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暫くたった頃弁護人と言う人達2人が屋敷を訪れて来た。
ブランシェ家の名義をユリウス父さんからユリーナ母さんにそして、屋敷に土地、財産の変更手続きが行われそして、離婚の手続きを始めた。
「…り、離婚の手続きも為さるのですか?!」
弁護人の1人が驚いた声を出しユリウス父さんとユリーナ母さんの2人の顔を見ていた。
「…何かの間違いでは……」
もう1人の弁護人が聞き直していた。
「いいえ、間違いでは御座いませんユリウス・ブランシェとユリーナ・ブランシェは離婚を御願い致します。」
「……」
ユリウス父さんは黙ったままユリーナ母さんの離婚の言葉に耳を傾けた。
「…し、しかし、これからお子様方が大変な時期でもありますし
お子様もまだ小さい方もいらっしゃいます。これからお二方が支えって行かなければ成らない事です。相続人の変更と言われました時はまさか離婚とは思いもしておりませんでした。」
弁護人2人の驚きは凄かった。
「もう一度お考えください」
ユリーナ母さんは弁護人の2人の説得を黙って聞いていた。
「……何度も考え、悩み、苦しんだ結果が離婚と言う道を選びました……」
ユリーナ母さんの声が震える様に話をしていた。
「…何が原因で離婚に成られたのですか?私達も直ぐに離婚の手続きは出来ません。宜しければ理由をお聞かせくださいませんか?」
弁護人の1人が興奮したように訳を聞いていた。
「……旦那様が結婚するのです……それで離婚をする事にしました」
「「!?」」
弁護人2人は驚きユリウス父さんの顔を見たユリウス父さんは弁護人が見ている事に目を剃らしていた。
「な…何とご結婚されるのですか?ユリウス様」
「……」
弁護人2人は驚き信じられないと顔をしていた。
「…お二方ご夫婦は周りの貴族達からも後妻、後夫を取られない仲の良いご夫婦と言われてまして、お子様も7人もいらっしゃいます幸せなご家族として思われておりました」
「……この国は後妻、後夫のご結婚はあります。しかし、離婚を為さらなくとも奥様は正妻で御座います。もう一度お考え直されては……」
弁護人が離婚を止める中ユリーナ母さんの口が開いた。
「……シルビア様です」
「「は?」」
「旦那様のご結婚の御相手はシルビア王女なのです」
「「!?」」
「っ!ユリーナ…」
ユリウス父さんはまさかシルビア王女の名前を出すとは思わず焦りを見せていた
「な、何と……ユリウス様のご結婚はシルビア王女なのですか!?」
「……本当の事で御座いますか?ユリウス様…」
「……ああ…」
弁護人2人はお互い顔を見合せ驚いたままだった
シルビア王女は今年16歳になったばかりのお嬢様で王様の1人娘その結婚相手が28歳のユリウス、ユリウス父さんはまだ若いため結婚相手に選ばれたが、自分の子供と歳が変わらない娘を結婚相手にそれも王女様……先々ユリウス父さんが王にシルビア王女が王妃になる、弁護人2人は黙ったままでいた。
ユリーナ母さんは黙ったまま下を向いている弁護人に話し掛けていた。
「……これでお分かりに成りましたでしょう?何故私が離婚の話をしました事が…子供達とも話した事で私の元に残ると言ってくれました……皆優しい子供達です……」
ユリーナ母さんの目から涙が流れ落ち弁護人2人はユリーナ母さんが不憫に思えて成らなかった
「……奥様…分かりました離婚の手続きを致します。ユリウス様も宜しいですね」
「……」
弁護人が今まで見ていた目が突然変わり厳しさを見せユリウス父さんを見ていた。
「ユリウス様奥様はこれからお子様方とお一人で苦労を為さるのです。生活に困らないようにお金をお送り下さいますようお願い致します。」
「分かった……」
「今からユリウス・ブランシェとユリーナ・ブランシェの離婚の手続きを行います。」
弁護人が用意していた書類に離婚の手続きが行われた。






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