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プロローグ
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しおりを挟む『--なんて来なければいい』
あの子はそう言ったっけ。
ふとその言葉を思い出した。
本当はちょっと寂しかった。
ほんのちょっと。
「もう、終わりかな…」
次第に身体も言うことを聞かなくなってきた。
自分の終わりを感じる。
そして終わりとともに自分の大役を放棄する事よりも先に考えてしまう。
もう一度あの子に会いたかった。
会って頭を撫でてやりたい。
そうして言ってあげたい、
どんな事にも必ず終わりが来る事を。
全てを見守ってるから。
何も恐ることはないんだよ。
『必ず--は来るから』
「さようなら…--。」
氷のような声と共に一筋の閃光が自分に向かって飛んでくるのがわかった。
あぁ、さようなら
「さき…え」
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