転生してまで俺の後を追いかけるのは止めろ～父様と僕は兄弟でした～

５

「父様遅いよ～っ、先に食べちゃったよ」
「父様……お城で変な噂話になってなーい？」
リン姉とアニー姉が先にご飯を食べた事とお城での事を心配をしていたアニー姉がユリウス父さんの顔をジッ…と見ていた。
他の兄姉達もユリウス父さんがお昼過ぎでも帰って来たので皆嬉しそうだった。
子供達の笑顔で、さっきまでシルビア王女にキスをして求婚をした自分に攻める事しかなかった。
「……旦那様随分とお早い帰還でしたのね。私メイドに監視されまして、凄く長い朝の時間でしたわ」
ユリーナ母さんはムスッとした顔をして、また約束を破りましたね、とユリウス父さんの顔を見ようとはしないユリーナ母さんに謝る事しかなかった。
「……済まなかったユリーナと子供達早く帰ると言って、今になってしまった……私のこの怪我で城内言い寄り中々帰る事が出来なかったんだよ…」
半分は嘘を言ってしまったが顔の怪我のお陰で話を纏める事ができ兄に…カイトに感謝するべきか…複雑な気持ちでいた。
「本当にそれだけですの？他にも女性の方とお会いになっていたのではありませんか！？」
自分をメイドに見張らせるような事をされ、子供達の前で女性の話を出して来たユリーナ母さんに、ユリウス父さんは焦り出した。
「子供達の前で何て事を言うんだユリーナ、何度も言っているだろうそんな女性は居ないと……」
「口では何度も同じ事が言えますわカイちゃんが生まれた後の旦那様帰りが遅い事もありましたわその時は何をなさっておりましたの？」
「何時の話をしているんだユリーナ、仕事で遅くなる事もある前にも話した筈だよ」
カイトが生まれ一度限りと２～３人の女性を相手にした事が合った。ユリーナ母さんが出産で暫くは関係を持っ事が出来ない時に城内で来る貴族の女性達で皆結婚をしていた貴婦人で、主人と上手くいかない女性に、主人に相手をしてくれない女性など皆心の拠り所が欲しい貴婦人達が、仕事で任務をしていたユリウス父さんに声を掛け自分よりも年上の女性に誘われてしまった事が始まりの事で、一度限りの関係をと年上の誘惑に負け自分の事を誰にも言わないのなら…と関係を持った事が合った。
カイトが生まれた事によりの余裕が生まれていた。
「何をそんなに怒っているんだユリーナ、私が時間を守らなかった為なのか？城内に入れば予想外の事もある毎日必ず決まった時間等無理な事もある」
いっもは笑顔が耐えない食事に子供達は顔が青くなって黙って両親の話を聞くだけだった。
「私をメイドに監視させるなんてどうかしてますわ旦那様」
自分にメイドを見張らせた事がユリーナ母さんは嫌だった…だから今城内で何をしているのか分からないユリウス父さんに不安だった。女性にモテる容姿の為のユリーナ母さんの悩みの１つだった。
「……監視のような事をして済まなかったカイトは今不安定な状態だった為、私が居ない時に会っては困ると思ったんだ」
「私の子供に会うのに何故旦那様の許可が必要ですの？旦那様が居なくても医師様にメイド長が居るではありませんか」
「だから謝っては居るではないか」
長男のショーン兄がアニー姉とエミリー姉にお互いに顔を見て席を立つ事にして、ジェーン兄とリン姉に一緒に出るように小声で話をした。
リン姉は目からポロポロと涙が流れ声を殺していた。
これ以上子供の僕達がいたら駄目だと……楽しい食事の時間が悲しい時間になり兄姉達は静かに部屋を出た。
部屋を出た後わ～んと泣き出したリン姉を抱っこして宥める事しかできないショーン兄が悲しい顔で妹弟を見ていた。

ユリウス父さんとユリーナ母さんが口喧嘩をしている事を知らないルカリオ兄と三歳のカイトの俺は昼食を笑顔で食べていた。
「美味しいですねこのスープ！」
「あ、これも美味しいからカイも食べてみて」
ニコニコと笑いながら食べている俺達に「わ～ん」と泣く声が廊下に響き渡りルカリオ兄と俺は驚き、ルカリオ兄が部屋を出て行った。
暫くして泣いていたリン姉が落ち着き兄姉ぞろぞろと沈んだ顔をしてルカリオ兄の部屋に入って来た。
「……どうしたの？リン姉様と…兄様達……」
「……父様と母様が喧嘩をして居るんだ…父様が帰りの時間を守らなかったからって……それで今色々と言い始めて…」
ジェーン兄が悲しい顔をして話をしてくれた。
夫婦喧嘩は何処に居てもあるんだな…と俺は「はぁ……」と息を吐いた。