勇者と闇の魔法使い

クロユキ

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光りと影

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「これは、これは、勇者アラン様お待たせ致しました。ソルト村の村長をしております、ささっ、こちらへどうぞ。
リア!勇者アラン様をご案内しなさい」
「はい、お父様」
村長の家の中から娘のリア嬢が外に出て村の娘達から囲まれている勇者アランに声を掛けていた。
「勇者アラン様お疲れでしょう、お部屋の中に案内を致しますわ」
「ああっ、済まない…私の連れも一緒だが……」
勇者アランは後ろを振り向き魔法使いのショウを見ると、顔が真っ青に成っている魔法使いのショウを見て駆け寄ろうとした。
「アランさん、来なくて良い……先に部屋に行ってくれ……」
「しかし……」
「アラン様、お連れの方は後でお連れ致します…早くお部屋の中へ、お父様がお待ちしております」
村長の娘のリア嬢が勇者アランの腕を引き部屋の中へ入るように言っていた。
「……ショウ、部屋で待っている……」
コクン、と魔法使いのショウは頷き勇者アランはリア嬢に連れられ先に部屋の中に入って行った。
「……」
「今の見た?リア様アラン様の腕を引っ張っていたわ」
「悔しい~っ、私達触っても居ないのに、リアさん絶対アランさんの事気にしているんだわ」
「え~っ、でもリアさん婚約者のケビンさんが居るのよ、それは無いと思うけど…」
「ケビンさん達狩りに行って居るから直ぐに戻って来るわよ」
村の娘達の話しを聞きながら魔法使いのショウはフラフラと村長の住む家に向かっていた。
「……アラン様と一緒にいる方何だか薄気味悪くて怖いわ…」
「私もそれ思っていた…存在感が無い見たいな……どうしてあんな人と一緒に旅をしているのかしら…?」
村の娘達は魔法使いのショウと一緒に旅をする勇者アランに不思議に思っている中、魔法使いのショウは村長の家の中に入りお手伝いが驚いて訪ねていた。
「ど……どちら様ですか?」
「……あの、僕は勇者アランさんの連れの者ですが…」
「ええーっ?!」
お手伝いの女性が勇者アランの連れだと聞き驚いて「本当ですか~っ?」と、疑った目で魔法使いのショウを見ていた。
「勇者アランさんは今何処に居ますか?案内をお願いします」
「……はあ」
お手伝いは曖昧な返事をして勇者アランがいる部屋へ通された。
「ふふふっ」
「ハハハ」
と、奥の部屋から笑い声が聞こえ魔法使いのショウは歩く足を止めていた。
「……」
「どうしました?」
前に歩いていたお手伝いが後ろから魔法使いのショウが来ていない事に気付き声を掛けていた。
「……済まないが、勇者アランさん達が話しが終わると僕が下で待っていると伝えてくれないか?下の部屋は座る所はあるかな」
「えっ、あ、はあ…」
お手伝いは曖昧な返事をするだけで途中で引き返し魔法使いのショウと一緒に下の部屋へ向かい長いテーブルに椅子が沢山ある部屋に通され魔法使いのショウは椅子に腰を降ろし勇者アランが話し終わるのを待っ事にした。









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