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2人の子供達の様子がおかしいと思い、慌ててベッドの中でうつ伏せ状態の赤ん坊の俺に、そっと動かすユリウス父さんがいて、さっきまで真っ赤に恥ずかしがっていた顔が、急に真っ青になって俺に話し掛けていた。
「カイト?カイト?……父様だよ…カイト?」
さっきまで暖かい体温が段々と冷たくなって行く俺に、慌ててベッドから俺を抱き上げ、さっきまで自分達が抱き合っていたユリーナ母さんのベッドの上に俺を仰向けにして、人工呼吸を始めたユリウス父さんに、慌て出したユリーナ母さんが駆け寄り、メイド長は俺が人工呼吸をしている事に青ざめ、医師を呼びに走り出した。
「ふー、ふー、カイト!カイト!ふー、ふー、カイト頼む目を開けてくれ!!」
「カイちゃん、カイちゃん…母様よ……カイちゃん」
ユリウス父さんは休む事なく俺に人工呼吸を続け、ユリーナ母さんはただ祈るばかりで、子供達は2人でわ~~ん!と泣き叫び、俺はいつの間にか空間の森の中で立っていた。
自分の体を見ると薄く透明になっている姿に気付きフッ…と笑ってしまった。
「……俺は死ぬんだろうな…もう何も無いし…良いかな……」
俺は立っている事も出来ず、体を横になり仰向けになった。
俺が作った森を見渡し静かに目を閉じた。
遠く薄れて行く中で、以前見た白い人型の姿が見え上の方からフワッと降り眠っている俺の唇の中に何か暖かいモノが体の中に流れて入るようで薄く消えかけた俺の体が元に戻って行くのが分かった。
暖かいモノが流れている時目を少し開け目の前には俺に口付けをしている白い影が見えた。
《……俺の…魂半分……やる…死ぬな…俺の為にも生きてくれ……》
以前に聞こえた声で少しはっきりと聞こえる気がした。
……どれ程眠って居たのだろうか、目を開けると光の玉が、俺が仰向けに寝ている体の周りをウロウロして、心配しているようだった。
俺は体を起こし生きているんだ…と暫くボーとしていた。
「……今「カイト」には戻りたくないな…暫くこの森に居ても良いかな?」
俺は光の玉に聞くとぐるぐる周り返事を貰った。
俺は立って背伸びをすると「カイト!」と、ユリウス父さんの声が聞こえグン!と体が引っ張る様に俺は赤ん坊のカイトの中に入っていた。
「ケホッ、ケホッ……」
小さな体で息苦しさを感じ咳き込み、俺の周りにはユリウス父さんとユリーナ母さんにジェーン兄、リン姉、メイド長に知らない白髪のおじさんが俺の顔を見てホッとして、ユリーナ母さんと兄姉達が泣き出した。
「カイちゃんが目覚ました~っ!わ~~ん!」
リン姉が泣き出し、ジェーン兄も言い出した。
「カイト、カイト、良かっよ~」
兄姉が心配してくれたようだ。
そして俺が仰向けに寝ているベッドが、ユリーナ母さんのベッドの上にいる事に気付き、俺が泣いているにも関わらず抱き合っていたユリウス父さんとユリーナ母さんが見えた。
俺はベッドから起き上がり座りキッ!と2人を睨んだ。
「カイちゃん良かった…ごめんね泣いているのに来なくて」
「……カイト……良かった…本当に良かった……ごめん…」
2人の笑顔で話、謝る事にムカッとして俺は日本語で話をした。
『ふざけんな!!何が良かった!だ?俺を馬鹿にするのもいい加減にしろ!イチャ付きたいなら他でヤれ、顔も見たくもない!』
俺の日本語でユリウス父さんが目を見開き驚き、ユリーナ母さんは何か言っている事が分からないが、俺の顔が怒っている事に気付いているようで、2人とも顔が真っ青になっていた。










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