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カイト1歳

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月日は流れカイト・ブランシェは1歳になって、今日も兄や姉達が部屋に遊びに来る。
「カイちゃん、お姉ちゃまよ一緒に遊びましょう!」
ユリーナ母さんと一緒の部屋にいる俺は今日も4歳になる姉リンが遊びにやって来た。
目が見えるようになり周りが何もかも外国の部屋で、天上にはシャンデリアに高価そうな家具にベッドに絨毯に…何もかも日本とは別の国へ来たんだと……少し寂しく感じてしまう事もある。
「カイちゃん!」
ビクッ!?いきなり姉のリンが床に座っている俺に近付き顔を覗かせて見ていた。
姉のリンはお人形の様に可愛い姿で、金髪の長い髪が背中まであるクリクリと癖毛の髪を後ろに束ね赤いリボンが頭のてっぺんに見え、目が大きく澄んだ青色の目の色に鼻は小さく唇はプクッとゼリーのようにピンク色をしている。
「今日は積み木で遊びましょう」
毎日の様にリン姉が遊びに来る。赤ん坊の俺と遊ぶのは飽きるのでは?と思っているが、今上の兄と姉は学校に行っているようだまぁ学校があるのは何処でも同じだな、俺と姉のリンは一緒に遊んでいると扉を叩く音が聞こえてきた。
「カイトお兄ちゃんだよ~っ!」
俺は扉が開き部屋に入って来る兄を見ていた。
癖毛のある短い髪に金髪目はぱちっと大きく金色の目でまつ毛が長いのが分かる程で、鼻はスラッと唇は厚みがありプクッと赤色
この兄もまるで人形のように可愛い…男の子に可愛いと言ったら嫌がるだろうか?俺の側にくる兄をジッと見ていた。
「僕の顔に何か付いているの?カイト」
俺は未だにこの兄は赤ん坊の俺にキスをしてくる…勿論誰も居ない時にキスをしてくるから俺もされるままで、勇樹…ユリウスにも言ってはいない…俺は時々精神空間に相変わらず行っているし、勇樹も来ている。勿論あの光る玉も現れ良く勇樹とカケッコをしている、遊んで居るのか、遊ばれて居るのか分からないが相変わらず俺と勇樹の関係は続いている…。
「カイト?」
ビクッ!といきなり顔が近づいてくるから驚く…。
「ジェーンお兄ちゃま、カイちゃん驚いているよお顔近いよ」
リン姉さん君も近くて驚いたけど…俺は視線を積み木に戻し遊ぶ事にした。結構積み木で遊ぶのは楽しい積み重ねていると、2人の兄姉から拍手がくるから精神は大人でも褒められると嬉しい。
暫くして、「コン、コン!」と、扉のノックの音がして扉が開きメイドが姉と兄を呼びに来た。
「ジェーン様、リン様、おやつの御時間です。御部屋に参りましょう」
「は~い、カイちゃん後でね」
と、姉のリンは俺に手を振ると1人でパタパタと部屋を出た。
「さぁ、カイト様ベッドに戻りましょう」
俺はメイドに抱っこされ、ベビーベッドに座らされた
「ジェーン様行きましょうか」
「うん、先に行っててカイトに挨拶してから行くよ」
「分かりました」
メイドは先に部屋を出て、今部屋の中は俺と兄ジェーンだけになった。ジェーン兄が俺が座っているベッドに近付き俺の赤ん坊の小さな手を指で掴み兄の顔が近付いて来るのが分かり俺の小さな唇にキスをしてきた。チュッ、チュッ、と唇にキスをしてくるから俺も慣れてしまい…「ふふ、カイト僕のキスを待ってた?」
いやいや、赤ちゃんだから動けないから…兄のジェーンは俺にキスをして「またねカイト」俺に一言いうと部屋を出ていった。
俺は兄のキスで慣れてしまっている自分が怖くなってきた…。






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