上 下
55 / 88

カイル王子の部屋

しおりを挟む
騎士学校へ入学した時、城内へ案内されたのを覚えている、カイル王子の姿は見ては居ないけれど、沢山の騎士に王様の姿が見えていたのは知っていた…そして、二人の兄の姿を見たのを覚えている……
僕は豪華な城内の廊下を歩き、メイド達に大臣だろうか?そして白い騎士服を着た騎士の姿が見え、カイル王子とすれ違う度に頭を下げた時に、チラッと僕の方を不思議そうに見る視線が気まずくて…特に白の騎士服を着ている騎士の視線が痛く感じた……
「……あの、騎士の方達は闘技場へ集まって居るのでは…?」
「ああっ、さっき擦れ違った騎士の事かい?彼等は王の騎士で近衛と言うんだ。闘技場へは近衛騎士は関係ないからね」
「王様の騎士……」
「近衛騎士は初めて見るかな?」
「はい、初めて見ました…あの、すみませんカイル王子何処へ行くのですか?」
僕は何も知らされずに付いて行くカイル王子に何処へ向かっているのか聞いていた。
「ああ、行き先を知らせると一緒に来ないかもと思って言わなかったけど、此処まで来れば良いかな?!」
「?」
カチャと部屋の扉を開け「入って」と言われた僕の目の前には豪華な部屋の中に入り、僕が住んでいたグロース家の屋敷の部屋とは比べ物に成らないほど、キラキラと光る綺麗な広い部屋を見渡していた。
「……この部屋は…どなたの部屋ですか?」
スタスタと僕の後ろに立っていたカイル王子が部屋の中へ入り、長いソファーの椅子に座ると僕の顔を見てニコニコと笑顔を見せていた。
「俺の部屋へようこそロイ君!」
「……え…?!」
綺麗な部屋へ通された僕はカイル王子の部屋だったとは思いもしなかった







しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)

夏目碧央
BL
 兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。  ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?

倫理的恋愛未満

雨水林檎
BL
少し変わった留年生と病弱摂食障害(拒食)の男子高校生の創作一次日常ブロマンス(BL寄り)小説。 体調不良描写を含みます、ご注意ください。 基本各話完結なので単体でお楽しみいただけます。全年齢向け。

王子様と魔法は取り扱いが難しい

南方まいこ
BL
とある舞踏会に出席したレジェ、そこで幼馴染に出会い、挨拶を交わしたのが運の尽き、おかしな魔道具が陳列する室内へと潜入し、うっかり触れた魔具の魔法が発動してしまう。 特殊な魔法がかかったレジェは、みるみるうちに体が縮み、十歳前後の身体になってしまい、元に戻る方法を探し始めるが、ちょっとした誤解から、幼馴染の行動がおかしな方向へ、更には過保護な執事も加わり、色々と面倒なことに――。 ※濃縮版

【完結】運命さんこんにちは、さようなら

ハリネズミ
BL
Ωである神楽 咲(かぐら さき)は『運命』と出会ったが、知らない間に番になっていたのは別の人物、影山 燐(かげやま りん)だった。 とある誤解から思うように優しくできない燐と、番=家族だと考え、家族が欲しかったことから簡単に受け入れてしまったマイペースな咲とのちぐはぐでピュアなラブストーリー。 ========== 完結しました。ありがとうございました。

Ωの皇妃

永峯 祥司
BL
転生者の男は皇后となる運命を背負った。しかし、その運命は「転移者」の少女によって狂い始める──一度狂った歯車は、もう止められない。

釣った魚、逃した魚

円玉
BL
瘴気や魔獣の発生に対応するため定期的に行われる召喚の儀で、浄化と治癒の力を持つ神子として召喚された三倉貴史。 王の寵愛を受け後宮に迎え入れられたかに見えたが、後宮入りした後は「釣った魚」状態。 王には放置され、妃達には嫌がらせを受け、使用人達にも蔑ろにされる中、何とか穏便に後宮を去ろうとするが放置していながら縛り付けようとする王。 護衛騎士マクミランと共に逃亡計画を練る。 騎士×神子  攻目線 一見、神子が腹黒そうにみえるかもだけど、実際には全く悪くないです。 どうしても文字数が多くなってしまう癖が有るので『一話2500文字以下!』を目標にした練習作として書いてきたもの。 ムーンライト様でもアップしています。

モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中

risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。 任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。 快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。 アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——? 24000字程度の短編です。 ※BL(ボーイズラブ)作品です。 この作品は小説家になろうさんでも公開します。

チャラ男会計目指しました

岬ゆづ
BL
編入試験の時に出会った、あの人のタイプの人になれるように………… ――――――それを目指して1年3ヶ月 英華学園に高等部から編入した齋木 葵《サイキ アオイ 》は念願のチャラ男会計になれた 意中の相手に好きになってもらうためにチャラ男会計を目指した素は真面目で素直な主人公が王道学園でがんばる話です。 ※この小説はBL小説です。 苦手な方は見ないようにお願いします。 ※コメントでの誹謗中傷はお控えください。 初執筆初投稿のため、至らない点が多いと思いますが、よろしくお願いします。 他サイトにも掲載しています。

処理中です...