35 / 90
35、王女は博物館デートする
しおりを挟む
◇ ◇ ◇
イーリアス様の休暇最後の日。
私たちは、王都の王立博物館に来ていた。
「……これが世界最初の蒸気機関車の試作機……」
「製鉄所で、高圧蒸気機関を台車に載せたものを作ってみたということのようですね」
「へぇ……走ったらどんな音がしたんでしょうね!」
ベネディクト王国の、古代から現代までのあらゆる歴史的史料が展示されているその博物館。
小さいけれど、鉄道関連コーナーがしっかりあった。
目の前にある錆び付いた金属の機械が、私の目にはキラキラと輝いてみえる。
ありがとう、この世に産み出してくれた最初の創造主。
「最初の頃は馬車と変わらないぐらいの速さだったようです。
鉄や石炭の輸送用から始まって、人を運ぶ交通手段にも広がっていったとか」
「でも初めて見る人はびっくりしたでしょうね。馬も牛も牽いていないのに動いている!って」
絶対みんな私と同じこと考えたと思う。
────イーリアス様は約束どおり、休暇の間ずっと私と一緒に過ごしてくれた。
美術館や観劇にも一緒に行き、その都度、イーリアス様のこと、好きなものについても訊くことができた。
趣味は拳闘、射撃、ビリヤード。
好きな食べ物はシナモンを効かせたミートパイ、羊の内蔵の腸詰め、グレイビーソースのたっぷりかかったローストビーフ。
好きなお酒はホメロス公爵家の領地産のウイスキー。
演劇だと古代の神話をベースにしたドロドロの愛憎劇が好きだそうで、それはなかなか意外だった。
イーリアス様のことを、ひとつ、ひとつ、知っていくのが本当に楽しい。
覚えたひとつひとつが、私の胸のなかで、宝物みたいにキラキラしているように感じる。
(他の夫婦も、こうやって夫婦の情をつくっていくのかしら)
それとも他の夫婦は、夫婦の営みができるから、そこで情を深めていくのかしら……?
毎日少しずつイーリアス様に触れる練習をしているけれど、いまだに私はハグすらできない。
今日博物館に行くことになったのは、
『王都で鉄道を見られるところはありませんか?』
と私がイーリアス様にリクエストしたからだ。
さすがに汽車は最新技術だけあって展示されているものも少ないけど、私としては貴重な展示物を見られて、満足だった。
蒸気機関がらみで、イーリアス様のお仕事にも関係するものの展示物も見られたし。
「では殿下、一巡いたしましたので、併設のカフェに入りませんか?」
「カフェ?」
「コーヒーや紅茶などを飲める店です」
「そのような店があるのですね? 行ってみます」
先進国だけあって、ベネディクト王国は知らないものだらけだ。
こじんまりしたそのお店は、博物館の建物の一角にあった。
アンティークのソファとシャンデリアに彩られ、重厚だけど、どこか可愛らしさもある内装だった。
少し小腹がすいている程度だったので、トリニアスでは飲んだことのない品種の紅茶と、名前も聞いたことのないケーキを注文する。
間もなく運ばれてきたのは、栗のペーストがたっぷりと絞られたケーキ。
口にした瞬間、全身に衝撃が走る。
ちょ、これ、美味しい……!!
「あ、イーリアス様。ケーキは遠慮なくおかわりしていただいてよろしいですからね?」
「……さすがに今日は遠慮しておきます」
「そうなのですか? おなかはすいておられませんか?」
「……すいておりません」
お酒も飲むけれど、イーリアス様は、甘いものもよく食べる人だ。
なぜか人前だと遠慮してしまうみたいなんだけど。
「今日はとっても楽しかったです。ありがとうございました。
あの……私、またいずれ本物の汽車が見られたら嬉しいです」
「お約束どおり、いずれは北方の汽車もお見せできればと思うのですが」
イーリアス様は眉根に皺を寄せて少し考えて、私を見る。
「ひとつ、殿下に絶対に守っていただきたいことがあるのです」
「な、何でしょうか」
「馬車でも轢かれて亡くなる事故がよくありますが、汽車にも死亡事故があります。相当な重さの車両を相当な力で動かしているものですから、人体に当たればひとたまりもないのです。
いくらその姿が魅力的に見えようと、接触すれば死にます。鉄道の規定は必ずすべて守り、絶対におかしなところに侵入したり、規定よりも近づいたりしないでください」
「わ……わかり、ましたっ。大丈夫です。守ります」
そっか……気をつけよう。
私がうっかり死んだり大怪我したりしたら大事になってしまう。
それにしてもイーリアス様が明日から仕事に行ってしまうのは寂しい。
いない間、読書やお茶や買い物を楽しんでいれば良いのだろうか。
正直、遊んだりゆっくりしたりしていると、なんだか罪悪感が湧いてくることも。
何か私にもこちらでできる仕事などがあれば良いんだけど。
「……どうか、なさいましたか?」
「ああいえ、その……明日からのことを考えていました。
本を読んだり……ビリヤードの練習でもしようかと」
「……殿下は馬には乗られますか?」
「馬……は、子どもの頃は好きで乗っていましたが……」
「もしご興味があるようでしたら、近くに乗馬場もありますし、私も軍用のほかに個人所有の馬を厩舎に預けておりますから、私の次の休日にお引き合わせしてもかまいません」
「ありがとうございます!」
例によって、私は運動が好きだけど苦手だ。
ただ、イーリアス様と馬に乗れるのなら、またやってみても良いかなと思う。
「明日からはしばらく私は遅くなるでしょう。護衛も少人数ながら継続してつきますし、なんでも好きにお過ごしください。
私を待たず先にお休みいただければと思います」
「そんなに」遅くなるのですか、と言いかけて、私は口をふさいだ。
「殿下?」
「い、いいえ! なんでもありません……」
仕事が忙しいと断るたびに元婚約者に嫌な顔をされ、嫌味を言われたことを思い出す。
いまの私、イーリアス様に同じことをしようとしていたわ。
「────私は大丈夫です。お仕事、がんばってください」
そう言って、微笑んで見せた。
◇ ◇ ◇
イーリアス様の休暇最後の日。
私たちは、王都の王立博物館に来ていた。
「……これが世界最初の蒸気機関車の試作機……」
「製鉄所で、高圧蒸気機関を台車に載せたものを作ってみたということのようですね」
「へぇ……走ったらどんな音がしたんでしょうね!」
ベネディクト王国の、古代から現代までのあらゆる歴史的史料が展示されているその博物館。
小さいけれど、鉄道関連コーナーがしっかりあった。
目の前にある錆び付いた金属の機械が、私の目にはキラキラと輝いてみえる。
ありがとう、この世に産み出してくれた最初の創造主。
「最初の頃は馬車と変わらないぐらいの速さだったようです。
鉄や石炭の輸送用から始まって、人を運ぶ交通手段にも広がっていったとか」
「でも初めて見る人はびっくりしたでしょうね。馬も牛も牽いていないのに動いている!って」
絶対みんな私と同じこと考えたと思う。
────イーリアス様は約束どおり、休暇の間ずっと私と一緒に過ごしてくれた。
美術館や観劇にも一緒に行き、その都度、イーリアス様のこと、好きなものについても訊くことができた。
趣味は拳闘、射撃、ビリヤード。
好きな食べ物はシナモンを効かせたミートパイ、羊の内蔵の腸詰め、グレイビーソースのたっぷりかかったローストビーフ。
好きなお酒はホメロス公爵家の領地産のウイスキー。
演劇だと古代の神話をベースにしたドロドロの愛憎劇が好きだそうで、それはなかなか意外だった。
イーリアス様のことを、ひとつ、ひとつ、知っていくのが本当に楽しい。
覚えたひとつひとつが、私の胸のなかで、宝物みたいにキラキラしているように感じる。
(他の夫婦も、こうやって夫婦の情をつくっていくのかしら)
それとも他の夫婦は、夫婦の営みができるから、そこで情を深めていくのかしら……?
毎日少しずつイーリアス様に触れる練習をしているけれど、いまだに私はハグすらできない。
今日博物館に行くことになったのは、
『王都で鉄道を見られるところはありませんか?』
と私がイーリアス様にリクエストしたからだ。
さすがに汽車は最新技術だけあって展示されているものも少ないけど、私としては貴重な展示物を見られて、満足だった。
蒸気機関がらみで、イーリアス様のお仕事にも関係するものの展示物も見られたし。
「では殿下、一巡いたしましたので、併設のカフェに入りませんか?」
「カフェ?」
「コーヒーや紅茶などを飲める店です」
「そのような店があるのですね? 行ってみます」
先進国だけあって、ベネディクト王国は知らないものだらけだ。
こじんまりしたそのお店は、博物館の建物の一角にあった。
アンティークのソファとシャンデリアに彩られ、重厚だけど、どこか可愛らしさもある内装だった。
少し小腹がすいている程度だったので、トリニアスでは飲んだことのない品種の紅茶と、名前も聞いたことのないケーキを注文する。
間もなく運ばれてきたのは、栗のペーストがたっぷりと絞られたケーキ。
口にした瞬間、全身に衝撃が走る。
ちょ、これ、美味しい……!!
「あ、イーリアス様。ケーキは遠慮なくおかわりしていただいてよろしいですからね?」
「……さすがに今日は遠慮しておきます」
「そうなのですか? おなかはすいておられませんか?」
「……すいておりません」
お酒も飲むけれど、イーリアス様は、甘いものもよく食べる人だ。
なぜか人前だと遠慮してしまうみたいなんだけど。
「今日はとっても楽しかったです。ありがとうございました。
あの……私、またいずれ本物の汽車が見られたら嬉しいです」
「お約束どおり、いずれは北方の汽車もお見せできればと思うのですが」
イーリアス様は眉根に皺を寄せて少し考えて、私を見る。
「ひとつ、殿下に絶対に守っていただきたいことがあるのです」
「な、何でしょうか」
「馬車でも轢かれて亡くなる事故がよくありますが、汽車にも死亡事故があります。相当な重さの車両を相当な力で動かしているものですから、人体に当たればひとたまりもないのです。
いくらその姿が魅力的に見えようと、接触すれば死にます。鉄道の規定は必ずすべて守り、絶対におかしなところに侵入したり、規定よりも近づいたりしないでください」
「わ……わかり、ましたっ。大丈夫です。守ります」
そっか……気をつけよう。
私がうっかり死んだり大怪我したりしたら大事になってしまう。
それにしてもイーリアス様が明日から仕事に行ってしまうのは寂しい。
いない間、読書やお茶や買い物を楽しんでいれば良いのだろうか。
正直、遊んだりゆっくりしたりしていると、なんだか罪悪感が湧いてくることも。
何か私にもこちらでできる仕事などがあれば良いんだけど。
「……どうか、なさいましたか?」
「ああいえ、その……明日からのことを考えていました。
本を読んだり……ビリヤードの練習でもしようかと」
「……殿下は馬には乗られますか?」
「馬……は、子どもの頃は好きで乗っていましたが……」
「もしご興味があるようでしたら、近くに乗馬場もありますし、私も軍用のほかに個人所有の馬を厩舎に預けておりますから、私の次の休日にお引き合わせしてもかまいません」
「ありがとうございます!」
例によって、私は運動が好きだけど苦手だ。
ただ、イーリアス様と馬に乗れるのなら、またやってみても良いかなと思う。
「明日からはしばらく私は遅くなるでしょう。護衛も少人数ながら継続してつきますし、なんでも好きにお過ごしください。
私を待たず先にお休みいただければと思います」
「そんなに」遅くなるのですか、と言いかけて、私は口をふさいだ。
「殿下?」
「い、いいえ! なんでもありません……」
仕事が忙しいと断るたびに元婚約者に嫌な顔をされ、嫌味を言われたことを思い出す。
いまの私、イーリアス様に同じことをしようとしていたわ。
「────私は大丈夫です。お仕事、がんばってください」
そう言って、微笑んで見せた。
◇ ◇ ◇
1
お気に入りに追加
1,502
あなたにおすすめの小説
【二部開始】所詮脇役の悪役令嬢は華麗に舞台から去るとしましょう
蓮実 アラタ
恋愛
アルメニア国王子の婚約者だった私は学園の創立記念パーティで突然王子から婚約破棄を告げられる。
王子の隣には銀髪の綺麗な女の子、周りには取り巻き。かのイベント、断罪シーン。
味方はおらず圧倒的不利、絶体絶命。
しかしそんな場面でも私は余裕の笑みで返す。
「承知しました殿下。その話、謹んでお受け致しますわ!」
あくまで笑みを崩さずにそのまま華麗に断罪の舞台から去る私に、唖然とする王子たち。
ここは前世で私がハマっていた乙女ゲームの世界。その中で私は悪役令嬢。
だからなんだ!?婚約破棄?追放?喜んでお受け致しますとも!!
私は王妃なんていう狭苦しいだけの脇役、真っ平御免です!
さっさとこんなやられ役の舞台退場して自分だけの快適な生活を送るんだ!
って張り切って追放されたのに何故か前世の私の推しキャラがお供に着いてきて……!?
※本作は小説家になろうにも掲載しています
二部更新開始しました。不定期更新です
【完結】伯爵令嬢の格差婚約のお相手は、王太子殿下でした ~王太子と伯爵令嬢の、とある格差婚約の裏事情~
瀬里
恋愛
【HOTランキング7位ありがとうございます!】
ここ最近、ティント王国では「婚約破棄」前提の「格差婚約」が流行っている。
爵位に差がある家同士で結ばれ、正式な婚約者が決まるまでの期間、仮の婚約者を立てるという格差婚約は、破棄された令嬢には明るくない未来をもたらしていた。
伯爵令嬢であるサリアは、高すぎず低すぎない爵位と、背後で睨みをきかせる公爵家の伯父や優しい父に守られそんな風潮と自分とは縁がないものだと思っていた。
まさか、我が家に格差婚約を申し渡せるたった一つの家門――「王家」が婚約を申し込んでくるなど、思いもしなかったのだ。
婚約破棄された令嬢の未来は明るくはないが、この格差婚約で、サリアは、絶望よりもむしろ期待に胸を膨らませることとなる。なぜなら婚約破棄後であれば、許されるかもしれないのだ。
――「結婚をしない」という選択肢が。
格差婚約において一番大切なことは、周りには格差婚約だと悟らせない事。
努力家で優しい王太子殿下のために、二年後の婚約破棄を見据えて「お互いを想い合う婚約者」のお役目をはたすべく努力をするサリアだが、現実はそう甘くなくて――。
他のサイトでも公開してます。全12話です。
【完結】大好きな幼馴染には愛している人がいるようです。だからわたしは頑張って仕事に生きようと思います。
たろ
恋愛
幼馴染のロード。
学校を卒業してロードは村から街へ。
街の警備隊の騎士になり、気がつけば人気者に。
ダリアは大好きなロードの近くにいたくて街に出て子爵家のメイドとして働き出した。
なかなか会うことはなくても同じ街にいるだけでも幸せだと思っていた。いつかは終わらせないといけない片思い。
ロードが恋人を作るまで、夢を見ていようと思っていたのに……何故か自分がロードの恋人になってしまった。
それも女避けのための(仮)の恋人に。
そしてとうとうロードには愛する女性が現れた。
ダリアは、静かに身を引く決意をして………
★ 短編から長編に変更させていただきます。
すみません。いつものように話が長くなってしまいました。
愛など初めからありませんが。
ましろ
恋愛
お金で売られるように嫁がされた。
お相手はバツイチ子持ちの伯爵32歳。
「君は子供の面倒だけ見てくれればいい」
「要するに貴方様は幸せ家族の演技をしろと仰るのですよね?ですが、子供達にその様な演技力はありますでしょうか?」
「……何を言っている?」
仕事一筋の鈍感不器用夫に嫁いだミッシェルの未来はいかに?
✻基本ゆるふわ設定。箸休め程度に楽しんでいただけると幸いです。
【完結】初恋相手に失恋したので社交から距離を置いて、慎ましく観察眼を磨いていたのですが
藍生蕗
恋愛
子供の頃、一目惚れした相手から素気無い態度で振られてしまったリエラは、異性に好意を寄せる自信を無くしてしまっていた。
しかし貴族令嬢として十八歳は適齢期。
いつまでも家でくすぶっている妹へと、兄が持ち込んだお見合いに応じる事にした。しかしその相手には既に非公式ながらも恋人がいたようで、リエラは衆目の場で醜聞に巻き込まれてしまう。
※ 本編は4万字くらいのお話です
※ 他のサイトでも公開してます
※ 女性の立場が弱い世界観です。苦手な方はご注意下さい。
※ ご都合主義
※ 性格の悪い腹黒王子が出ます(不快注意!)
※ 6/19 HOTランキング7位! 10位以内初めてなので嬉しいです、ありがとうございます。゚(゚´ω`゚)゚。
→同日2位! 書いてて良かった! ありがとうございます(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
【完結済】政略結婚予定の婚約者同士である私たちの間に、愛なんてあるはずがありません!……よね?
鳴宮野々花@軍神騎士団長1月15日発売
恋愛
「どうせ互いに望まぬ政略結婚だ。結婚までは好きな男のことを自由に想い続けていればいい」「……あらそう。分かったわ」婚約が決まって以来初めて会った王立学園の入学式の日、私グレース・エイヴリー侯爵令嬢の婚約者となったレイモンド・ベイツ公爵令息は軽く笑ってあっさりとそう言った。仲良くやっていきたい気持ちはあったけど、なぜだか私は昔からレイモンドには嫌われていた。
そっちがそのつもりならまぁ仕方ない、と割り切る私。だけど学園生活を過ごすうちに少しずつ二人の関係が変わりはじめ……
※※ファンタジーなご都合主義の世界観でお送りする学園もののお話です。史実に照らし合わせたりすると「??」となりますので、どうぞ広い心でお読みくださいませ。
※※大したざまぁはない予定です。気持ちがすれ違ってしまっている二人のラブストーリーです。
※この作品は小説家になろうにも投稿しています。
この国の王族に嫁ぐのは断固拒否します
鍋
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢?
そんなの分からないけど、こんな性事情は受け入れられません。
ヒロインに王子様は譲ります。
私は好きな人を見つけます。
一章 17話完結 毎日12時に更新します。
二章 7話完結 毎日12時に更新します。
【完結】婚約者が好きなのです
maruko
恋愛
リリーベルの婚約者は誰にでも優しいオーラン・ドートル侯爵令息様。
でもそんな優しい婚約者がたった一人に対してだけ何故か冷たい。
冷たくされてるのはアリー・メーキリー侯爵令嬢。
彼の幼馴染だ。
そんなある日。偶然アリー様がこらえきれない涙を流すのを見てしまった。見つめる先には婚約者の姿。
私はどうすればいいのだろうか。
全34話(番外編含む)
※他サイトにも投稿しております
※1話〜4話までは文字数多めです
注)感想欄は全話読んでから閲覧ください(汗)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる