勇者と闇の魔法使い

２人の距離

ザッザッザッ！
カッカッカッ！
２つの足音が一緒に歩いて居るのではなく人が１０人分離れた距離で２人は歩いていた。
魔法使いが先に歩きそのうしーろから勇者アランが歩いて居ると言った感じだ。
勇者アランは魔法使いの後ろ姿を見て考え事をしていた。そこまで人と一緒に居る事が嫌なのか？それとも自分が一緒に居る事が嫌なのか？ここまで嫌がる人…なのか分からない魔法使いに少しイラついていた。
「…あのーっ、魔法使いさーん、おーい、聞こえますかーっ？」
ビクッ！
と、魔法使いの体が跳ね名前を呼ぶだけでこの反応にため息を吐く勇者アランはこの先黒い霧を滅する事が出来るのか不安が広がっていた。
「くそっ、こんな離れた距離を歩き会話に成らない…一緒に旅をするのなら魔法使いに話さなければ意味がない」
勇者アランは魔法使いに話しをするため覚悟を決めていた。
ダダダダッ！！ザッ！
「！？」
勇者アランは魔法使いの前に出て思いっきり今の気持ちを魔法使いにぶつけた！
「おい、あんた、幾らなんでもこれは無いんじゃないのか？！
あーんな遠くで会話しろと言うのがおかしいとは思わないのか？
これから一緒に旅をして行くんだ始めからこんな事であんたと一緒に旅をするこっちの身にもなれよ、あんたが一緒に旅をしたくないなら俺１人で行く！あんたの協力は要らない！」
「！！」
魔法使いは突然自分の前に来て今まで礼儀正しかった勇者アランが人が変わったような話し方をした為自分に対して当たり散らしている彼を見て昔人間だった自分を思い出し体が震えた
「……わ…悪かった……人と話しをする事が苦手で…僕も分かってはいるんだこれでは駄目だと……でも体が拒否して…僕も努力をするから…だから一緒に行かないと言わないで欲しい…あの霧は僕でなくては駄目何だ……君は僕の後ろで支えて貰わないと黒い霧を消滅する事は出来ないんだ…」
魔法使いは勇者アランの前で今にも泣きそうな顔で勇者アランに一緒に連れていって欲しいとお願いをしていた。
「え、あ……その……申し訳なかった…私も言い過ぎた。
貴方の事を知らないのに知っている様に話しをしてしまい…貴方との距離が離れていた事で私の事を信用しては居ないのではと考えてしまったのだ…私も悪かった済まない……」
勇者アランは魔法使いの前で頭を下げ謝罪をした。
「あ…頭を上げて下さいアランさんは何も悪くは無いのです。僕がいつまでも過去に拘るからいけないんです…」
「……あの、私で良ければ過去に何か合ったのか話して暮れますか？」
勇者アランは魔法使いの姿を見て今にも倒れそうなひ弱な体に見える魔法使いに過去に何が合ったのか興味があった。
「……ごめん…今は話せない……今は黒い霧を消滅する事が先だよそれが終わったらアランさんにお話しします。」
「……そうですか、私にも力に慣れたらと思ったのですが…分かりました。無理に話さなくても良いです……私に話しても良いと思う時に話して下さい」
「……」
「今日はここで野宿をしましょう、もうすぐ日が暮れます変に動き回らない方が良いでしょう」
勇者アランと魔法使いは最初の旅での野宿をする事に成った。