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無理矢理転生?!

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「まさかここに居るとは思いませんでした。探しましたよ、本田快斗さんが亡くなられて中々私の所に来られませんでしたので慌てましたよ」
「神様の所にと言われても…体がふわふわと浮いて何処に行くのか分かんないし、そしたらこの光の玉達が俺を引っ張って緑の楽園みたいな場所に連れてこられたんだ…そういえば人型は俺だけで皆光の玉なのは何故ですか?」
「ああ、この子達は妖精ですよ」
「は?」
俺は妖精と聞いて驚いた!妖精は架空の存在だと思っていたし、ゲームで出てくるファンタジーだと思っていた…でも何故妖精が俺を連れ出したんだ?
「あなたの魂が気持ち良くて妖精達が連れ出したのです」
「……俺声に出していないけど…」
「神ですので心の声が聞こえるのです」
「……俺の魂が気持ち良い?」
「はい、本田快斗さんは純粋な魂の持ち主で例え現世で誤った道を歩まれても、心は綺麗な方というわけです。」
「誤った道……って…もしかして俺と弟の事を……」
「はい、勿論知っています私は神ですから」
えっへん!と何故かどや顔をする神様に俺は弟との関係を知っている事でも恥ずかしいのにと、今の俺の顔は真っ赤なはずと思い顔を手で隠した…すると光の玉達が俺の頭をナデナデしているようで随分と懐かれたなと俺は苦笑いをしていた。
「……ここまでこの子達に懐かれるのは珍しいですね」
「俺はこの場所が天国と思っていたので…それで俺はこの後どうなるのですか?このまま安らかな眠りが待っているとか!?」
本田快斗は終わったんだこのまま消えても良いと思った
「いえ本田快斗さんこのままあなたは別の人間として生まれ変わります。勿論地球とは違う星の国で生まれます簡単に言いますと異世界で、王様に貴族に冒険者そして魔法が使える世界に生まれ変わるのです。どうです?素晴らしいでしょう」
「…ゲームの世界みたいですが…何故また生まれ変わるのですか?俺また人生経験するの疲れたし、もういいかな…って」
「駄目です!あなたは生まれ変わるのですそして皆に愛され今度こそ幸せの人生を送るのです!」
ズイッ…と俺の目の前に顔を覗かせる神様に後退りをしてしまった……
「……本田快斗さんが私の元に来る時がズレてしまいまして、ある人がすごい剣幕で神である私に怒り、「本田快斗さんと今度こそ一緒になる」そして自分と同じ世界に転生をと希望されたのです」
「は?」
俺は何故?そして誰が俺と一緒になるんだ?と?マークが出るばかりで、神様に喧嘩を売る奴凄いと思わず感心してしまった
「あの…神様その相手とは誰ですか?」
「教える事は出来ません……転生しましたら分かります。それでは時間が有りませんのでまた此方から連絡します。では、本田快斗さん楽しい人生を送って下さい」
「え?は?ちょっと…俺生まれ変わるとは……」
神様が俺の体に触れると俺は人型から丸い光の玉になり神様の手から離れ飛んで行った……。





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