堕天使の詩

ピーコ

文字の大きさ
上 下
71 / 84

堕天使 其の七十一

しおりを挟む
貴方はただ 

純粋だっただけ

自分の欲望に


ひたすら

忠実だった

自分自身に

自分の感情に

気持ちの

赴くままに

ただ

そう

生きているだけ



それが

善であるか

悪であるか

だなんて関係無くね


まるで

子供だと

周りは言う

大人になりなさいと

周りは貴方を急かす

けれど

侮蔑と怒りを込めて

貴方を罵る人もいる

ただ

その心は

貴方を助けたくて

みんな必死になっているの



だけど

貴方は

そんな言葉も

気にも留めないで

ひたすら

真っ直ぐに

自分が中心で有りながらも

それが

たとえ

罪だとしても

自分という

己を

貫いている


その姿勢に

私はそれが正しくさえ

感じてしまいそうになる


でも

いつまでも

子供では

居られないと

貴方が

悟った時


その時では

すでに遅いと言う事が


貴方は

分かっているのかしら









しおりを挟む

処理中です...