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71、王女の小鳥は後を追う
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◇ ◇ ◇
「〈止まれ〉」
「!?」
ダンテス兄様に突進しようとしたイーリアス様がピタリと動きを止められた。私も足が動かない。
拘束魔法だ。
私たちの周囲にはもう誰もいない。
「元気そうだなアルヴィナ」
私を見て、兄様はいつもより落ち着いた様子で声をかけた。
いつもは私を見ると、恐ろしいものでも見たように顔をひきつらせるのに。
「本来の魔力量はおまえの方が遥かに上だが、暫定王位継承者として訓練を受けた俺の方が技量は上らしい」
「トリニアスからどうやってここに……それに、どうして、王妃陛下を」
「少しばかり早く着く手段を持っていてな。おまえにとっては王妃はさっさといなくなった方が良いだろう?」
「それとこれとは、話が別です!」
「では国王代行として答える。
トリニアスのことはトリニアスで決着をつける。だから王妃は連れていく。
おまえはもうベネディクトの人間だ。このままここにいれば良い」
「決着って……」
「会場で見ていた。王妃が非礼を働いたことについて国王代行として深く謝罪すると、王太子と宰相に伝えてくれ」
「でも!! それなら、こんな連れ去るような真似は、違うはずだわ!!」
ダンテス兄様は食い下がる私に、なぜか目を細めた。
普段私に対してそんな表情はしない。どうしてしまったの、兄様は?
「────アルヴィナ。この国では好かれているようだな」
「…………? そんな話はしてな……」
「会場の連中はずいぶんおまえのことを好いているようだった。見た目や身体なんて見ていない、おまえ自身のことを……」
不意に、兄様は遠い目をする。
「いや……きっとトリニアスでも、本当だったらおまえはあんな風に人に囲まれ、悪い奴からは当たり前に守られ、皆に愛されていたんだろうな。
きっと王太子として慕われて……」
言葉途中で、もういいと言いたげに兄様は私たちに背を向ける。
「ダンテス殿下!!」
イーリアス様が〈拘束魔法〉を自力で解き、猛ダッシュで兄様を捕まえようとし……その手が届くより早く、兄様は肩に母を担いだまま窓から飛び降りてしまった。
「待ってください、イーリアス様!」
追おうとするイーリアス様を私は止めた。
「私が魔法で兄を追跡します」
「殿下?」
こっそり隠し持っていた小鳥の模型を私は取り出す。
「〈見聞きする小鳥〉、〈見えなくなれ〉」
小鳥はすぐに羽ばたき、開いた窓から兄を追う。
視覚聴覚ともつながった。馬車に乗る兄の後を追わせる。
〈認識操作魔法〉は2種類ある。
個々人の五感を直接操作するのがひとつ(ダンテス兄様はこちらが得意で、多人数の感覚をすべてバラバラに操作できる)。
もうひとつは対象としての人あるいは物に作用して見えなくしたり別のものに見えるようにするもの。
いま私は後者を小鳥にかけている。
兄様には見えないはすだ。
「いったん、宰相閣下にご報告をいたしましょう」
◇ ◇ ◇
「────ダンテス殿下が、そのような……」
宰相閣下が息を飲む。
「動機はわからないのです。
でもこのままでは」
「そうですな。他国の王妃を王宮内でさらわれるというのは由々しき事態、たとえ犯人がその国の王子であったとしても……。
────それに、殿下にとってはさぞご心配でもありましょう」
「心配…………いえ、それは」
母に対する感情はいまや凍りついている。
身の危険の心配……は、しているけれど。
「それよりも、兄は海に向かっているようです。
海路でベネディクト王国に入ったのでしょうか」
「お心当たりはありますか」
「あの……兄が習得した魔法の中に海流を操るものがあったように思います。
トリニアス王都からベネディクト王都へは、海路でも10日はかかりますが、おそらくそれを使えば数日で……」
────私がそう言っている間に、兄が乗った馬車は港にたどりついたようだ。
一角につないである船へと馬車は近づいていき、停まる。
母をまるで荷物のように淡々と運び出すと、担いだまま船に乗り込んでいった。
「────やはり海路のようです。いま、船に乗り込みました」
「向かう方角がトリニアス本土であれば、こちらの船ならばおそらく問題なく追い付けるのでないかと存じます。殿下。追跡に加わっていただいてもよろしいですかな」
「はい、もちろんです」
「取り急ぎ船と馬車を手配いたしましょう」
そう言って、宰相閣下はその場で伝令を飛ばした。
「……閣下。殿下に、あの話をさせていただいてもよろしいでしょうか」イーリアス様が口を挟む。
「確かに、取扱いの難しい情報ながら、この期に及んでは、もっと早く殿下にお伝えしてご意見を伺うべきであった」
「…………それは……どういうものでしょうか?」
イーリアス様が、私を見つめながら言う。
「ヒム王国より先日相談が参りました。
トリニアス王国ダンテス王子の名で極秘裏に手紙が届き、ある提案があったと」
「提案……?」
「いまや王位継承者がおらず、王の容態も悪く、間もなくトリニアス王家は絶えようとしている。
そのため、王位継承権保持者のいるヒム、ノールト、アドワの三国が、王国を3つに分割し、植民地として統治してほしい、と」
「!! それは……つまり……その」
「おそらくノールトとアドワにも同じ提案をしているのでしょう。
いまは王位継承権がなくとも法改正すれば王位を継ぎうる立場のダンテス殿下が提案するにはあまりに不可解すぎる。
それゆえ、お伝えできなかったのですが……今夜の一件を含めて考えると、話がつながるように思います」
「…………つまりダンテス兄様は」
言いたくない結論を、舌にのせる寸前、私はためらった。
言ってしまえば何かが終わる気がする。
だけど……。
「……トリニアス王国そのものを消しさろうとしている……ということでしょうか?」
「〈止まれ〉」
「!?」
ダンテス兄様に突進しようとしたイーリアス様がピタリと動きを止められた。私も足が動かない。
拘束魔法だ。
私たちの周囲にはもう誰もいない。
「元気そうだなアルヴィナ」
私を見て、兄様はいつもより落ち着いた様子で声をかけた。
いつもは私を見ると、恐ろしいものでも見たように顔をひきつらせるのに。
「本来の魔力量はおまえの方が遥かに上だが、暫定王位継承者として訓練を受けた俺の方が技量は上らしい」
「トリニアスからどうやってここに……それに、どうして、王妃陛下を」
「少しばかり早く着く手段を持っていてな。おまえにとっては王妃はさっさといなくなった方が良いだろう?」
「それとこれとは、話が別です!」
「では国王代行として答える。
トリニアスのことはトリニアスで決着をつける。だから王妃は連れていく。
おまえはもうベネディクトの人間だ。このままここにいれば良い」
「決着って……」
「会場で見ていた。王妃が非礼を働いたことについて国王代行として深く謝罪すると、王太子と宰相に伝えてくれ」
「でも!! それなら、こんな連れ去るような真似は、違うはずだわ!!」
ダンテス兄様は食い下がる私に、なぜか目を細めた。
普段私に対してそんな表情はしない。どうしてしまったの、兄様は?
「────アルヴィナ。この国では好かれているようだな」
「…………? そんな話はしてな……」
「会場の連中はずいぶんおまえのことを好いているようだった。見た目や身体なんて見ていない、おまえ自身のことを……」
不意に、兄様は遠い目をする。
「いや……きっとトリニアスでも、本当だったらおまえはあんな風に人に囲まれ、悪い奴からは当たり前に守られ、皆に愛されていたんだろうな。
きっと王太子として慕われて……」
言葉途中で、もういいと言いたげに兄様は私たちに背を向ける。
「ダンテス殿下!!」
イーリアス様が〈拘束魔法〉を自力で解き、猛ダッシュで兄様を捕まえようとし……その手が届くより早く、兄様は肩に母を担いだまま窓から飛び降りてしまった。
「待ってください、イーリアス様!」
追おうとするイーリアス様を私は止めた。
「私が魔法で兄を追跡します」
「殿下?」
こっそり隠し持っていた小鳥の模型を私は取り出す。
「〈見聞きする小鳥〉、〈見えなくなれ〉」
小鳥はすぐに羽ばたき、開いた窓から兄を追う。
視覚聴覚ともつながった。馬車に乗る兄の後を追わせる。
〈認識操作魔法〉は2種類ある。
個々人の五感を直接操作するのがひとつ(ダンテス兄様はこちらが得意で、多人数の感覚をすべてバラバラに操作できる)。
もうひとつは対象としての人あるいは物に作用して見えなくしたり別のものに見えるようにするもの。
いま私は後者を小鳥にかけている。
兄様には見えないはすだ。
「いったん、宰相閣下にご報告をいたしましょう」
◇ ◇ ◇
「────ダンテス殿下が、そのような……」
宰相閣下が息を飲む。
「動機はわからないのです。
でもこのままでは」
「そうですな。他国の王妃を王宮内でさらわれるというのは由々しき事態、たとえ犯人がその国の王子であったとしても……。
────それに、殿下にとってはさぞご心配でもありましょう」
「心配…………いえ、それは」
母に対する感情はいまや凍りついている。
身の危険の心配……は、しているけれど。
「それよりも、兄は海に向かっているようです。
海路でベネディクト王国に入ったのでしょうか」
「お心当たりはありますか」
「あの……兄が習得した魔法の中に海流を操るものがあったように思います。
トリニアス王都からベネディクト王都へは、海路でも10日はかかりますが、おそらくそれを使えば数日で……」
────私がそう言っている間に、兄が乗った馬車は港にたどりついたようだ。
一角につないである船へと馬車は近づいていき、停まる。
母をまるで荷物のように淡々と運び出すと、担いだまま船に乗り込んでいった。
「────やはり海路のようです。いま、船に乗り込みました」
「向かう方角がトリニアス本土であれば、こちらの船ならばおそらく問題なく追い付けるのでないかと存じます。殿下。追跡に加わっていただいてもよろしいですかな」
「はい、もちろんです」
「取り急ぎ船と馬車を手配いたしましょう」
そう言って、宰相閣下はその場で伝令を飛ばした。
「……閣下。殿下に、あの話をさせていただいてもよろしいでしょうか」イーリアス様が口を挟む。
「確かに、取扱いの難しい情報ながら、この期に及んでは、もっと早く殿下にお伝えしてご意見を伺うべきであった」
「…………それは……どういうものでしょうか?」
イーリアス様が、私を見つめながら言う。
「ヒム王国より先日相談が参りました。
トリニアス王国ダンテス王子の名で極秘裏に手紙が届き、ある提案があったと」
「提案……?」
「いまや王位継承者がおらず、王の容態も悪く、間もなくトリニアス王家は絶えようとしている。
そのため、王位継承権保持者のいるヒム、ノールト、アドワの三国が、王国を3つに分割し、植民地として統治してほしい、と」
「!! それは……つまり……その」
「おそらくノールトとアドワにも同じ提案をしているのでしょう。
いまは王位継承権がなくとも法改正すれば王位を継ぎうる立場のダンテス殿下が提案するにはあまりに不可解すぎる。
それゆえ、お伝えできなかったのですが……今夜の一件を含めて考えると、話がつながるように思います」
「…………つまりダンテス兄様は」
言いたくない結論を、舌にのせる寸前、私はためらった。
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だけど……。
「……トリニアス王国そのものを消しさろうとしている……ということでしょうか?」
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