262 / 394
第七部
恐竜王国
しおりを挟む
小河期に入っているので、
春と言えど寒さは変わらず、
気温はいつ上がるのだろうという感じだ。
暑さ寒さも彼岸までとは、
いつの時代まで言っていたのだろう。
向井達は肌寒いね~と言いながら、
歩いていた。
博物館に着くと、
程近い場所にマルシェのテントが立ち並んでいた。
「結構広いな」
牧野もテントを見て、少し驚いた様子で言った。
「あーちゃん、マキちゃん」
セーズと手をつなぎ、
博物館に向かう三鬼の声に振り返ると、
走って行った。
「じゃあ、博物館を出たら連絡して」
フェムトンは向井に言うと、
広場の前で二手に分かれた。
博物館に入ると、
動く恐竜の他にも大きな展示物が並び、
三鬼は口を大きく開けて驚いていた。
「凄い」
牧野と安達も目を見開いて見ていた。
セーズと向井も三人の後ろを歩きながら、
「ビックリですね」
あらゆる場所から、
恐竜と妖精に見られている感じに展示がなされ、
子連れの親達も夢中になって目を輝かせていた。
子供達が遊べる3Dのシアターに入ると、
三鬼が夢中になって走り回っていた。
「アニメの世界が、
そのまま映像になってる」
安達も三鬼と一緒になってシアターを見ていた。
「あれだけ文句言ってたのに、
一番喜んでるのは牧野君だったりして」
セーズがあっちこっちと、
移動して見ている牧野の姿に笑った。
人の動きに反応して動画も動くので、
子供も大人も夢中になって体を動かしていた。
セーズも三鬼のそばに行くと、
一緒に手をあげたり、
しゃがんだりと子供に戻って遊び始めた。
入り口の方で客が移動していくのを見て、
「あっちに主人公の恐竜がいるそうですよ」
向井が三鬼達を呼ぶと、
四人が走って戻ってきた。
「凄ぇ~よ。本当に恐竜王国に住んでるみたい」
牧野が興奮して話した。
「動く恐竜は向こうにいるらしいですよ」
向井が笑顔で言うと、
牧野達は速足で前を歩いていった。
「久しぶりに遊んだな」
セーズも向井と並んで歩きながら笑う。
途中で子供達の泣き声が聞こえてくると、
三鬼がびくっとして立ち止まった。
慌てて引き返すと向井に抱きつく。
「どうしました? 」
向井はかがむと三鬼を抱き上げた。
見ると親達が子供を抱きかかえて、
前方のブースから出てくる。
向井が不思議そうに見てると、
その中の一人の父親が、
「恐竜がリアルに動くんで、
ちょっと怖くなったみたいでね」
と泣いてる子供をあやしながら話してくれた。
「そんなにリアルなんだ」
セーズも驚くと、
「安達君も怖がって見れないかな? 」
そういいながらブースに入って行った。
「三鬼はどうします? 見るの怖い? 」
「見たい………でも怖い」
「大丈夫ですよ。俺がついてますから」
向井はそういうと、
三鬼を抱いたまま中に入った。
春と言えど寒さは変わらず、
気温はいつ上がるのだろうという感じだ。
暑さ寒さも彼岸までとは、
いつの時代まで言っていたのだろう。
向井達は肌寒いね~と言いながら、
歩いていた。
博物館に着くと、
程近い場所にマルシェのテントが立ち並んでいた。
「結構広いな」
牧野もテントを見て、少し驚いた様子で言った。
「あーちゃん、マキちゃん」
セーズと手をつなぎ、
博物館に向かう三鬼の声に振り返ると、
走って行った。
「じゃあ、博物館を出たら連絡して」
フェムトンは向井に言うと、
広場の前で二手に分かれた。
博物館に入ると、
動く恐竜の他にも大きな展示物が並び、
三鬼は口を大きく開けて驚いていた。
「凄い」
牧野と安達も目を見開いて見ていた。
セーズと向井も三人の後ろを歩きながら、
「ビックリですね」
あらゆる場所から、
恐竜と妖精に見られている感じに展示がなされ、
子連れの親達も夢中になって目を輝かせていた。
子供達が遊べる3Dのシアターに入ると、
三鬼が夢中になって走り回っていた。
「アニメの世界が、
そのまま映像になってる」
安達も三鬼と一緒になってシアターを見ていた。
「あれだけ文句言ってたのに、
一番喜んでるのは牧野君だったりして」
セーズがあっちこっちと、
移動して見ている牧野の姿に笑った。
人の動きに反応して動画も動くので、
子供も大人も夢中になって体を動かしていた。
セーズも三鬼のそばに行くと、
一緒に手をあげたり、
しゃがんだりと子供に戻って遊び始めた。
入り口の方で客が移動していくのを見て、
「あっちに主人公の恐竜がいるそうですよ」
向井が三鬼達を呼ぶと、
四人が走って戻ってきた。
「凄ぇ~よ。本当に恐竜王国に住んでるみたい」
牧野が興奮して話した。
「動く恐竜は向こうにいるらしいですよ」
向井が笑顔で言うと、
牧野達は速足で前を歩いていった。
「久しぶりに遊んだな」
セーズも向井と並んで歩きながら笑う。
途中で子供達の泣き声が聞こえてくると、
三鬼がびくっとして立ち止まった。
慌てて引き返すと向井に抱きつく。
「どうしました? 」
向井はかがむと三鬼を抱き上げた。
見ると親達が子供を抱きかかえて、
前方のブースから出てくる。
向井が不思議そうに見てると、
その中の一人の父親が、
「恐竜がリアルに動くんで、
ちょっと怖くなったみたいでね」
と泣いてる子供をあやしながら話してくれた。
「そんなにリアルなんだ」
セーズも驚くと、
「安達君も怖がって見れないかな? 」
そういいながらブースに入って行った。
「三鬼はどうします? 見るの怖い? 」
「見たい………でも怖い」
「大丈夫ですよ。俺がついてますから」
向井はそういうと、
三鬼を抱いたまま中に入った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる