勇者と闇の魔法使い

魔法使いのショウ

「暗くなる前に薪拾いと何か食べるものを見付けなくては…」
勇者アランと魔法使いは道の途中で野宿をする事になり２人で手分けして火を起こす為の薪と食べ物を集める事になり野宿の準備に掛かっていた。
勇者アランはまさか野宿になるとは思わず何も用意をしては居なかった。
魔法使いも…見れば分かる通り手ぶらな為２人で探す事になった
「まさかここで野宿をする事に成るなんて思いもしなかった」
勇者アランは木の枝を拾い食べる物等を探していた。
「僕も食べる物を探して来たよ」
キノコに、木の実を魔法使いが持って野宿する場所に置いていた。
「……」
「……」
「はぁ…今夜はこれで我慢して、トロン村で食べ物を分けて貰おう……」
勇者アランはため息を吐き薪に火を起こしキノコに枝を刺火の側で２人キノコを焼いて食べる事にした。
火を真ん中にお互い向き合いキノコに木の実を食べお互い無言のまま食べていた。
「……」
「……」
勇者アランは何も話さず食べ物を食べる事は無かった為気まずさがありチラッと魔法使いの顔を見ていた
眼鏡を掛けて黙々と食べている姿は真面目な感じを見せていて女性との経験は無さそうに見える魔法使いにまさか魔物のルルと寝るという事は無いだろうと、女性関係の事で気になり出した勇者アランは魔法使いに聞いて見る事にした。
「あの……魔法使いさん…」
「……ショウ…」
「え？」
「僕の名前はショウ…魔法使いだと呼びにくいと思って…ごめん何か言い掛けていたけど……」
「え、ああ、その……聞きたい事があって…言いにくいと言うか」
「聞きたい事？」
ジッ…と見ている目にドキッとしていた勇者アランは思いきって聞く事にした。男同士だから大丈夫だろうと……
「……その…シ、ショウは女性と寝た事はあるのですか？」
ポトッ…！
「え？ポトッ？」
魔法使いのショウは持っていたキノコを刺した枝を手から離し固まっていて、顔を真っ赤にしていた。
「な、何を聞いてくるのアランさんは…そ……そんな事は…」
勇者アランは魔法使いのショウに声で言わなくても今の顔を見て女性との関係は無いと分かり魔法使いのショウは童貞だという事が分かった。
「…済まない…その、同じ男同士だから１００年も寝て女性と寝たいと思わないのか気になり…聞いてみたのだ……」
「……」
魔法使いショウは勇者アランを見て女性に不自由しないから自分に聞いて来たのか、それとも女性にモテない顔だと思って聞いて来たのか…魔法使いのショウは顔の良い男はだから苦手なのだと心の中で思い早くこの仕事を終わらせ眠りたいと思った。