堕天使の詩

ピーコ

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堕天使 其の七十七

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この世で一番私が欲しかった

愛をくれなかった

あなたへ


あなたから

生まれて来なければ

あなたに育てられなければ

もっと

別な人生が

世界が

私を

待っていたかもしれない

私が

そう

気づいた時には

もう

すでに年老いていた


あなたから

受けた仕打ちが

私の

普通に生きる

未来を

奪っていたなんて

欠片も

思いすらしなかった


人生に悩み躓き

未来には

絶望感しかなく


誰も頼れず

誰も信じられず


自分自身さえ

わからずに


愛に飢えて

騙されて


泣き寝入りしてた

遠い過去の

日々


普通に

幸せに

生きていた人達には

到底わかることなんて

出来ない


この悲しみ

生き地獄のような

毎日の苦しみ

葛藤


表現することなんて

出来ない


絶望感


その感覚すら麻痺して

いる事に

分からない




そして

生まれて出てくる

ドス黒い

感情


情報が溢れている今

その苦しみの根本の原因を

たまたま

知ることが出来た


私は一人では無いと

初めて知った


でも


あなたと離れ

決別するには


時が経ち過ぎていた


私の中にもう

あなたへの愛も未練も

無い


あなたへの憎しみしかない


私は


これから


どうすればいいの






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