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第十部
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そんな話をしていると、
坂下がやってきた。
「ごめん。遅れた」
「大丈夫だよ。まだ開場前だから。
でも、どうしたの? 」
黒谷が聞いた。
「今、隣町で小さな暴動があって、
事故も起きてるから、
バスもタクシーも足止め食ってるんだよ」
「えっ? そうなの? 」
黒谷達は驚いた。
「ここに来るのに隣町を迂回してきた。
ここはのんびりしてるけど、
あっちは大騒ぎでさ。
でも僕、運がいい」
坂下はそういうと、
壊れた冥王のシャカシャカを見せた。
「えっ? 壊れたの? 」
黒谷が言うと、
「これのお陰で暴動に巻き込まれずにすんだ」
坂下が笑ってディッセ達を見た。
「今日ここまでバスで来るつもりだったんだよね。
それで道を歩いてたら、
いきなりシャカシャカが光って、
カバンから落ちたんだ。
で、それを拾ってたらバスに乗り損ねて。
でも、そのバスに乗車してたら、
暴動に巻き込まれて事故ってたよ」
黒谷がディッセ達を振り返った。
「ほら、やっぱりこのチャームは、
皆が言うように効果絶大なんだよ。
玲子ばあと三上さんにも持たせておかなきゃ」
「僕も壊れちゃったから、
今日は新しいのが欲しいんだけど買える? 」
坂下が聞いた。
「整理券配るけど、坂下君には先に一つ売るよ」
ディッセが言うと、並べているものを見せた。
「今回は種類が増えてますね。
これって、どれも効果は同じ? 」
坂下がディッセを見た。
「願いを込めてくれる神様が違うだけで、
効果は変わらないと思う」
「えっ? これって神様が念じてくれてるの? 」
坂下が面白そうに笑った。
「一応ね」
アートンもニヤリと笑った。
「神様がそれぞれ好きな色で作ってるから、
あとは買ってくれる人の好み? 」
「そうか~この前は黒にしたんだけど、
今回はオレンジに惹かれるから、
それにしようかな」
「インスピレーションは大事だからね」
ティンが言うのを聞いて、
「俺も今購入してもいいかな」
黒谷が言った。
「どうぞ。でも黒谷君のは壊れてないでしょ」
「だから玲子ばあと三上さんのをね。
うちの大事なスタッフだからさ」
「そうか。どれにする? 新しく入ったのは、
この二つだよ」
ティンが赤姫と吉祥天のヴァージョンを見せた。
「坂下君は新しいのを買ったのか。
どうしようかな~
玲子ばあは赤が好きだからそれと………
三上さんは青のものをよく着てるから、
ブルーにしよう」
黒谷は悩んで二つ取るとティンに渡した。
「毎度あり~もう三個売れた。幸先いいね~」
ディッセの笑いに、黒谷達も笑顔になった。
「あ、それとランチボックスも欲しいんだけど」
アートンが言うと、
「大丈夫。向井さんに予約できる? って言われて、
その分はもう渡しておいたから」
黒谷が笑顔で説明した。
「さすが向井さん」
ディッセはそういうと笑った。
坂下がやってきた。
「ごめん。遅れた」
「大丈夫だよ。まだ開場前だから。
でも、どうしたの? 」
黒谷が聞いた。
「今、隣町で小さな暴動があって、
事故も起きてるから、
バスもタクシーも足止め食ってるんだよ」
「えっ? そうなの? 」
黒谷達は驚いた。
「ここに来るのに隣町を迂回してきた。
ここはのんびりしてるけど、
あっちは大騒ぎでさ。
でも僕、運がいい」
坂下はそういうと、
壊れた冥王のシャカシャカを見せた。
「えっ? 壊れたの? 」
黒谷が言うと、
「これのお陰で暴動に巻き込まれずにすんだ」
坂下が笑ってディッセ達を見た。
「今日ここまでバスで来るつもりだったんだよね。
それで道を歩いてたら、
いきなりシャカシャカが光って、
カバンから落ちたんだ。
で、それを拾ってたらバスに乗り損ねて。
でも、そのバスに乗車してたら、
暴動に巻き込まれて事故ってたよ」
黒谷がディッセ達を振り返った。
「ほら、やっぱりこのチャームは、
皆が言うように効果絶大なんだよ。
玲子ばあと三上さんにも持たせておかなきゃ」
「僕も壊れちゃったから、
今日は新しいのが欲しいんだけど買える? 」
坂下が聞いた。
「整理券配るけど、坂下君には先に一つ売るよ」
ディッセが言うと、並べているものを見せた。
「今回は種類が増えてますね。
これって、どれも効果は同じ? 」
坂下がディッセを見た。
「願いを込めてくれる神様が違うだけで、
効果は変わらないと思う」
「えっ? これって神様が念じてくれてるの? 」
坂下が面白そうに笑った。
「一応ね」
アートンもニヤリと笑った。
「神様がそれぞれ好きな色で作ってるから、
あとは買ってくれる人の好み? 」
「そうか~この前は黒にしたんだけど、
今回はオレンジに惹かれるから、
それにしようかな」
「インスピレーションは大事だからね」
ティンが言うのを聞いて、
「俺も今購入してもいいかな」
黒谷が言った。
「どうぞ。でも黒谷君のは壊れてないでしょ」
「だから玲子ばあと三上さんのをね。
うちの大事なスタッフだからさ」
「そうか。どれにする? 新しく入ったのは、
この二つだよ」
ティンが赤姫と吉祥天のヴァージョンを見せた。
「坂下君は新しいのを買ったのか。
どうしようかな~
玲子ばあは赤が好きだからそれと………
三上さんは青のものをよく着てるから、
ブルーにしよう」
黒谷は悩んで二つ取るとティンに渡した。
「毎度あり~もう三個売れた。幸先いいね~」
ディッセの笑いに、黒谷達も笑顔になった。
「あ、それとランチボックスも欲しいんだけど」
アートンが言うと、
「大丈夫。向井さんに予約できる? って言われて、
その分はもう渡しておいたから」
黒谷が笑顔で説明した。
「さすが向井さん」
ディッセはそういうと笑った。
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