勇者と闇の魔法使い

眠る夢の中で…

ショウは先に寝る事に成りごそごそと身の回りを探り始めていた
「……ショウ先ほどから何をしているのですか？」
勇者アランはショウの行動を見て黒い服のポケットからまさか刃物が出てくるのでは？心臓の鼓動が高鳴る中ショウのひとつひとつの行動が気に成り地面に置いていた剣をおもわず手に触れようとしていた。
「あっ、有った！メガネ拭きを探していたんだ。家を出る時にポケットに押し込む様に入れていたから探していたんだ。」
「……」
ショウはポケットからメガネ拭きを取るとメガネを外しキュッキュッ…とメガネレンズを拭きあげ今から体を横に向ける側に置物に丁度良い石が在ったためメガネを石の上に置き服のフードを頭に覆い被せ寝る準備をしていた。
黒いフードを被せただけでもかなりヤバイ人に見える魔法使いのショウに勇者アランは先ほどまで剣に手を触れていた手を放しホッと息を吐き手で髪をかきあげていた。
「アランさん、先に休みます。何かあれば起こして下さい」
「…はい、分かりました……」
ショウは勇者アランに話し終えると体を横に向け自分の腕を頭に腕枕にしたと思った瞬間スースー…とショウは寝息をたて始め眠りについていた。
「えっ！？はあ！？寝るの早くないか！？…どんだけ寝てるんだこの人…」
勇者アランは一人に成ると素の自分が丸出しに成るため貴族の言葉使いも忘れる程ショウの早寝をマジマジと見ていた。
ショウが眠りに付きどれ程たっのだろうか…時々側に生えている草から音がする度に勇者アランはビクッと体が反応してしまいその後ため息を吐く事が続いていた。
「……俺はこんなに小心者だったのだろうか…」
勇者アランはスヤスヤと眠るショウの顔を見ていた。
「…１００年もの間眠り独りで寂しく無いのだろうか…」
暫くショウの寝顔を見ていた時ショウの顔が険しく成っているのが分かり勇者アランは夢を見ているのだと分かった。
そしてショウは声を出し横に成っていた体を丸く屈む様な仕草を見せ勇者アランは体が動けずショウの様子を見ているだけだった
「……ううっ…さい……ごめん……なさい……」
「……ショウ？」
同じ寝言を何度も何度も繰り返すショウ…「ごめんなさい、ごめんなさい」と苦痛の表情を見せるショウに最初はただ夢の中で何度も謝るショウの姿を黙ってみていた勇者アランは座っいたその場から立ち上がりショウの側に行き起こす事にした。
「ショウ？ショウ…大丈夫か？……ショウ」
勇者アランはショウの肩を手に掴み体を揺さぶりショウを起こそうとしていた。
「……ごめんなさい……ごめん…ごめん……」
ショウは寝言で謝り続け勇者アランは何度もショウの名前を呼び寝言を言わなく成ったショウは深い眠りにおち朝までショウが起きる事はなかった