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「哀れですわね、旦那様…言われた事も無い事を言われる何て…以前の旦那様はこんなことはなかったですのに……子供達の気持ちも分かりますわ、私が子供でしたら自分の父親が子供と同じ年の人を好きになり結婚する事は嫌ですもの……」
「……」
ユリウス父さんは黙ったままで、右の頬が赤く痛々しい程だった
ルカリオ兄とジェーン兄は兄と姉達が自分達の気持ちを打ち明け部屋を出た後は気まずさが残っていた。
「ルーちゃんとジェーンちゃんごめんなさいねせっかくの朝食がこんな事になってしまって…2人とも部屋に戻ってなさい。」
「「はい…」」
ルカリオ兄とジェーン兄はテーブルから離れ歩き出し、ルカリオ兄は歩く足を止めユリウス父さんの方を見ていた。
「どうしたの?ルカリオ兄様…」
「ジェーン…先に部屋を出て、僕父様に話があるから」
「……うん、分かった……」
ジェーン兄は1人部屋を出るとルカリオ兄はユリウス父さんに話し掛けていた。
「…父様は城で生活をするから関係無いと思うけど…念のために聞きたい事があるんだ」
「……何だ?…ルカリオ……」
「父様は城で生活をしたらシルビア様だけを愛するのですか?」
「な……ルカリオ子供がそんな事を聞くのではない」
「母様…気を悪くするような事でご免なさい……どうしても父様に聞いてみたくて…」
ルカリオ兄は気まずそうにユリーナ母さんの顔を見て聞いていた
「母様の事は気にしなくても良いのよ…父様は明日からシルビア様のモノに成るのですから、もう母様は関係ありません…」
「……っ、ユリーナ…」
ルカリオ兄の問いかけに戸惑うユリウス父さんにルカリオ兄は話を続けた。
「母様のお許しを貰いました僕の質問に答えてくれますか?父様」
「……お前は父様に何を聞き出そうとしているのだ…ルカリオ」
「え、だからシルビア様だけを愛するのですか?と聞いただけです。父様」
「……その事は当たり前だろう…」
ユリーナ母さんがジッ…とユリウス父さんを見ている為ユリーナ母さんとは目を合わそうとはしなかった。
「有難う御座います父様、父様はシルビア様がいますから「カイト」は関係ありませんね」
「…何故カイトが出てくるのだ?」
「父様にはシルビア様がいる、だからカイは僕のモノにしても良いんですよね。父様…」
「!」
「カイは城には行きません僕達と一緒にブランシェ家を母様を支えると言っていましたから……」
「……ルーちゃん…」
ユリーナ母さんの目に涙が溢れ家族が支えてくれると聞き喜びでいっぱいだった。
「……駄目だ……カイトは…カイトは……私と一緒に城へ…」
「父様!」
大声で、ルカリオ兄はユリウス父さんの話を止めた
「僕はカイから父様との事を聞きました」
「っ!」
「父様はカイの人生を駄目にしているそして僕達家族の人生も駄目にした!そんな父様にカイは、カイトは渡せません!」
「……ルーちゃん」
「…ル、ルカリオ……」
「父様にはシルビア様が居るのにどうしてカイが必要なのですか?シルビア様が泣きますよ?カイは僕達家族皆の弟です。城にこれから住む父様には関係の無い事です。カイには僕が居ますから、父様は安心して城で生活して下さい。元気で父様。」
ルカリオ兄はユリウス父さんとの話を終え部屋を出ていった。
部屋の中ではユリウス父さんとユリーナ母さん2人になった。
「……」
「私もカイちゃんが…お兄様が必要ですわ…旦那様は私から大切な人を奪うつもりですか?私も旦那様にはお渡し出来ませんわ…
旦那様は今から御作りすれば宜しいでしょうシルビア様と!私今から弁護人を呼びますので旦那様は権利書を御持ちください」
ユリーナ母さんはユリウス父さんに権利書の準備をお願いをした後部屋を出た。
「カイト……カイト……」
ユリウス父さんは1人部屋の中で俺の名前を呼び続けた。









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