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前世と今世⑥~アルフレッド王子~
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「シェリル、アルフレッド王子に挨拶を…」
ゴックンと、食事をしていたカルロスの妹シェリル嬢が、手に持っていた料理を乗せたお皿とフォークをテーブルの上に置くとテーブルから離れ、ドレスの両端を持ち上げレディーの挨拶をした。
「アルフレッド様、お誕生日おめでとうございます!素敵な披露宴と豪華な料理にお招きいただきありがとうございます」
「ん?」
と笑顔で首を傾げるアルフレッド王子は、シェリル嬢の素っ気ない態度に小さなため息を吐いた。
「相変わらずだな、シェリル嬢は」
「相変わらずとはどのような事ですか?」
「いや…私の姿を見て何も思わないのかと…」
「……素敵な衣装だと思いますわ」
「……ありがとう…」
はぁ…と息を吐くアルフレッド王子を見ていたカルロスはクスクスと笑っていた。
「アル、シェリーに聞くのは無理かと思うよ」
「俺も今思った…」
親友の口調に戻ったアルフレッド王子とカルロスは笑い、会話が弾みシェリル嬢はムッとしていた。
「お兄様、わたくしは思ったままお答えしたのに何故笑うのですか?」
「ははは、すまないシェリーが可愛くてつい、怒らないでくれシェリー」
笑顔を見せる兄カルロスにシェリル嬢は頬を染めていた。
「お兄様の笑顔は反則ですわ」
「はははは、そうかな」
「そうですわ。周りの令嬢達を見てください視線が痛いほど此方を見ていますわ」
「私では無くアルを見ているよ。今日の主役はアルフレッド王子だからね」
「俺がどうした?」
モグモグと食事をするアルフレッド王子にシェリル嬢が声を上げた。
「それは、わたくしの料理ですわ!何を勝手に食しているのですかーっ!?」
「いや、これは俺の料理長の作った料理だが」
「それは、わたくしの食べ残しです!新しいお皿があるでしょう!?」
「ははは、悪いシェリル嬢が乗せた料理が美味しそうだったからな~っ、はははは」
「はぁ…」
賑わうアルフレッド王子の側にメイドが料理を持ちアルフレッド王子の側へと声をかけた。
「アルフレッド様、お持ち致しました」
「おっ、来たか!ありがとう」
テーブルの上に一品の料理が置かれた。
「これは…珍しい形をしているね…」
「俺が作った食べ物だ」
「アルが作ったのかい?!」
「ああっ、親友の君達に食して欲しいと思って…味はまあまあだと思う」
「楽しみだな」
「……」
アルフレッド王子が作った料理は玉子焼きだった。
ゴックンと、食事をしていたカルロスの妹シェリル嬢が、手に持っていた料理を乗せたお皿とフォークをテーブルの上に置くとテーブルから離れ、ドレスの両端を持ち上げレディーの挨拶をした。
「アルフレッド様、お誕生日おめでとうございます!素敵な披露宴と豪華な料理にお招きいただきありがとうございます」
「ん?」
と笑顔で首を傾げるアルフレッド王子は、シェリル嬢の素っ気ない態度に小さなため息を吐いた。
「相変わらずだな、シェリル嬢は」
「相変わらずとはどのような事ですか?」
「いや…私の姿を見て何も思わないのかと…」
「……素敵な衣装だと思いますわ」
「……ありがとう…」
はぁ…と息を吐くアルフレッド王子を見ていたカルロスはクスクスと笑っていた。
「アル、シェリーに聞くのは無理かと思うよ」
「俺も今思った…」
親友の口調に戻ったアルフレッド王子とカルロスは笑い、会話が弾みシェリル嬢はムッとしていた。
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笑顔を見せる兄カルロスにシェリル嬢は頬を染めていた。
「お兄様の笑顔は反則ですわ」
「はははは、そうかな」
「そうですわ。周りの令嬢達を見てください視線が痛いほど此方を見ていますわ」
「私では無くアルを見ているよ。今日の主役はアルフレッド王子だからね」
「俺がどうした?」
モグモグと食事をするアルフレッド王子にシェリル嬢が声を上げた。
「それは、わたくしの料理ですわ!何を勝手に食しているのですかーっ!?」
「いや、これは俺の料理長の作った料理だが」
「それは、わたくしの食べ残しです!新しいお皿があるでしょう!?」
「ははは、悪いシェリル嬢が乗せた料理が美味しそうだったからな~っ、はははは」
「はぁ…」
賑わうアルフレッド王子の側にメイドが料理を持ちアルフレッド王子の側へと声をかけた。
「アルフレッド様、お持ち致しました」
「おっ、来たか!ありがとう」
テーブルの上に一品の料理が置かれた。
「これは…珍しい形をしているね…」
「俺が作った食べ物だ」
「アルが作ったのかい?!」
「ああっ、親友の君達に食して欲しいと思って…味はまあまあだと思う」
「楽しみだな」
「……」
アルフレッド王子が作った料理は玉子焼きだった。
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