兄たちが弟を可愛がりすぎです~こんなに大きくなりました~

クロユキ

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はい、俺ですが?

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ニック騎士とメイドのマリアは部屋の中に入りベッドの上で潜り込み眠っているウィル王子ともう一人誰なのか調べる為ベッドに近付いていた。
「…マリア様はここで待って居てください」
「分かりましたわ」
ニック騎士は一人様子を見る事にベッドの周りをウロウロと歩き回りベッドで潜り長い髪の毛が見える為シェル王子ではと思ったが「あの人はこんな風に潜り込むのか?」と歩いていた足を止めベッドの側でじっと長い金色に見える髪の毛を見ていた。
「……やはりあの人なのか?しかし良く見ると髪の毛の色が銀色にも見えるが……いったい誰と殿下は……」
「……ん」
モゾッとベッドの中で動く人物にビクッと驚くニック騎士だが、先ほど動いた為瞼まで見えるように成り、今このベッドの中には一人だという事が分かった。
「……で…殿下……?」
「えっ?ニック様今……」
「マリア様…今ここに眠って居ますのは御一人で、顔を全部確認したのでは在りませんが…恐らく殿下ではと……」
「ええっ?ウィル様?」
メイドのマリアが珍しく声を上げその声に気付き眠っていた男性が目を覚ました。
「……ん、御早うマリアさんにニックまで部屋に入って来たの?!あっ!声がまだこのままだった。ねえ、髪の毛まで伸びて身体も何か変なんだどう見える?ニックにマリアさん!」
「……」
「……」
俺はニックとマリアさんの声に気付き、被っていた布団を剥がし俺は今どんな姿に成って居るのか気になり、ニックとマリアさんに聞いてみたが二人とも驚いた顔と真っ青な顔に成っているように見え、今のウィルの姿はそんなにヤバイのかと俺もベッドの中で横に成ったまま二人の顔を見ていた。
「……ウィル様……ですか?」
「そうだよマリアさんウィルの姿を借りた春人だよ」
ニコッと満面の笑顔を見せた俺の顔を見たマリアさんは何故か涙目に成っていた。
「えっ?えっ?何で泣くのマリアさん」
俺は寝ていた身体を起こしベッドの上に座りマリアさんを見ていた。
「ウィル様がウィル様がこんなに大きく成られて…成人までは無理だと思っておりました……天国に居ますウィル様とウィル様の御母上様に御見せしたいです、春人様有り難う御座います」
「えっ?俺何もしていないけど……ニック、今の俺何か変なのかな?髪の毛も伸びて前髪が邪魔で良く見えないけど……ニック?」
ニックは手を顔に当てプルプルと震える姿が見えるだけで……
「……殿下、本当に殿下なのですか?スーは~っ……」
手を顔に押さえた状態で指の隙間から見える目がギラギラとまるで獲物を見つけたように見えるニックの目に俺は何かヤバイような気がして顔を逸らした。
「……え、あ、うん……俺だけど……」
ガバッ!といきなりニックが俺の身体に抱き付き俺は思わず……
「ひぎや~~っ!?」
と変な声を出し叫んでしまった。
「殿下、春人!今すぐ俺のモノに成ってくれますか!!」
「うえええ~~っ!?」
「キヤーッ、ウィル様いえ春人様、この獣春人様から放れなさい」
コンコン!
「大丈夫ですか?何かあったのですか?失礼します」
護衛をしていた騎士がメイドのマリアさんの声に気付き扉を開け見た光景に驚いていた。
メイドのマリアさんがベッドの上に乗っているニックのマントを引っ張り、ニックは満面の笑顔で俺にキスしまくり俺は人から見られている事に顔が真っ赤と真っ青に成っていた。







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