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第七部
記者会見
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「我が国は災害大国です。
最近もまた地震や噴火による災害が起こっています。
このアプリはKIBOUテクノロジーが、
国民の安全の為に時間をかけて開発したものです」
「その会社が問題だと言われています。
まず、某国に本社があり、
しかも菅野大臣の親族会社ですよね。
裏にはAI推進庁もからんでます」
その発言に会見場がざわつき始める。
「え~この辺で、時間が来ましたので、
会見の方は終了とさせていただきます」
「大臣!! 逃げるんですか!! 」
会見場を去る大臣に向かって、
最後まで食らいつく女性記者にSPがやってくると、
取り押さえられて会見場の外に追い出された。
菅野は廊下を歩きながら秘書に怒鳴りつけていた。
「どこの記者よ。何であんなのが紛れ込んでいるの? 」
「○○新聞社の水沢記者です」
「あれがそうなの?
ペナルティよ。
私の顔をつぶしたんだから。
処分ができないなら、
犯罪でもなんでもでっち上げて、
あの女性記者を消してちょうだい。
二度と見たくないわ」
菅野は怒りが収まらないという態度で、
廊下を歩いていった。
「あの質問はまずいんじゃないのか。
菅野女史は上手く答えていたが、
吉沢氏の顔を見たか? 」
男は隣にいた同業者に耳打ちした。
最近この国は、
排他的会見制度だと海外から問題視され、
会見方法もあまり問題がないとされるものには、
緩くなっていた。
「決められた質問しかできないんじゃ、
意味ないだろ。
俺は彼女のファイトを買うね。
ただし、この後、
彼女の姿を見なくなっても驚かないけどね」
彼は笑うと、
「とりあえず適当に記事書いて、
この問題は終わりだな」
帰り支度を始めた。
「それでいいんですかね」
隣の記者の言葉に、
「仕方がないさ。書いたところでボツだし、
ネットにあげればフェイクにされるし
これ以上追っかけても仕方がないだろう。
ニュースだって痒くなるくらいのよいしょとゴマすり。
俺だって命かけてまで、
国には逆らわないよ。
家族もいるし、これが飯の種なんだからさ」
彼は笑った。
「ただ、吉沢でもどうにもできない
天地がひっくり返るような事実でも出てくれば、
大騒ぎになるだろうけどね。
まあ、そんなのは夢物語だよ」
男はそういうと会見場を出て行った。
そんな世間の動きの中、
取り壊しが決定されたリゾート予定地では、
特殊災害対策の人間が数人集まり、
何やら話をしていた。
辺りには野次馬も集まり、
何が起こっているのか、行われるのか、
興味津々で見つめていた。
「ほら見世物じゃないぞ。撮影は禁止だ」
警察が来て、取り締まりが始まる。
最近もまた地震や噴火による災害が起こっています。
このアプリはKIBOUテクノロジーが、
国民の安全の為に時間をかけて開発したものです」
「その会社が問題だと言われています。
まず、某国に本社があり、
しかも菅野大臣の親族会社ですよね。
裏にはAI推進庁もからんでます」
その発言に会見場がざわつき始める。
「え~この辺で、時間が来ましたので、
会見の方は終了とさせていただきます」
「大臣!! 逃げるんですか!! 」
会見場を去る大臣に向かって、
最後まで食らいつく女性記者にSPがやってくると、
取り押さえられて会見場の外に追い出された。
菅野は廊下を歩きながら秘書に怒鳴りつけていた。
「どこの記者よ。何であんなのが紛れ込んでいるの? 」
「○○新聞社の水沢記者です」
「あれがそうなの?
ペナルティよ。
私の顔をつぶしたんだから。
処分ができないなら、
犯罪でもなんでもでっち上げて、
あの女性記者を消してちょうだい。
二度と見たくないわ」
菅野は怒りが収まらないという態度で、
廊下を歩いていった。
「あの質問はまずいんじゃないのか。
菅野女史は上手く答えていたが、
吉沢氏の顔を見たか? 」
男は隣にいた同業者に耳打ちした。
最近この国は、
排他的会見制度だと海外から問題視され、
会見方法もあまり問題がないとされるものには、
緩くなっていた。
「決められた質問しかできないんじゃ、
意味ないだろ。
俺は彼女のファイトを買うね。
ただし、この後、
彼女の姿を見なくなっても驚かないけどね」
彼は笑うと、
「とりあえず適当に記事書いて、
この問題は終わりだな」
帰り支度を始めた。
「それでいいんですかね」
隣の記者の言葉に、
「仕方がないさ。書いたところでボツだし、
ネットにあげればフェイクにされるし
これ以上追っかけても仕方がないだろう。
ニュースだって痒くなるくらいのよいしょとゴマすり。
俺だって命かけてまで、
国には逆らわないよ。
家族もいるし、これが飯の種なんだからさ」
彼は笑った。
「ただ、吉沢でもどうにもできない
天地がひっくり返るような事実でも出てくれば、
大騒ぎになるだろうけどね。
まあ、そんなのは夢物語だよ」
男はそういうと会見場を出て行った。
そんな世間の動きの中、
取り壊しが決定されたリゾート予定地では、
特殊災害対策の人間が数人集まり、
何やら話をしていた。
辺りには野次馬も集まり、
何が起こっているのか、行われるのか、
興味津々で見つめていた。
「ほら見世物じゃないぞ。撮影は禁止だ」
警察が来て、取り締まりが始まる。
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