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フレック騎士とジョエル騎士

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「あの日、お前の怪我を見たエドガ団長が暴走して俺達は止めるのに必死だったのを話したか?」
「ああっ、ボムからその話しを聞いた……俺もエドガ団長に話しをした。俺からサミエル隊長に剣の指導を願いでたんだ…怪我を負うのは俺の力不足だ」
「……サミエル隊長から何か言われたのか?」
「……」
布団の上に置いている手を握り締め、まだジョエル騎士に話せずにいた。
「…あー…悪い、今の無し!フレック話しは変わるが噂って言うか、まだ一部の奴しか知らない情報だけどさ王子達の剣稽古の話しが出ているそうなんだ」
「王子達が?」
「まあ、まだはっきりとはしていないけどな、お前に知らせようと思って…俺今から任務だからまた来る」
「ああ、ありがとうジョエル」
「おぅ、フレック良くなったら飲みに行こうぜ!」
「ああっ」
ジョエル騎士はニカッとフレック騎士に笑顔を見せ部屋を出た。
一人になったフレック騎士は、ジョエル騎士にライト騎士の話しをする事で本当に終わるのだと心に決めていた…
二日後フレック騎士はジョエル騎士を部屋に呼び、今までのライト騎士の話しをジョエル騎士に聞かせていた。
「……」
「ジョエル?」
「はあ~~っ……」
ジョエル騎士はフレック騎士からライト騎士の話しを聞き肩を落としていた。
「フレックお前には悪いが、アイツは最低の猫っかぶりの金喰い虫だな!」
「金喰い……古い言葉を知ってるな…ライトが聞いたら泣くだろうな」
「はっ、こんな事で泣くようならグロース家は甘やかし過ぎだろうな」
「……俺も似たようなものだ…ライトの喜ぶ笑顔が見たくて、なんでもしてあげたいと思った」
「……」
ジョエル騎士はタンタンと話しをするフレック騎士をじっと見ていた。




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