転生してまで俺の後を追いかけるのは止めろ～父様と僕は兄弟でした～

１２《暴言、暴力有り、残酷表現有り》

《暴言、暴力有り、残酷表現有り苦手な方は話を飛ばして下さい。》

「……どうして…何故私が悪いと決め付けるんだ…ユリーナ以外に後妻を迎える事が出来るのに……私の事をずっと前から想ってくれていたシルビア様を何故皆で反対をするんだ？」
「…普通反対するだろう…今までユリーナ母さんだけを愛してきたお前が突然他の女と結婚しますって言われたら嫌だろう」
「ユリーナだけを愛したのはカイトが生まれる為で、今はカイトも生まれ以前から私を好きだと言ってくれる女は沢山いた後妻にとも考えた。だが私に寄ってくる女は関係欲しさで寄ってくる女ばかりだった。でもシルビア様は違う……私の事を心から想ってくれて、私と一緒に支え会って行くと言ってくれた。私に叶わない想いと思い涙を流してくれた。
口付けをした時も涙声で何度も私の名前を呼んでくれた。
だから私は……」
バキッ！
「……っ！？」
ヨロッ……と座っていたユリウス父さんの頬を俺は手を握り締め怪我をしている左頬を殴った。
「…お前カイトが生まれたから他の女と一緒に成りますは無いだろう……何のために俺を転生させた？こうやってまた喧嘩して欲しくて俺をカイトを利用したのか？」
「……」
「最低だなお前この国がお前が王様に成ったら終わりだな。自分の事だけ考え周りを見ていないお前の悪い癖だ！
自分の為に泣いてくれているから求婚する？呆れて何も言えない。他の女がお前の為に泣いたら皆に求婚するつもりか？」
「他の女とは言ってはいない、私はシルビア様だけを……」
バキッ！ドカッ！
「ぐ……がはっ……！」
俺はまた左頬と今度はお腹を殴りかけた。
「さっきから、シルビア様、シルビア様と煩いんだよ！お前家族の事全然考えて居ないんだな自分の事で頭がいっぱいで勇樹の時もそうだった…お前が浮気をして優花さんと家族を離婚寸前に追いやっていた事を忘れたのか！？」
「！！……何故…」
ユリウス父さんは俺が勇樹が浮気をして離婚になりそうだった事を何故知っていると言った顔を頬が殴られまた腫れているような
顔で俺の方を見た。
「……俺が知らないと思ったのか？…あの日母さんから連絡がありお前と優花さんの事を涙声で話をしていた。実家に帰った優花さんを父さんと母さんが頭を下げて優花さんに戻ってくるようにお願いしていた。俺も一緒に行った事もある」
「……」
「……お前はまた勇樹と同じようにユリーナ母さんと兄姉達に離婚になる事をしようとしている…それでもお前はシルビア王女と結婚するのか！？」
「……勇樹の時は前世の事だ…今はこの国で生まれ離婚ということは無い、結婚はしても後妻として迎える事が出来るんだ。」
「……それがお前の答えか…俺はお前の子供として生まれた事に恨んだ…だが一緒の家族になれて嬉しく思った事もあった。
最後にあの森で勇樹の姿で会えたお前が嬉しかった。」
「……兄ちゃ……」
「他人のその姿で俺を兄と呼ぶな！兄と呼んで良いのはただ１人
俺が愛した本田勇樹だけだ！」
「……っ！！」
ユリウス父さんは目に涙を溜め俺の顔を見ていた…兄と呼べない事で涙を溜めていたのかは分からないが俺は最後の喧嘩を始めた。
ガタガタと家具が崩れる音がなり、俺は這いつくばるユリウス父さんの体に殴りかかり、拳にはユリウス父さんの顔を殴った時に着いた血で、ユリウス父さんの顔は見る影もなく青く腫れ上がり俺は歯を食い縛り目から涙がボロボロと流れ落ち、もうこれで兄弟喧嘩も親子喧嘩もする事は無いだろうと…俺はユリウス父さんが床に伏して気絶をしている姿を見て、俺はユリウス父さんの部屋を出た。