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「……有難う御座いますお兄様、落ち着きましたわ…ふふっ、お洋服が濡れてしまいましたね後で替えの服をメイドに持たせますわ」
「大丈夫ですよ…少しは気分は良いですか?」
「ええっ、私のカイちゃんが慰めてくれましたから」
ユリーナ母さんはニコッと笑いかけ抱き締めていた手を離しそして、ユリウス父さんの顔を見ていた。
「お早う御座います旦那様朝の挨拶は無しですの?」
「あ……ああ、お早うユリーナ…今はカイトが側に居るから今日は止めておくよ……」
朝の挨拶は毎日のようにキスをしている事を言っていた。
「…まぁ……残念ですわ最後の夫婦としての朝の挨拶でしたのに明日からは旦那様はいらっしゃいませんもの」
「……っ!?ユ、ユリーナ待ってくれ考え直してくれないか?私は君を手離したくは無いんだ!子供達も君も一緒に城に住んで欲しい。シルビアの話し相手になって欲しいんだ。私もいっも側に居るわけでもない、騎士の仕事もある。」
「あら、お城でお仕事をしていますから、顔見だけでも喜ばれると思いますわよシルビア様は!」
ユリーナ母さんはユリウス父さんの顔も見ず2人の話しは続いていた。
「城に住むことが何が不満何だ?お妃に慣れるんだ綺麗なドレスに宝石、舞踏会もある楽しい事ばかりなのに何が不満何だ?!」
「旦那様は何度もお妃、お妃と申しますが今は現在の王様と王妃様がいらっしゃいます。お妃になるのは随分先になると思いますが?旦那様もご自分の事を王様とお呼びしておりますが、先の事で御座います。今は目の前の現実に目を向けて下さいませ」
「っ!?」
ユリーナ母さんの言葉で話を詰まらせ言葉を失うユリウス父さん
「それにシルビア様は現在16歳のお嬢様です。10歳以上も離れています私と話が合うとは思いませんが…」
「16歳?!シルビア様は16歳なのですか?」
「はい、今年16歳に成られたばかりです」
俺はユリウス父さんの顔を見てユリウス父さんは俺が見ている事に気まずそうに顔を剃らしていた。
「ハハ……結婚が早い国とはいえ何も言えずただ呆れるだけだな…泣いているから口付けをした…普通しないだろうシルビア王女の年も知ってショーン兄様と変わらない年の女の子を…例え長年あんたを想い続けていたからって大人の対応が当たり前だろう」
俺の話を聞き黙ったまま下を向いているユリウス父さんに俺はただの女好きの男の姿でしか見れなくなっていた。
「……あんたショーン兄様の事を考えて無かっただろう。あんたとシルビア王女が結婚をすれば、シルビア王女はショーン兄様の腹違いの母親になる、自分と年が近い女の子が父親の妻になる…学校で何を言われるか…」
「……だが、シルビアは王女だこの国の王女だ。王女を妻に迎える事が出来る私をショーンは分かってくれるはずだ。ショーンは私の後を追い騎士を目指している息子だ。学校で言われたら私に言えば良い」
「あんたに言って解決出来る事なのか?例えその場を収めてもショーン兄様が傷付くだけだ」
「……」
ユリウス父さんは何も言えずにいた。自分とシルビア王女との結婚で頭の中がいっぱいで大切な家族の事等考えては居ないだろう
ただ、城に住めば皆幸せになる…それは王に成った時の自分の考えで今のこの現実を見ていないだけだ。
「……お兄様もう良いのです…旦那様権利書は持って来ましたか?」
「え……あ…いや……私は君と話を……」
「何度聞いても御話されても心の変わらない旦那様を待っても意味はありませんわ…食後で権利書をお渡し下さい。弁護人を呼びますので、手続きが終わりました後お城に向かいます。それと…今日まで子供達を学校をお休みさせます不安な思いで学校には行きたくはないと思いますから……」
「……」
「今から私は部屋を出ますので旦那様も出てくださいませ、御話は子供達を交えてお聞き致しますわ。行きましょうお兄様」
ユリーナ母さんは俺を誘い、ユリウス父さんも部屋を出て、反対側を歩いている俺とユリーナ母さんの後ろ姿を見続けているようだった。
「大丈夫ですよ…少しは気分は良いですか?」
「ええっ、私のカイちゃんが慰めてくれましたから」
ユリーナ母さんはニコッと笑いかけ抱き締めていた手を離しそして、ユリウス父さんの顔を見ていた。
「お早う御座います旦那様朝の挨拶は無しですの?」
「あ……ああ、お早うユリーナ…今はカイトが側に居るから今日は止めておくよ……」
朝の挨拶は毎日のようにキスをしている事を言っていた。
「…まぁ……残念ですわ最後の夫婦としての朝の挨拶でしたのに明日からは旦那様はいらっしゃいませんもの」
「……っ!?ユ、ユリーナ待ってくれ考え直してくれないか?私は君を手離したくは無いんだ!子供達も君も一緒に城に住んで欲しい。シルビアの話し相手になって欲しいんだ。私もいっも側に居るわけでもない、騎士の仕事もある。」
「あら、お城でお仕事をしていますから、顔見だけでも喜ばれると思いますわよシルビア様は!」
ユリーナ母さんはユリウス父さんの顔も見ず2人の話しは続いていた。
「城に住むことが何が不満何だ?お妃に慣れるんだ綺麗なドレスに宝石、舞踏会もある楽しい事ばかりなのに何が不満何だ?!」
「旦那様は何度もお妃、お妃と申しますが今は現在の王様と王妃様がいらっしゃいます。お妃になるのは随分先になると思いますが?旦那様もご自分の事を王様とお呼びしておりますが、先の事で御座います。今は目の前の現実に目を向けて下さいませ」
「っ!?」
ユリーナ母さんの言葉で話を詰まらせ言葉を失うユリウス父さん
「それにシルビア様は現在16歳のお嬢様です。10歳以上も離れています私と話が合うとは思いませんが…」
「16歳?!シルビア様は16歳なのですか?」
「はい、今年16歳に成られたばかりです」
俺はユリウス父さんの顔を見てユリウス父さんは俺が見ている事に気まずそうに顔を剃らしていた。
「ハハ……結婚が早い国とはいえ何も言えずただ呆れるだけだな…泣いているから口付けをした…普通しないだろうシルビア王女の年も知ってショーン兄様と変わらない年の女の子を…例え長年あんたを想い続けていたからって大人の対応が当たり前だろう」
俺の話を聞き黙ったまま下を向いているユリウス父さんに俺はただの女好きの男の姿でしか見れなくなっていた。
「……あんたショーン兄様の事を考えて無かっただろう。あんたとシルビア王女が結婚をすれば、シルビア王女はショーン兄様の腹違いの母親になる、自分と年が近い女の子が父親の妻になる…学校で何を言われるか…」
「……だが、シルビアは王女だこの国の王女だ。王女を妻に迎える事が出来る私をショーンは分かってくれるはずだ。ショーンは私の後を追い騎士を目指している息子だ。学校で言われたら私に言えば良い」
「あんたに言って解決出来る事なのか?例えその場を収めてもショーン兄様が傷付くだけだ」
「……」
ユリウス父さんは何も言えずにいた。自分とシルビア王女との結婚で頭の中がいっぱいで大切な家族の事等考えては居ないだろう
ただ、城に住めば皆幸せになる…それは王に成った時の自分の考えで今のこの現実を見ていないだけだ。
「……お兄様もう良いのです…旦那様権利書は持って来ましたか?」
「え……あ…いや……私は君と話を……」
「何度聞いても御話されても心の変わらない旦那様を待っても意味はありませんわ…食後で権利書をお渡し下さい。弁護人を呼びますので、手続きが終わりました後お城に向かいます。それと…今日まで子供達を学校をお休みさせます不安な思いで学校には行きたくはないと思いますから……」
「……」
「今から私は部屋を出ますので旦那様も出てくださいませ、御話は子供達を交えてお聞き致しますわ。行きましょうお兄様」
ユリーナ母さんは俺を誘い、ユリウス父さんも部屋を出て、反対側を歩いている俺とユリーナ母さんの後ろ姿を見続けているようだった。
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