堕天使の詩

ピーコ

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堕天使 其の二十八

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ゆらゆらと揺らめく 

怒りの焔

静かに燃えて

そして

内なる焔は 熾烈に燃え

激っている

この消えない焔に

火を着けたのは

だあれ?


怒りで目眩がするほどに

身体中が震えて

気絶しそうなくらいに

我を忘れて

開いている両眼から

水気が無くなるくらい

両眼の目を見開いて

頭の中が

真っ白で

顔に表情が無く

ただ ただ

怒りのみが私の全てを

支配している

そんな私にしたのは

あなた


あなたを見るたびに

メラメラと燃えるの

理不尽なあなたに対する

怒りが


平等では無い あなたのやり方に

口を出したら 逃げたあなた

そんな人間だったのかと

幻滅し

冷ややかな怒りが

今 静かに 燃え始めた


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