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魔界篇
悪魔界 14
しおりを挟む「蓮…。ーーじゃないっ!」
「あんたは、一体、何物なんだ!?」
アルマロスの本体に拘束されている、悠真が蓮の別人格の悪魔に叫んだ。
蓮の別人格である、悪魔(レヴィアタン)は、悠真を一瞥すると、可笑しくて笑い出した。
「クックック、また、会ったな…しかも、お前は、今度は、捕まっているのか?アハハハハハッ!」
「オレの獲物は、さぞかし美味いのだろうな。クックックックック…。」
愉快に笑っている、蓮の姿の別人格の悪魔を見て、アルマロスは驚愕していた。
「誰なんだ、あいつは!前に会ったあの男とは、全く違うぞ!?」
「あいつは、蓮じゃないっ!!」
「あいつは、オレを殺しに来た、別人格の蓮なんだよ!!」
悠真が、悠真自身を今にも殺すかどうかわからない、アルマロスの本体にそう言ったのを、見ていた蓮の別人格(レヴィアタン)は、
「なんだ?川原悠真。お前は、今の状況をどうみている?」
「オレ様に助けて欲しいのでは無いのか?」
蓮の別人格の(レヴィアタン)は、怪訝そうな言葉をかけた。
「だっ、誰が!お前なんかにっ!!あの時、俺を殺そうと、したじゃないかぁーーっっ!!」
悠真は、アルマロスに捕らわれたまま、蓮の別人格の悪魔(レヴィアタン)にそう、叫んだ。
「………。」
一瞬、考え込んだ蓮の別人格のレヴィアタンは、
「…そうか、…わかった。」
「アルマロスよ、まだ、オレのことが分からないようだな?………フン、…まあいい。」
「だが……それは、(川原悠真は)オレの得物なんだ、だから、……返してくれ……。」
「何!?」
アルマロスと悠真は、息を呑んで、お互いの顔を見合わせた。
すると、また、蓮の別人格の悪魔(レヴィアタン)が言い続ける。
「クックック……そうと、…言いたいところだが、この馬鹿が!!」
「オレ様の得物だという自覚が!全く、無さ過ぎてな!!」
「ちったぁ、お仕置きさせるとするかなぁ~~。クックック」
蓮の別人格の悪魔(レヴィアタン)は、楽しげに笑い出している。
「さあさあ!アルマロス、貴様のボスとやらに、そいつを連れて行くんだろ??」
「オレも、貴様のボスとやらに是非、会ってみたくなった。さぞかし、名のある悪魔なんだろうなぁ~??」
意味ありげに、アルマロスの本体を眺めて蓮の別人格の悪魔(レヴィアタン)は、言った。
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