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兄姉達は嫌な事を忘れるかのようにお風呂で満喫をしていた。
お風呂で姉達は喜んで入っていた。ユリーナ母さんが姉達と一緒に入浴したとの事で喜んでいた。
姉とユリーナ母さんがお風呂を済ませ兄達が入る所で、俺も誘われたが、一緒に入る勇気がなく断った。
今俺はメイドのカトリアさんにお願いしてお湯が入った入れ物とタオルを用意してもらった。
「一緒に入る勇気がありません…って、子供か俺は…」
はぁ…とため息を吐き用意されたお湯で体を拭いた。
ユリウス父さんとの体の関係を持ってから、自分の肌を見せる事に少し抵抗気味と言うか…ルカリオ兄ともまさか自分の中に入れてくるとは思いもしなかったからな……俺は女側の受けが酷いのだろうか…と…俺は快斗の自分の姿の体を拭き終えた。
「……3歳のカイトも体拭くのか…」
俺は3歳のカイトの姿になり体がツルツル肌のプニプニで小さな体で触りまくっていた。
「おおっ、もちもち肌が凄いな…肌の色白いな…こっちは小さいな……」
俺は3歳のカイトの体で遊んでいた。
「……何をしているの?カイ……」
!?ルカリオ兄がお風呂から帰り俺は全裸で3歳の姿で部屋の中をぐるぐると走り回っていた。
「……にぃ……いつからいたの?」
「…カイが部屋の中をぐるぐると走り回っている辺りから……」
俺は顔が真っ赤になった。小さい頃勇樹と良く風呂上がりに全裸で居間を2人でぐるぐると走り回り母さんを困らせていた事があった。つい童心の気分で走り回っていた。
「くしゅん!」
「!!ほら、カイ風邪ひくよベッドの上に座って待って」
「…うん……ごめんなさい」
俺は何故かルカリオ兄からいつも怒られているような…
ルカリオ兄は俺の3歳の服を取り、洋服を着せて貰い少し濡れた俺の金髪の髪の毛をルカリオ兄の魔法で乾かしてくれた。
魔法って便利だね……
「何をやってるのカイは、黒髪のカイとは別人みたいだよ…裸で走り回って……」
「ハハハ、つい……!!」
俺は笑いながらルカリオ兄の顔を見たらキスをしていた。
小さな唇が重なり俺の小さな体を押し倒すような感じで唇を重ねていた。
「ん…にぃ……待っ……」
「待たない……ん……」
俺の顔を両手で支え唇を重ねていく…小さな唇と唇……ルカリオ兄の舌が俺の口の中に入りビクッ…と体が反応している。
「はぁ……カイ……カイ……僕を1人にしないと約束して…」
「……にぃ?……どうし……んん…」
ドサッ!と、俺はルカリオ兄からキスをしたままベッドの上で押し倒された。
ルカリオ兄の唇が少し離れた時俺は話し出していた。
「……にぃ、どうしたの?……何かあったの?」
「……父様がお城に行くと……父様がカイを連れて行ってしまうかも…と、考えたら怖くなって……カイは何処にも行かないよね!」
「にぃ……」
ベッドの上で仰向けになっている俺の体をギュッと抱き締めている。
「僕は何処にも行かないよ、にぃの側にいるから……」
小さな体を抱き締めていた。俺はもうユリウス父さんには必要のない人間だ。城に行けばもう会う事もない…俺は小さく震える体に小さな手でポンポン…と叩いてあげた。









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