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不思議なベッド②
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「はあ~~っ、疲れた~~っ」
カイル王子が、ベッドの上で飛びはねて遊びゴロンと体を仰向けになった。満足したのか笑顔でベッドの上に寝る姿を見ていた僕は、ベッドが揺れるたびに体がグラグラと動くからベッドから落ちないように必死でドッ…と疲れていた……
「ロイ君も楽しんだ?」
「……」
「ははは、そんな所まで動いたんだ。あんまり下がるとベッドから落ちるよ、俺の側に来て」
「えっ、はい……」
僕は小さく息を吐き動くたびにブルブルと揺れるベッドを見てカイル王子に声をかけた。
「……あの…カイル王子、ベッドから降りて移動しても良いでしょうか?」
「ベッドから降りたら楽しくないよ、そのままベッドの上を動いて来て」
「……」
(……何がなんでもこの人は僕の困る顔が見たいのか?)
僕は、小さな子供が這うように揺れるベッドの上をグラグラと進みトン!と何か頭に当たり、顔を上げると目の前にはカイル王子がいつの間にかベッドの真ん中に座っていた。
「ロイ君も一緒にごろ寝しょう!」
「えっ!?うあっ!」
グラグラと動くベッドにカイル王子が体を仰向けに成って寝るとポンポンと、隣を叩くベッドの上を僕はカイル王子の隣に寝るのだろうか?!…と、硬直したように動けずにいた。
「ほら、ロイ君も一緒に寝よう」
「……寝るのですか?」
「そうだよ、そんなに警戒しなくて良いから遠慮しないで制服が出来るまでゆっくりしょう」
「……」
仰向けで両手を後ろの頭に置き目を閉じるカイル王子を見て僕は少し離れて隣に座りブルブルと揺れながら体を横になり、色んな感情が混ざったようにドキドキと心臓がうるさく鳴り、暑くも無いのに汗が滲み出ていた……
(……まさか、カイル王子と同じベッドで横になるなんて思わなかった…それも普通のベッドでは無いからユラユラと揺れて面白いけど、こんな所を他の人に見られたらどうしょう…勝手に扉を開ける事は無いと思うけど、男同士だから別に見られても……)
僕は、隣で目を閉じて揺れるベッドに和んでいるカイル王子の横顔を見ていた。
(…カイル王子の最初の出会いが普通でないから余計に気になってしまう……)
僕は、カイル王子の横顔を見た後僕も目を閉じベッドの揺れに和んでいた。
カイル王子が、ベッドの上で飛びはねて遊びゴロンと体を仰向けになった。満足したのか笑顔でベッドの上に寝る姿を見ていた僕は、ベッドが揺れるたびに体がグラグラと動くからベッドから落ちないように必死でドッ…と疲れていた……
「ロイ君も楽しんだ?」
「……」
「ははは、そんな所まで動いたんだ。あんまり下がるとベッドから落ちるよ、俺の側に来て」
「えっ、はい……」
僕は小さく息を吐き動くたびにブルブルと揺れるベッドを見てカイル王子に声をかけた。
「……あの…カイル王子、ベッドから降りて移動しても良いでしょうか?」
「ベッドから降りたら楽しくないよ、そのままベッドの上を動いて来て」
「……」
(……何がなんでもこの人は僕の困る顔が見たいのか?)
僕は、小さな子供が這うように揺れるベッドの上をグラグラと進みトン!と何か頭に当たり、顔を上げると目の前にはカイル王子がいつの間にかベッドの真ん中に座っていた。
「ロイ君も一緒にごろ寝しょう!」
「えっ!?うあっ!」
グラグラと動くベッドにカイル王子が体を仰向けに成って寝るとポンポンと、隣を叩くベッドの上を僕はカイル王子の隣に寝るのだろうか?!…と、硬直したように動けずにいた。
「ほら、ロイ君も一緒に寝よう」
「……寝るのですか?」
「そうだよ、そんなに警戒しなくて良いから遠慮しないで制服が出来るまでゆっくりしょう」
「……」
仰向けで両手を後ろの頭に置き目を閉じるカイル王子を見て僕は少し離れて隣に座りブルブルと揺れながら体を横になり、色んな感情が混ざったようにドキドキと心臓がうるさく鳴り、暑くも無いのに汗が滲み出ていた……
(……まさか、カイル王子と同じベッドで横になるなんて思わなかった…それも普通のベッドでは無いからユラユラと揺れて面白いけど、こんな所を他の人に見られたらどうしょう…勝手に扉を開ける事は無いと思うけど、男同士だから別に見られても……)
僕は、隣で目を閉じて揺れるベッドに和んでいるカイル王子の横顔を見ていた。
(…カイル王子の最初の出会いが普通でないから余計に気になってしまう……)
僕は、カイル王子の横顔を見た後僕も目を閉じベッドの揺れに和んでいた。
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