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第八部
幽霊退治
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「黒谷君はこちらにも顔を出すんですか? 」
二人の会話を聞いて、エハが尋ねた。
「ここは月一でイベントやって、
外の人にも知ってもらおうという、
試みをしてるんです。
団地だけどいろんなお店が入ってるでしょ?
だからマルシェを開催して、
黒谷君のキッチンカーにも来てもらっているんです」
川部が説明した。
「そうだったんですね」
向井が並ぶ店を見ながら言った。
「だったら霊を片付けて、
集客を戻さないといけませんね」
「俺達は裏の霊を片付けてくるよ」
ヴァンはそういうと新田と真紀子を連れて、
先程の場所に向かった。
「では、こちらも祓いますね」
向井はそういって霊玉を取り出し、
エハが式神を出すと、指示を与えた。
瞬間突風が吹き、田沼達が“わっ”と顔を背け、
その風から身を避けた。
「なに? 今の風」
鈴木が風が通り抜けていった場所を見た。
「大丈夫です。式神ですから」
エハはそういうと歩き出した。
驚く田沼達をよそに、
向井も霊が多く出て困るという、
洋品店に入っていった。
中には札が張られている。
「これは? 」
シェデムが聞くと、
「向井さん達にお願いする前にも、
何人も霊媒師さんに頼んでるんです。
その時にお札を頂いて、
この店舗に出没するので貼っているんですけど、
全くおさまらなくて。
かえって酷くなってしまったので、
黒谷君に相談したんです」
田沼がため息をついた。
「黒谷君に紹介された陰陽師は本物だって、
噂になってて」
川部がシェデムを見た。
その時、
「わっ!! 」
いきなり店主が声を上げた。
「ああ、いますね。見えるんですか? 」
向井が聞くと、
「見えないんですけど、
なんか時々動く影が感じられて」
向井は店主の視線を追っていくと、
そこに小さな負の塊があり、
悪霊になりかかっていた。
向井が霊玉に言霊を放ち投げつけると、
塊は一瞬で消えた。
部屋を見渡し、
「悪さをしていた霊は一体だけでしたので、
今祓いましたから」
「えっ? もう終わったんですか? 」
驚く鈴木に、
「はい。あとはこれから室内を浄化します」
向井は霊玉を床に押し付けた。
同時にバチバチという大きな音が響き、
田沼達が驚いている間に全てが終了した。
シェデムも霊の確認を終えると、
「もう、大丈夫ね。お札は意味ないから、
はがしてください。
かえって霊を呼び込む可能性があるので」
「えっ? 今ので大丈夫なんですか? 」
「はい。この部屋で、
電気系統がおかしな事ありましたか? 」
向井の言葉に、
店主が思い出すように考え込む。
「あっ、表の電球。
電気屋にお願いしても電球変えても、
直らないので使用してなかったの。
付けようとすると割れちゃって、
危なくて」
「じゃあ、付けてみてください」
店主がスイッチを入れると、
普通に点灯した。
二人の会話を聞いて、エハが尋ねた。
「ここは月一でイベントやって、
外の人にも知ってもらおうという、
試みをしてるんです。
団地だけどいろんなお店が入ってるでしょ?
だからマルシェを開催して、
黒谷君のキッチンカーにも来てもらっているんです」
川部が説明した。
「そうだったんですね」
向井が並ぶ店を見ながら言った。
「だったら霊を片付けて、
集客を戻さないといけませんね」
「俺達は裏の霊を片付けてくるよ」
ヴァンはそういうと新田と真紀子を連れて、
先程の場所に向かった。
「では、こちらも祓いますね」
向井はそういって霊玉を取り出し、
エハが式神を出すと、指示を与えた。
瞬間突風が吹き、田沼達が“わっ”と顔を背け、
その風から身を避けた。
「なに? 今の風」
鈴木が風が通り抜けていった場所を見た。
「大丈夫です。式神ですから」
エハはそういうと歩き出した。
驚く田沼達をよそに、
向井も霊が多く出て困るという、
洋品店に入っていった。
中には札が張られている。
「これは? 」
シェデムが聞くと、
「向井さん達にお願いする前にも、
何人も霊媒師さんに頼んでるんです。
その時にお札を頂いて、
この店舗に出没するので貼っているんですけど、
全くおさまらなくて。
かえって酷くなってしまったので、
黒谷君に相談したんです」
田沼がため息をついた。
「黒谷君に紹介された陰陽師は本物だって、
噂になってて」
川部がシェデムを見た。
その時、
「わっ!! 」
いきなり店主が声を上げた。
「ああ、いますね。見えるんですか? 」
向井が聞くと、
「見えないんですけど、
なんか時々動く影が感じられて」
向井は店主の視線を追っていくと、
そこに小さな負の塊があり、
悪霊になりかかっていた。
向井が霊玉に言霊を放ち投げつけると、
塊は一瞬で消えた。
部屋を見渡し、
「悪さをしていた霊は一体だけでしたので、
今祓いましたから」
「えっ? もう終わったんですか? 」
驚く鈴木に、
「はい。あとはこれから室内を浄化します」
向井は霊玉を床に押し付けた。
同時にバチバチという大きな音が響き、
田沼達が驚いている間に全てが終了した。
シェデムも霊の確認を終えると、
「もう、大丈夫ね。お札は意味ないから、
はがしてください。
かえって霊を呼び込む可能性があるので」
「えっ? 今ので大丈夫なんですか? 」
「はい。この部屋で、
電気系統がおかしな事ありましたか? 」
向井の言葉に、
店主が思い出すように考え込む。
「あっ、表の電球。
電気屋にお願いしても電球変えても、
直らないので使用してなかったの。
付けようとすると割れちゃって、
危なくて」
「じゃあ、付けてみてください」
店主がスイッチを入れると、
普通に点灯した。
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