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第九部
北と西の悪霊
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海鮮丼を食べて、
ソフトクリーム食べて、
北支部で休憩した後、
お腹を満たした牧野を連れて、
向井達は今度は西支部へと向かった。
「日が暮れてるので、
悪霊が活発になる前に終わらせよう」
岸本はそういうと、
膨れ上がる場所へと案内した。
西支部も状況は北と変わらず、
向井達は同じ形で除去を済ませた。
北よりは悪霊も小さく、
空気が澄んだ場所もあり、
「さっきが凄かったから、
ここはそれほど息苦しくない」
牧野も楽そうだ。
「これで中央は、
生活しやすいって分かっただろう? 」
岸本が牧野に言った。
「中央だって悪霊だらけなんだよ」
頬を膨らませて文句を言う牧野に、
「すいませんね。行儀の悪い子で」
向井が彼の片頬をつまんだ。
「痛い………」
そんな様子を岸本は笑って見ていた。
「とりあえず、これで悪霊は大方除去出来てるので、
また何かあったら知らせてください」
牧野はサランダからお土産の茶饅頭を受け取り、
ご機嫌で帰ってきた。
――――――――
中央に戻るとこんと呉葉が、
パジャマで抱きついてきた。
「まだ、起きているんですか? 」
向井が二人を抱き上げると、
三鬼と一緒に弥生がやってきた。
「お帰りなさい。大変だったでしょう」
「どこにいってたの? 」
三鬼が見上げて聞いた。
「仕事だよ。仕事」
牧野が説明すると、
「ほら、お昼寝から目が覚めたら、
牧野君はいないし、
向井さんもいなくなってるから、
チビ達が帰ってくるまで寝ないって」
弥生が笑った。
「もう帰ってきたんだから、寝ろ。
ガキの起きてる時間じゃないぞ」
牧野が言うと、
「マキちゃんのもってるのなに? 」
こんが目ざとく手土産を見つけた。
「これは俺の。お前らのじゃないの」
「………………」
チビ達が黙ってじ~~~~~っと見る。
「本当はいけないんだけど、
ちょっとだけならいいか? 」
向井がこんと呉葉の顔を見てから、
三鬼を見た。
「向井は甘いな~」
膨れて休憩室に向かう牧野に、
「牧野君にも甘いのにね~」
エハはそういうと笑った。
休憩室では安達と冥王がアニメを見ていた。
田所と佐久間、
究鬼と妖鬼も本を読みながら待っていた。
「お帰り。どうだった? 」
一斉に振り返った。
「怖かったぞ~俺、あんなのとこ住めない」
牧野が言うのを聞いて、
「そんなに凄い状況だったの? 」
田所が聞いた。
「多くの悪霊を見てきましたけど、
あそこ迄禍々しいのは、
俺も初めて見ました。
北と西は悪霊の数は少ないようですけど、
一つの塊が大きいので、
中央より除去は大変そうですね」
向井はそういいながら、チビ達を下ろした。
ソフトクリーム食べて、
北支部で休憩した後、
お腹を満たした牧野を連れて、
向井達は今度は西支部へと向かった。
「日が暮れてるので、
悪霊が活発になる前に終わらせよう」
岸本はそういうと、
膨れ上がる場所へと案内した。
西支部も状況は北と変わらず、
向井達は同じ形で除去を済ませた。
北よりは悪霊も小さく、
空気が澄んだ場所もあり、
「さっきが凄かったから、
ここはそれほど息苦しくない」
牧野も楽そうだ。
「これで中央は、
生活しやすいって分かっただろう? 」
岸本が牧野に言った。
「中央だって悪霊だらけなんだよ」
頬を膨らませて文句を言う牧野に、
「すいませんね。行儀の悪い子で」
向井が彼の片頬をつまんだ。
「痛い………」
そんな様子を岸本は笑って見ていた。
「とりあえず、これで悪霊は大方除去出来てるので、
また何かあったら知らせてください」
牧野はサランダからお土産の茶饅頭を受け取り、
ご機嫌で帰ってきた。
――――――――
中央に戻るとこんと呉葉が、
パジャマで抱きついてきた。
「まだ、起きているんですか? 」
向井が二人を抱き上げると、
三鬼と一緒に弥生がやってきた。
「お帰りなさい。大変だったでしょう」
「どこにいってたの? 」
三鬼が見上げて聞いた。
「仕事だよ。仕事」
牧野が説明すると、
「ほら、お昼寝から目が覚めたら、
牧野君はいないし、
向井さんもいなくなってるから、
チビ達が帰ってくるまで寝ないって」
弥生が笑った。
「もう帰ってきたんだから、寝ろ。
ガキの起きてる時間じゃないぞ」
牧野が言うと、
「マキちゃんのもってるのなに? 」
こんが目ざとく手土産を見つけた。
「これは俺の。お前らのじゃないの」
「………………」
チビ達が黙ってじ~~~~~っと見る。
「本当はいけないんだけど、
ちょっとだけならいいか? 」
向井がこんと呉葉の顔を見てから、
三鬼を見た。
「向井は甘いな~」
膨れて休憩室に向かう牧野に、
「牧野君にも甘いのにね~」
エハはそういうと笑った。
休憩室では安達と冥王がアニメを見ていた。
田所と佐久間、
究鬼と妖鬼も本を読みながら待っていた。
「お帰り。どうだった? 」
一斉に振り返った。
「怖かったぞ~俺、あんなのとこ住めない」
牧野が言うのを聞いて、
「そんなに凄い状況だったの? 」
田所が聞いた。
「多くの悪霊を見てきましたけど、
あそこ迄禍々しいのは、
俺も初めて見ました。
北と西は悪霊の数は少ないようですけど、
一つの塊が大きいので、
中央より除去は大変そうですね」
向井はそういいながら、チビ達を下ろした。
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