側に居たのはまさか王様？なのでは…ユリウス父さんは色々と考えモヤモヤとした物が中々消えなかった