私が死んで後悔した人達へ~捨てられた侯爵夫人の一年間…振り向いてくれるのを待ち続けた~

クロユキ

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幸せな日は来ない⑨

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エミリーは、父親に隣国の商人の所へ嫁がないと言った。
「…そうか、わかった。この縁談の話しはなかった事に話しをする…数日後、この屋敷を売り払う事に決めた」
「お父さん!?」
「えっ?…どうして屋敷を売るの?」
母親とエミリーは、父親が屋敷を売る話しに驚いていた。
「…仕事が見つからない…屋敷の中で売れる物を少しずつ金に換えて今まで生活していたが…今の生活を保つのは無理だ…今、屋敷に残った使用人達も辞めてもらう事を考えている…」
「…仕事が見つからない?お父様は、学校の教師でしょう!?」
「…学園を辞めさせられたんだ…」
「え?どうして…」
「お前と侯爵の噂が広まり学園を辞めるようにと話しがあった」
父親は、エミリーに噂が広まり生活が苦しくなった事を話していなかった。
「…そんな…じゃあ…屋敷にいるメイドと使用人が少なくなって食事が変わったのも……」
「…それだけではない、コルベール家との式の費用を全額支払う事になったのをお前も知っているだろう…パルリス家もそうだ。お前が侯爵に頼み買った物が全部こちらが支払う事になった…」
「…そ、そんな…贈り物は…アレックが私に買ってくれたから…私が支払うのは関係ないわ…」
「エミリー!!」
ビクッ!
父親の怒鳴る声にエミリーは真っ青になっていた。
「お前が侯爵に手を出さなければポールと結婚する事もできた…幸せな毎日をお前は送る事もできた…だが、お前は自らその幸せを壊した…」
「お、お父様…」
父親は両手を握りしめ震えていた。
「後悔しても過去は戻せない…ソフィアも…屋敷を捨て私達は爵位を無くす事だろう…平民となり仕事を探すのも今より難しくなるだろう…母さんとエミリーも働いてもらう…」
「働く!?私、仕事なんて出来ないわ」
「我が儘は今日で終わりだ!平民として働き平民の男の元へ嫁ぐか、商人の縁談を受けるのかお前が決める事だ」
「…お…お父様…お母様、何か言って…私は、どうしたらいいの…」
「これから先は、貴女の人生なの…貴女が決める事なの…私は、平民になっても構わないお父さんと一緒ならどんな苦労でもします…」
「母さん…」
エミリーは、泣き続けた…こんな時に姉のソフィアがいてくれたらと…自分の我が儘で姉を追いつめ死なせてしました後悔と苦しみがエミリーを襲った。
ソフィアが亡くなった事でエミリーの人生も大きく変わってしまった。エミリーは、父親に商人との縁談を決め父親と一緒にアレックの叔母アデライドの屋敷へと向かった。







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