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第七部
行きたい恐竜展
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「向井は甘いな~」
牧野の声に二人がムッとした顔で振り返る。
「牧野君も行ったらいいじゃん。
面白そうだよ」
セーズも真剣に画面を見る。
「そんなに凄いの? 」
ディッセとアートンも気になったのか、
向井達の方に歩いてきた。
「これ動くの。本物みたいでしょ」
安達が二人の顔を見る。
「へえ~ほんとだ。俺も見たいけど………
このところ仕事が立て込んでるから無理だな」
「僕も無理だ~」
ディッセとアートンが残念そうに言った。
「俺は行こうかな」
セーズが言うのを聞いて、
牧野も気になったのかやってきた。
「!! これ本物みたいじゃん」
「だから言ってるじゃん」
「マキちゃんもいこうよ」
安達と三鬼が興奮したように話すのを見て、
「俺も行く」
牧野も食い入るように動く恐竜を見ていた。
ディッセ達はうつむくと声をたてずに笑った。
――――――――
翌日、死神課に向井達が三鬼を待ってると、
フェムトンがやってきた。
「あら? 向井君達もお出かけ? 」
「博物館に動く恐竜を見に行くんです」
「博物館? どこの? 」
「○○博物館です」
「あら、やだ。私たちも、
その博物館前の広場で行われるマルシェに行くのよ」
「マルシェ? 」
安達の顔が輝いた。
「何を買いに行くんですか? 」
「お洋服とバッグなんだけど、
木工品や陶器もあるから、色々見てこようと思って」
そういって参加者リストの画面を見せてくれた。
「向井、俺も見たい。
博物館の帰りに寄ろうよ」
安達が画面を見ながら、
ワクワクした顔で言うので、
「じゃあ、少しだけね」
「向井は甘い!! 」
牧野がむくれるのを見て、
「牧野君の好きなシルバーリングも出てますよ」
向井が笑いながら言った。
「なに? 」
牧野は驚くと画面を見た。
「おお~これは」
「ほら~欲しいんじゃん」
安達がしたり顔で牧野を見た。
そんな二人のやり取りに向井達が笑っていると、
弥生達がチビを連れてやってきた。
「おっ、今日は三人ともお洒落ですね~」
向井が言うと、
「着替えるまで大変だったのよ」
弥生が笑った。
こんと呉葉は色違いのカットソーとサロペットスカート。
三鬼はロンTにハーフパンツ。
キャップもかぶって可愛らしい。
「トリアと早紀ちゃんも行きたがってたんだけど、
仕事で無理になっちゃって。
代わりにじゃないけど、私が参加します」
とフンフが笑った。
「多分、チビ達は途中で疲れて、
寝ちゃうんじゃないかと思って。
人数が多い方が荷物も持てるしね」
真紀子が言った。
「そうだ。向井君達も恐竜見たあとに、
マルシェも寄るんでしょう?
だったら合流しよう。
そうすればチビが寝ても大丈夫よ。
安達君がいるんだから」
フェムトンの話に、大人達が頷きながら安達を見た。
「なら、沢山買い物しても安心だわ」
真紀子も笑顔になった。
牧野の声に二人がムッとした顔で振り返る。
「牧野君も行ったらいいじゃん。
面白そうだよ」
セーズも真剣に画面を見る。
「そんなに凄いの? 」
ディッセとアートンも気になったのか、
向井達の方に歩いてきた。
「これ動くの。本物みたいでしょ」
安達が二人の顔を見る。
「へえ~ほんとだ。俺も見たいけど………
このところ仕事が立て込んでるから無理だな」
「僕も無理だ~」
ディッセとアートンが残念そうに言った。
「俺は行こうかな」
セーズが言うのを聞いて、
牧野も気になったのかやってきた。
「!! これ本物みたいじゃん」
「だから言ってるじゃん」
「マキちゃんもいこうよ」
安達と三鬼が興奮したように話すのを見て、
「俺も行く」
牧野も食い入るように動く恐竜を見ていた。
ディッセ達はうつむくと声をたてずに笑った。
――――――――
翌日、死神課に向井達が三鬼を待ってると、
フェムトンがやってきた。
「あら? 向井君達もお出かけ? 」
「博物館に動く恐竜を見に行くんです」
「博物館? どこの? 」
「○○博物館です」
「あら、やだ。私たちも、
その博物館前の広場で行われるマルシェに行くのよ」
「マルシェ? 」
安達の顔が輝いた。
「何を買いに行くんですか? 」
「お洋服とバッグなんだけど、
木工品や陶器もあるから、色々見てこようと思って」
そういって参加者リストの画面を見せてくれた。
「向井、俺も見たい。
博物館の帰りに寄ろうよ」
安達が画面を見ながら、
ワクワクした顔で言うので、
「じゃあ、少しだけね」
「向井は甘い!! 」
牧野がむくれるのを見て、
「牧野君の好きなシルバーリングも出てますよ」
向井が笑いながら言った。
「なに? 」
牧野は驚くと画面を見た。
「おお~これは」
「ほら~欲しいんじゃん」
安達がしたり顔で牧野を見た。
そんな二人のやり取りに向井達が笑っていると、
弥生達がチビを連れてやってきた。
「おっ、今日は三人ともお洒落ですね~」
向井が言うと、
「着替えるまで大変だったのよ」
弥生が笑った。
こんと呉葉は色違いのカットソーとサロペットスカート。
三鬼はロンTにハーフパンツ。
キャップもかぶって可愛らしい。
「トリアと早紀ちゃんも行きたがってたんだけど、
仕事で無理になっちゃって。
代わりにじゃないけど、私が参加します」
とフンフが笑った。
「多分、チビ達は途中で疲れて、
寝ちゃうんじゃないかと思って。
人数が多い方が荷物も持てるしね」
真紀子が言った。
「そうだ。向井君達も恐竜見たあとに、
マルシェも寄るんでしょう?
だったら合流しよう。
そうすればチビが寝ても大丈夫よ。
安達君がいるんだから」
フェムトンの話に、大人達が頷きながら安達を見た。
「なら、沢山買い物しても安心だわ」
真紀子も笑顔になった。
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