勇者と闇の魔法使い

クロユキ

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勇者アラン

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「ひいいいいいぃぃ……っ!!」
「た、助けてくれ~っ!」
うわあ……!と叫び1つの洞窟から飛び出し走り逃げる冒険者達がいた。
「ひいっ…ま、待ってくれ……」
1人の冒険者が逃げ遅れ奥から何か近付いてくる音が聞こえ、地面に這いつくばり動けない冒険者は恐怖の顔でその音が聞こえる暗い洞窟の奥を見ていた。
ズズズズ……と黒い霧のようなモノが見え始め冒険者に近付いていた。
「ひっ!?く、来るな~~っ!!た、助けてくれーっ!!」
腰が抜け動けない冒険者の体を黒い霧が覆い被さり始めた。
「た、助けてくれ、助け……うああああぁぁあ…っ……」
黒い霧は冒険者の体を包み込み洞窟の奥へと連れ去って行った。
自然に出来た洞窟を冒険者達はダンジョンと思い洞窟の中に入るパーティーが多い。
洞窟から逃げ出した冒険者達は仲間の1人の姿が見えず、ギルドに相談を持ち、仲間を探す依頼をお願いした。依頼を受けた者達は洞窟の調査に行ったまま戻っては来ない者もいた。
ギルドマスターはこの奇妙な出来事を城の王様に相談する事にした。
この不可思議な出来事は城の王様にも耳に入り、急遽冒険者の中での実力者である勇者を城に呼び寄せた。
勇者と呼ばれる者達は体の一部に勇者の紋章が現れると聞く、普通に生活をする中で突然体が光だし力が溢れ勇者の証である紋章が現れる。
勇者の紋章が出る者は、年齢が5歳から15歳までと言われている今までの勇者になった者達の記録だ。
そして、勇者に選ばれた者達は親元から離れ勇者としての教育を受けている。
今回城から呼び出しがあり1人の勇者が城の門を潜った
金色の髪の毛が短くサラッと風に靡く髪に金色の瞳体は鍛え上げた体つきをした、身長が190㎝以上はあると思う端正な顔立ちの見惚れる程の勇者アランが城内に足を運んだ
城内擦れ違う者達は特に女性のメイドや城に訪れた貴婦人達の目をくぎ付けにする程皆廊下を通り過ぎる勇者アランの姿を見ていた。
「勇者アランが参りました。」
「うむ、通すが良い」
「はい!」
1人の家臣勇者アランの到着を知らせ王の間へ勇者アランを通した。
王の座の近くには1人娘のルミナ姫がいた。勇者の容姿に興味があり父である王に頼み側に居ることを願い出た。
勇者アランの姿が現れると家臣達皆「おおっ」と声を上げ、王様もその姿を見て驚き、王の側にいる姫も頬を赤く染めその優美に見惚れていた。
勇者アランは王様の前に立ち膝まずき礼をした。
「勇者の命に寄り参上致しました。アランと申します」
「勇者アランよ顔を上げよ」
ゆっくりと顔を上げ真っ直ぐな目で王様を見る勇者アランに王様は「うむっ…」と声を出していた。
「これは何とも言えぬ容姿を持っているの~っ、その姿で何人の女を哭かせたのか、いや女だけとは限らないとか?!」
「御父様!!アラン様に失礼ですわ!」
娘のルミナ姫が父である王様に注意をしていた。
「おおっ、すまなかった勇者アランよ気を悪くしたのであれば謝る」
「いえ、御言葉通りかと……」
「何と!?」
勇者アランは王様の発言に否定する事なく事実を告げそれを聞いた家臣達はざわめきルミナ姫は顔が真っ赤になり、王様は笑い出していた。
「ハハハハ…これは驚いた。否定処か事実として受け取るとは…それに正直者と見た。気に入った!勇者アランよ今回の件をやり遂げた暁にはそちの願いを1つ叶えてやろう」
「有り難き幸せで御座います」
王様は勇者アランに初めての仕事を与えた。








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