上 下
2 / 3

ベッドの中にいるのは?

しおりを挟む
ガラガラガラ……と毎朝聞くワゴン車の上に載せた器に水と着替え等を載せ今日も変わらない一日が始まろうとしていた。
「御早う御座いますニック様と護衛騎士様」
「御早う御座いますマリア様」
「御早う御座います…」
メイドのマリアは二人の騎士に挨拶をしてワゴン車を扉の近くに寄せウィル王子に挨拶をしていた。
コンコン!
「御早う御座いますウィル様マリアです。お目覚めですか?」
シ~ン……と部屋から何も聞こえない為まだ眠っているようだ
「マリア様殿下はまだお休みだと思いますよ毎日のマッサージで疲れていると思います」
ニコッと笑顔でメイドのマリアに声を掛けていた。
「…そうですわねお着替え等を御部屋に入れておきますわ」
メイドのマリアはニック騎士に話終えると、ワゴン車はそのまま置き着替え等を部屋の中に入れた。
メイドのマリアは部屋の中に入りベッドの中で掛け布団を頭から被るウィル王子の姿を見て、着替え等をテーブルの上に置きベッドの側でウィル王子の眠る姿を見て、部屋を出ようとした時キラキラと金色の長い髪の毛が見え、メイドのマリアは固まり暫く考えた後スススと音も立てずに部屋を出た。
「あれ?早かったですねマリア様殿下はお休みでしたか?」
「……ニック様珍しいですわね御部屋に御入れになり御泊まりにまで…諦めたのですか?」
「え?何の事ですか?マリア様」
ニック騎士はメイドのマリアが何を言って居るのか分からず首を傾げていた。
メイドのマリアはチラッと護衛騎士の姿を見てニック騎士に小声で話しをした。
「シェル様を御部屋に入れたのですか?」
「はあ?」
ニック騎士は驚き思わず声を張り上げてしまった。
「お声が大きいですわニック様」
「いや、驚くでしょう、何故シェル団長が部屋の中に居るのですか?」
「え?ニック様がシェル様を御部屋に入れたのでは無いのですか?」
「そんな事をするわけ無いでしょう!」
ニック騎士はもしかしたら自分が休憩に行っている間にシェル王子が来たのではと、ニック騎士はバッ!と一緒に護衛をしていた騎士の方へ振り向き、護衛騎士は「え?」とした顔を見せニック騎士は護衛騎士に尋ねていた。
「訪ねるが私が休憩に行った後にシェル団長を部屋の中に入れましたか?」
「え?シェル騎士団長をですか?いえ、御見えには成っておりませんが……」
「そうですかシェル団長では……マリア様、もしかしたらフィン王子では?」
ニック騎士は護衛騎士がシェル王子を見ていないと聞きホッとした後一体誰がと考え、以前フィン王子が外から窓を開けウィル王子のベッドに潜り込んだ事を思い出し、メイドのマリアに尋ねていた。
「……分かりませんわチラッと寝る姿を見まして長い髪の毛が見えたものですから……」
「……分かりました私も御部屋に入り確認します」
「そうですわね御願いしますニック様」
ニック騎士とメイドのマリアは一緒に部屋の中へ入り、ウィル王子と一緒にベッドの中で眠って居るのは誰なのか確認する事にした。













しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

養子の僕が愛されるわけない…と思ってたのに兄たちに溺愛されました

日野
BL
両親から捨てられ孤児院に入った10歳のラキはそこでも虐められる。 ある日、少し前から通っていて仲良くなった霧雨アキヒトから養子に来ないかと誘われる。 自分が行っても嫌な思いをさせてしまうのではないかと考えたラキは1度断るが熱心なアキヒトに折れ、霧雨家の養子となり、そこでの生活が始まる。 霧雨家には5人の兄弟がおり、その兄たちに溺愛され甘々に育てられるとラキはまだ知らない……。 養子になるまでハイペースで進みます。養子になったらゆっくり進めようと思ってます。 Rないです。

溺愛お義兄様を卒業しようと思ったら、、、

ShoTaro
BL
僕・テオドールは、6歳の時にロックス公爵家に引き取られた。 そこから始まった兄・レオナルドの溺愛。 元々貴族ではなく、ただの庶子であるテオドールは、15歳となり、成人まで残すところ一年。独り立ちする計画を立てていた。 兄からの卒業。 レオナルドはそんなことを許すはずもなく、、 全4話で1日1話更新します。 R-18も多少入りますが、最後の1話のみです。

食事届いたけど配達員のほうを食べました

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
なぜ自転車に乗る人はピチピチのエロい服を着ているのか? そう思っていたところに、食事を届けにきたデリバリー配達員の男子大学生がピチピチのサイクルウェアを着ていた。イケメンな上に筋肉質でエロかったので、追加料金を払って、メシではなく彼を食べることにした。

少年野球で知り合ってやけに懐いてきた後輩のあえぎ声が頭から離れない

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
少年野球で知り合い、やたら懐いてきた後輩がいた。 ある日、彼にちょっとしたイタズラをした。何気なく出したちょっかいだった。 だがそのときに発せられたあえぎ声が頭から離れなくなり、俺の行為はどんどんエスカレートしていく。

友達が僕の股間を枕にしてくるので困る

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
僕の股間枕、キンタマクラ。なんか人をダメにする枕で気持ちいいらしい。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

勇者の股間触ったらエライことになった

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
勇者さんが町にやってきた。 町の人は道の両脇で壁を作って、通り過ぎる勇者さんに手を振っていた。 オレは何となく勇者さんの股間を触ってみたんだけど、なんかヤバイことになっちゃったみたい。

弟が生まれて両親に売られたけど、売られた先で溺愛されました

にがり
BL
貴族の家に生まれたが、弟が生まれたことによって両親に売られた少年が、自分を溺愛している人と出会う話です

処理中です...