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第八部
クロワッサンラスク
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「さあ? 冥王の眷属でしょ。
大丈夫なんじゃないですか? 」
向井が首を傾げる。
「あの、冥王だから心配なんだけどね」
「今頃、くしゃみをしてるんじゃないですか? 」
向井は笑うと、
「あった。あのお店です」
二人を連れて洋菓子店に入った。
「優香ちゃんがおやつに作ってくれたんですけど、
ここのはお薦めだからって話してたら、
冥王が食べたいってうるさいので
今日は買って帰ろうと思って」
「ああ、クロワッサンラスクね。
なに? 優香ちゃんが作ってくれたのも、
美味しかったけど」
シェデムがショーケースを見ながら言った。
「その優香ちゃんが、
ここのはパンが違うって薦めてくれたので、
冥王と安達君が食べたいそうです」
向井は真剣にお菓子を見つめるディッセに笑った。
抹茶やチョコがしみ込んだ上に、
クリームがコーティングされているものから、
動物の顔になってるものまである。
「へえ~俺、優香ちゃんが作ったの、
食べてないから何とも言えないけど、
苺とかチョコは安達君やチビ達が喜びそうだ」
「そうね。どれも美味しそう~」
三人が真剣に話している姿を、
店員も笑いながら見ていた。
「季節限定のものだと………このスティックラスクですか? 」
向井が聞くと、
「そうですね。小さな四角いタイプもありますよ。
お子さんだとやはり動物が人気ですね」
店員が丁寧に説明してくれた。
「じゃあ、それを………
ボックスに入っているのもあるんですね。
なら、三箱と動物のラスクを全種類五個ずつ入れてください。
お二人は何か気になるものありますか? 」
向井が悩んでみている、
シェデムとディッセに声をかけると、
「抹茶と紅茶」
「あと、苺とホワイトチョコも」
二人が嬉しそうに言う姿に店員も笑って、
「では、そちらもお入れしますね」
とケースから取り出した。
向井達は両手に袋を持って店を出ると、
「バターの香りがいいね」
ディッセは袋から漂う香りに笑顔になると、
三人は冥界に戻って行った。
死神課の前を通ると、
いつもなら走ってやってくるチビ達の姿がない。
代わりにカウンターから、
セイが出てきて、
「美味しそうな匂いがする~」
「クロワッサンラスクを買ってきたんですよ」
向井が袋をあげて見せた。
三人が休憩室に向かうと、
セイが楽しそうについてきた。
「あれ? 新田君と佐久間さんとカトルセだけ? 」
ディッセがテーブルまで行くと、袋を置いた。
「いい匂い~これ何? 」
新田が聞く。
「クロワッサンラスクです。
冥王がうるさくて買ってきたんですよ」
向井が動物のラスクだけ、
キッチンのカウンターに置き、
残りの袋をテーブルに運んだ。
大丈夫なんじゃないですか? 」
向井が首を傾げる。
「あの、冥王だから心配なんだけどね」
「今頃、くしゃみをしてるんじゃないですか? 」
向井は笑うと、
「あった。あのお店です」
二人を連れて洋菓子店に入った。
「優香ちゃんがおやつに作ってくれたんですけど、
ここのはお薦めだからって話してたら、
冥王が食べたいってうるさいので
今日は買って帰ろうと思って」
「ああ、クロワッサンラスクね。
なに? 優香ちゃんが作ってくれたのも、
美味しかったけど」
シェデムがショーケースを見ながら言った。
「その優香ちゃんが、
ここのはパンが違うって薦めてくれたので、
冥王と安達君が食べたいそうです」
向井は真剣にお菓子を見つめるディッセに笑った。
抹茶やチョコがしみ込んだ上に、
クリームがコーティングされているものから、
動物の顔になってるものまである。
「へえ~俺、優香ちゃんが作ったの、
食べてないから何とも言えないけど、
苺とかチョコは安達君やチビ達が喜びそうだ」
「そうね。どれも美味しそう~」
三人が真剣に話している姿を、
店員も笑いながら見ていた。
「季節限定のものだと………このスティックラスクですか? 」
向井が聞くと、
「そうですね。小さな四角いタイプもありますよ。
お子さんだとやはり動物が人気ですね」
店員が丁寧に説明してくれた。
「じゃあ、それを………
ボックスに入っているのもあるんですね。
なら、三箱と動物のラスクを全種類五個ずつ入れてください。
お二人は何か気になるものありますか? 」
向井が悩んでみている、
シェデムとディッセに声をかけると、
「抹茶と紅茶」
「あと、苺とホワイトチョコも」
二人が嬉しそうに言う姿に店員も笑って、
「では、そちらもお入れしますね」
とケースから取り出した。
向井達は両手に袋を持って店を出ると、
「バターの香りがいいね」
ディッセは袋から漂う香りに笑顔になると、
三人は冥界に戻って行った。
死神課の前を通ると、
いつもなら走ってやってくるチビ達の姿がない。
代わりにカウンターから、
セイが出てきて、
「美味しそうな匂いがする~」
「クロワッサンラスクを買ってきたんですよ」
向井が袋をあげて見せた。
三人が休憩室に向かうと、
セイが楽しそうについてきた。
「あれ? 新田君と佐久間さんとカトルセだけ? 」
ディッセがテーブルまで行くと、袋を置いた。
「いい匂い~これ何? 」
新田が聞く。
「クロワッサンラスクです。
冥王がうるさくて買ってきたんですよ」
向井が動物のラスクだけ、
キッチンのカウンターに置き、
残りの袋をテーブルに運んだ。
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