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「叔父様私とユリーナの結婚を許していただけますか?」
突然のスティーブン伯爵のユリーナ母さんとの結婚申し込みに俺達3人は驚いていた。
「…しかし、スティーブンお前は初婚だ!ユリーナは7人の子供の母親だ。長年ユリーナを想い続けて来たお前には感謝している…だが、お前には別の女性と結婚をして幸せな家庭を作って欲しいと願っている…ユリーナはまだユリウスを想っているはずだあんなに辛い思いをしてもまだユリーナの中にユリウスがいる…まだユリウスを想っているユリーナに結婚の約束等…スティーブンお前が辛いだけだ……」
スティーブン伯爵は今年30歳になり結婚もしていない。
ユリーナ母さんだけを想い、ユリウス父さんと結婚しても家族で集まる席に参加して影で支えていた。
「叔父様…私は待っのは馴れています。20年も30年も同じ事です。ユリーナの心が私に向いて暮れるまで待っつもりです。」
「しかし、スティーブンユリーナと一緒になると伯爵の名を捨てる事に成るぞ…もし結婚したとしてもお前は婿養子となりルシアルン伯爵の跡が継げなく成るのだぞ、その事も考えて行動を取るべきだ」
「ルシアルン伯爵の跡は姉の夫がいます。彼に跡を継いで貰うつもりです。今は私の事よりもユリーナと子供達です。今必要なのは支え合う事が大事です。少しでもユリーナの役に立ちたいのです…」
「スティーブン…」
ユリーナ母さんの父親の目から涙が流れ目頭を指で押さえ泣いていた
「……有難う…有難う、スティーブン…あの日お前がユリーナとの結婚の申し込みに来ていた事は分かっていた…両手に花束を持ちお前が来ている事は分かっていたのに私達は必死でユリーナとの結婚を御願いするユリウスの姿を見て心を動かされた。
お前はその様子を見て花束だけを置き何事もなかったような顔でユリーナとユリウスに「おめでとう」と笑顔で笑うお前の姿を見るのが辛かった。」
「……」
「…スティーブン……ユリーナを…子供達をお前に託しても良いのか?」
「叔父様それでは……」
俺を片腕で抱き抱えているスティーブンの反対側の手をギュッと握り締めていた。
「有難う御座います…叔父様……ユリーナが落ち着いた頃結婚の申し込みを致します。私とユリーナそして子供達を幸せにして見せます。」
俺は喜び合う2人を見てユリウス父さんがユリーナ母さんと一緒に成ることは無理何だと思い、少し離れた所で2人の喜び合う姿を王様は黙って見続けるだけだった。
その頃メイド達に使用人達がゾロゾロと馬車に乗りブランシェ家を去って行く馬車が次々と城に向かっていた。
その様子をユリーナ母さんは馬車が自分の目の前で去って行くのをただ眺めて居るだけだった。
「ユリーナ……」
後ろから声が聞こえユリーナ母さんが振り向くとスティーブン伯爵が俺を降ろした後ユリーナ母さんの側に歩いて行った
「スティーブン御兄様」
「……馬車行ってしまったね…あんなにいたメイド達が嘘のように今では屋敷内が静かに成ってしまった」
「ええ、そうですわね…これが普通なのです…この屋敷では多すぎた数ですわ」
ユリーナ母さんは話し終えるとジッ…と、馬車の通り道を見ていた。この先にはお城がありユリウス父さんが居るのだと…
「……ユリーナ、まだユリウス侯爵の事が…」
「……自分が嫌になります…私から離れたのに…城に一緒に住もうと言われ、私だけを見てはくれないあの人の側には居たくは無かったのです……シルビア様だけを愛するあの人の姿を見たくは無かったのです…」
ユリーナ母さんの目から涙が流れ落ちスティーブン伯爵はユリーナ母さんを抱き締めていた。
「!!……スティーブン御兄様…」
大きな広い体がユリーナ母さんを抱き締め、スティーブン伯爵は声に出していた
「結婚しょう…ユリーナ……」
「!?」
ユリーナ母さんは驚きスティーブン伯爵の腕の中でギュッと服を握り締めていた。
突然のスティーブン伯爵のユリーナ母さんとの結婚申し込みに俺達3人は驚いていた。
「…しかし、スティーブンお前は初婚だ!ユリーナは7人の子供の母親だ。長年ユリーナを想い続けて来たお前には感謝している…だが、お前には別の女性と結婚をして幸せな家庭を作って欲しいと願っている…ユリーナはまだユリウスを想っているはずだあんなに辛い思いをしてもまだユリーナの中にユリウスがいる…まだユリウスを想っているユリーナに結婚の約束等…スティーブンお前が辛いだけだ……」
スティーブン伯爵は今年30歳になり結婚もしていない。
ユリーナ母さんだけを想い、ユリウス父さんと結婚しても家族で集まる席に参加して影で支えていた。
「叔父様…私は待っのは馴れています。20年も30年も同じ事です。ユリーナの心が私に向いて暮れるまで待っつもりです。」
「しかし、スティーブンユリーナと一緒になると伯爵の名を捨てる事に成るぞ…もし結婚したとしてもお前は婿養子となりルシアルン伯爵の跡が継げなく成るのだぞ、その事も考えて行動を取るべきだ」
「ルシアルン伯爵の跡は姉の夫がいます。彼に跡を継いで貰うつもりです。今は私の事よりもユリーナと子供達です。今必要なのは支え合う事が大事です。少しでもユリーナの役に立ちたいのです…」
「スティーブン…」
ユリーナ母さんの父親の目から涙が流れ目頭を指で押さえ泣いていた
「……有難う…有難う、スティーブン…あの日お前がユリーナとの結婚の申し込みに来ていた事は分かっていた…両手に花束を持ちお前が来ている事は分かっていたのに私達は必死でユリーナとの結婚を御願いするユリウスの姿を見て心を動かされた。
お前はその様子を見て花束だけを置き何事もなかったような顔でユリーナとユリウスに「おめでとう」と笑顔で笑うお前の姿を見るのが辛かった。」
「……」
「…スティーブン……ユリーナを…子供達をお前に託しても良いのか?」
「叔父様それでは……」
俺を片腕で抱き抱えているスティーブンの反対側の手をギュッと握り締めていた。
「有難う御座います…叔父様……ユリーナが落ち着いた頃結婚の申し込みを致します。私とユリーナそして子供達を幸せにして見せます。」
俺は喜び合う2人を見てユリウス父さんがユリーナ母さんと一緒に成ることは無理何だと思い、少し離れた所で2人の喜び合う姿を王様は黙って見続けるだけだった。
その頃メイド達に使用人達がゾロゾロと馬車に乗りブランシェ家を去って行く馬車が次々と城に向かっていた。
その様子をユリーナ母さんは馬車が自分の目の前で去って行くのをただ眺めて居るだけだった。
「ユリーナ……」
後ろから声が聞こえユリーナ母さんが振り向くとスティーブン伯爵が俺を降ろした後ユリーナ母さんの側に歩いて行った
「スティーブン御兄様」
「……馬車行ってしまったね…あんなにいたメイド達が嘘のように今では屋敷内が静かに成ってしまった」
「ええ、そうですわね…これが普通なのです…この屋敷では多すぎた数ですわ」
ユリーナ母さんは話し終えるとジッ…と、馬車の通り道を見ていた。この先にはお城がありユリウス父さんが居るのだと…
「……ユリーナ、まだユリウス侯爵の事が…」
「……自分が嫌になります…私から離れたのに…城に一緒に住もうと言われ、私だけを見てはくれないあの人の側には居たくは無かったのです……シルビア様だけを愛するあの人の姿を見たくは無かったのです…」
ユリーナ母さんの目から涙が流れ落ちスティーブン伯爵はユリーナ母さんを抱き締めていた。
「!!……スティーブン御兄様…」
大きな広い体がユリーナ母さんを抱き締め、スティーブン伯爵は声に出していた
「結婚しょう…ユリーナ……」
「!?」
ユリーナ母さんは驚きスティーブン伯爵の腕の中でギュッと服を握り締めていた。
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